ラニャーニャ現象の影響で厳冬大雪予報の週に
金沢・富山へ出張する。これは無事着くかな
と心配したが、何とかこの日は大丈夫だった。
それでも湖北から越前福井に入ると雪だ。
金沢駅でピックアップしてもらい、自家用車で
クライアントを巡る。特急と車での仕事は
久しぶりに広島赴任時代に、レンタカーで
中四国を回った頃を思い出させてくれた。
金沢での訪問を終え、北陸自動車道で
一路富山は魚津へ向かう。
「ここからは一時間半位です。」
高速を飛ばしていたらやがて雪が激しくなってきた。
魚津に入る頃には道路は一面積雪となった。
「富山や福井で雪が降り積もっていても、
金沢は案外雪でないことも多いんですよ。」
「へえ、そうなの。金沢が江戸時代
全国で四番目の都市だったのは
そういうことも影響してるんやろね。」
「関西はこの前まで珍しく雨が降り続いて
どんより曇り空が続いていたんやけどな。」
「へえ、そうですか。だからですね
こちらでは珍しく青空が続いたんですよ。」
金沢の冬はずっとこういう空なのだと言う。
五時を過ぎ、魚津にある機械メーカーを出る頃には
雪は本格的になり、かなりの積雪になっていた。
駐車場まで見送ってくれた方の傘に入れてもらい
車に戻る。そして我々は一路富山駅まで向かった。
富山駅前で私だけ降ろしてもらう手はずなのだ。
時計を見ると、最終のサンダーバードまでには
まだ二時間弱の時間があった。富山発の
サンダーバードとなるととたんに本数がない。
富山駅辺りはまだ降り積もるという雪ではない。
これなら無事に大阪まで列車は発つだろう。
ならこれはちょっと寄り道できそうだ。
雪しまく出張となる加賀路かな