陽だまりの旅路イスキア

あ、slice of life…日向香を感じる日々の暮らし…

夕顔の咲く庭

2015年10月29日 | nonoka

播水旧居に夕顔が咲いていた。
今頃に?という不思議がふたつ。
まず季節、夕顔は夏の花である。そして
夕顔は夕方開くから夕顔なのである。
二つの常識を覆し深秋の日中に咲く夕顔。
これも帰り花か?なんて思ってしまう。

“帰り花”は冬十一月の季題。
初冬の頃に時ならぬ花を開くのを言う。
ただ単に“帰り花”と言えば桜である。
他の花の場合はその名を補うとある。

傍題は、帰り咲とか忘れ咲、または
狂ひ花とか狂ひ咲とも言う季題だ。

穏やかな日射に緩む帰り花
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花の自画像 藤袴

2015年10月28日 | nonoka

秋の七草“藤袴”がまだ咲いていた。
藤袴はどこか優雅なたたずまいの花。
この藤袴、枯葉は、「いい匂いがするよ。」
とベテラン俳人が教えてくれた。
ちぎって嗅いでみた。なるほどいい香りだ。
まるでハーブのような香。しかし
枯葉でないとこの香は出ないらしい。

藤袴枯れて仄かに匂ふ葉も
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電車の風景 阪神電車

2015年10月27日 | slow culture

或る朝、阪神石屋川駅に上がったら
こんなラッピング電車が車庫から来て
止まっていた。タイガース電車だ。

“甲子園へ行こう”
と大きなキャッチフレーズ。
ラッピング電車は外から見ると楽しいが
当たり前だが乗ってみると車内は普通である。
しかし、一度は乗ってみたい。
運よく巡り合えばいいのだが…。

さて、今は日本シリーズの真っ最中だが
来年のタイガースは如何に?
金本監督の熱血そうな指導がテレビに
流れている。なんだか期待度は高そう?
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高知の酒

2015年10月26日 | eau de vie

高知の酒である。
とあるパーティで並んだ銘柄。
四万十川はよく飲んだ銘柄。
すっきり辛口で高知らしい酒。
高知は土佐と言えば、浮かぶ銘柄は
まず土佐鶴、そして司牡丹に酔鯨かな。
土佐鶴はとても好きな銘柄のひとつ。
高知は酒も旨いし、魚も旨い。
豪快な太平洋の碧さが浮かぶなあ。
また行ってみたいと思うのである。
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2015後の月

2015年10月25日 | slow life

十月二十五日は旧暦九月の十三夜。
いわゆる後(のち)の月。
十五夜と並ぶもう一つの月見の日。
しかし、この名月をあまり眺める人は
とても少ないように思う。十三夜なんて
知らない人が多いのではないだろうか?

陰暦八月十五日は十五夜。所謂仲秋の月で
別名、芋名月と言う。一方、十三夜
“後の月”は豆名月とか栗名月と呼ばれる。
収穫の時期の違いである。しかし十三夜の
お月見は日本独自の風習なのだとか。
こういう不完全な月も合わせて愛でるなんて
にっぽん人って素晴らしい民族だなと思う。

私はどちらかというと、このあまり知られていない
“後の月”の方が好きである。月の形も
少し欠けているところがかえっていいのだ。
その方が不思議と落ち着く気がする。

空仰ぐ人は少なし十三夜
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秋空のプラネタリウム

2015年10月24日 | slow life

久しぶりに秋の夜空を、目一杯
眺めてみたくてプラネタリウムへ。
リクライニングシートに体を横たえる。
街の灯りが一斉に消えると、天空には
おびただしいほどの星空が現れた。
解説を聞きながらしばし夜空を散歩。
小さい頃星が好きだった私の頭は
まだまだ沢山の星座を覚えていた。

アンタレスが西に傾き、ぺガサスが
大きく駈け出す秋の夜空。
懐かしいひとときの宇宙の旅だった。

晩秋や四つの綺星天駈くる
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花の自画像 赤まんま

2015年10月15日 | nonoka

きっと生育条件があうのだろう。
草むらに一面に咲いている赤のままに
出くわすことがある。河川敷にゴルフ場の草むら
都会の大きな公園の草むらなどに。

赤のまんま、赤まんまとも言う。
犬蓼の花のことだ。要するに
犬も食べない蓼ということらしい。
ちなみに犬がつく植物はおおよそ
食用にならないものなのだそうだ。

赤まんま遊女の墓はこの辺り
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昭和を残す駅の風景

2015年10月09日 | cocoro

昭和の名残を感じる駅が好きだ。
10月14日は鉄道の日。今朝の日経に載った
鉄道写真家の中川精也氏の文章が良かった。
当たり前に走っている鉄道の当たり前を維持する
それは結構大変な苦労があるのだ。線路を
鉄道を守り抜くこと。鉄道マンの使命の
何とも崇高なことか。駅で罵倒される駅員を
見ていると、くじけず頑張って欲しいと思う。

万緑の終点起点なる駅舎

写真)錦川鉄道 錦町駅


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うまいもの選 宇和島じゃこ天

2015年10月04日 | slow gourmet

B級肴グルメがあれば、きっとその番付の
上位に並ぶこと間違いなしの宇和島のじゃこ天。
これってカップ酒に合うんだなあ。大阪は
天六のマッシュアップで食べたじゃこ天。
ほくほくして本当に美味しかった。
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わたしの酒呑録 カネナカ

2015年10月03日 | eau de vie

山口県には秀逸な酒蔵が多い。
今では超有名になってしまった獺祭。
そして五橋に山頭火も好きな酒だ。
そんな山口県は周南市の酒である。
文政6年(1823年)4代目国五郎を始祖とし
以後11代目の今日まで酒造一筋に営んでいます。
とある。二百年近い歴史を持つさ酒蔵だ。

以前広島のとある割烹で飲み
これは旨いと思った酒である。
関西ではいまだ置いてある処を知らない。
広島に行った折、山田酒商に置いてあったので
思わず買ってしまった。

面白いラベル。燗酒がいい。
黄色い色をしている。酒本来の色だ。

■きもと 純米 カネナカ
中島屋酒造場
山口県周南市土井2-1-3

“きもとに起因する香り
味わいが個性豊かで
旨みとふくらみのある酸味が
熱燗にも対応する腰の強さが特徴。”
(山口県酒造組合HPより)
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