今日、八月十五日は79回目の終戦の日である。
私の父は海軍であった。終戦は長崎で迎えたと聞いた。私は生の戦争の話を親から聞いたほぼ最後の方の世代ではないだろうか?勿論親の年齢によって多少の前後はあるだろうが。父の一番上の兄は空母に乗っていて戦死したという。九州の本家の墓にはその長兄の遺骨はない。永遠にどこかの海の底に眠ったままである。
話は変わるが、昨日のニュースで卓球の早田ひなさんが行きたい処を訪ねられて、そのひとつに鹿児島の特攻資料館を上げられていた。知覧の特攻平和会館のことである。アスリートの発言にしては異色であった。それ故インパクトが強かったと思う。私もこんな感性を持ったアスリートもいるのだと正直感動した。
第二次世界大戦での日本の犠牲者は軍人・軍属230万人、民間人80万人、合計310万人とある。これだけの尊い御霊が戦争によって天に召されたのだ。この事実を私たちは永久に忘れてはいけない。そういう意味でも早田ひなさんの発言は大きな意味をもったと思う。
戦没者の皆さまへ哀悼の誠を捧げ、謹んでご冥福をここにお祈りいたします。合掌。
遺骨無き七十九年終戦日
(写真)呉・大和ミュージアムにて