京都文化博物館へ日本画きのう京あすを観にゆく。
京都日本画家協会創立70周年と銘打ち開催されていた。
会派を超えた存在は全国でも珍しいらしい。
やはり日本画は心が落ち着くからいい。
ちなみに京都文化博物館のリニューアルオープンを
飾る催しとなっていた。
本展の私のお気に入り。
・女人像 中村大三郎 昭和9年
清楚な女人。朧なる薄物の着物の色合い。
・朧夜 池田遥邨 昭和57年
蒼い夜。きつねが一匹。藁葺き屋根の春灯。
・木屋町の家 三輪晁勢 昭和31年
モザイク模様の町家の佇まい。面白い。
・赤冨士 小松均 昭和55年
鮮烈!この冨士の頂の赤は何だ!
こんな赤色は初めて。蛍光色に近い赤。
麓にたなびく雲もまるで3Dだ。
・紅裳 秋野不矩 昭和13年
五人の少女が紅色の着物を着て
それぞれの表情でテーブルを囲んでいる。
退屈そうな表情や仕草。
その他会員の新作では
・暁 遠藤隆稔 日展
これ欲しい一枚。大都会の世紀末のような残照。
スピルバーグの映画のワンシーンにあったような感覚。
・想 石原貴暉 創画会
旅情をそそる跨線橋のある駅舎。
・お水取りの花 井上美紀 創画会
浮き立つ椿の赤。糊こぼしの椿という。
・斿幻の郷 長村翠峯 日本南画院
牧歌的な絵。人物が影絵のよう。
・ウールマーク100%のイケメン 勝部雅子 日本美術院
タイトルも絵もユニーク。花とまるまると太った羊。
・珊珊 川嶋渉 日展
これも欲しい一枚。真上から見た川魚の列。
清涼感溢れる絵。あぶくが綺麗なアクセントに。
・2009年8月29日の緑韻 河野勇一 無所属
一面の稲穂のみ。青田の風を感じる絵。
個別の絵が出せないのは残念です。
しかし、絵ってほんとにいいですね。