八月最後の日というのは何となく感慨深い。
今年はコロナの影響で夏休みが変則に
なってしまったが例年なら夏休みが終わる。
月の最後の日を晦(つごもり)と言う。
そして今年のこの日は二百十日にあたる。
つまり立春から二百十日目で、この日は
気候の変わり目にあたり台風の襲来が多いと
言われている。正に今、台風が近づいている。
二百十日は厄日ともいう。これは台風などで
農作物に被害が出ることが多いので
農家ではそのようには呼ばれているのだ。
何げなく続きのように過ごす毎日であるが
こうして古来から言われてきた暦を知ると
単なる通過の一日でしか過ぎないその日が
また違って見えてくる。季節の移ろいに気づくと
今、ここに、確かに私は生きているという
そんな実感が増すように思う。ちょっぴり
心が今までより豊かになるような気も。
俳句をやっているとそういうことに気づく。
ゆつくりと二百十日の雲うごく