曼珠沙華があちこちで咲き誇っている。
すくっと伸びた茎の先端に付けた莟は
さながら蝋燭のようである。
この花に対して抱くイメージは
世代に依ってかなり違うと実感させられる。
この曼珠沙華はプランターに植えられていた。
少なくともひと昔前までは、こんな風にプランターで
咲かせるような光景はあまり見た記憶がない。
私の世代では、曼珠沙華と言えばどこか不気味で
死人花と言われて不吉な花というイメージだ。
普通の花のようにプランターに植えて愛でると
いうイメージはなかったように思う。
古い奴だとお思いかもしれませんが、やはり
曼珠沙華は里山の黄金の田んぼや秋の野でこそ
その妖しい色と姿が映えてよく似合うと
私は思うのである。
最近は白い曼珠沙華もよく見かける。
これは別の品種かと思っていたが
毎年映える曼珠沙華が今年は白い花で咲いた。
という記事を目にしたことがある。何らかの
事情で色素が飛ぶということもあるのだろう。
一毒を地中に隠し曼珠沙華