陽だまりの旅路イスキア

あ、slice of life…日向香を感じる日々の暮らし…

十一月の読書 闇の盾

2021年11月29日 | slow culture

久しぶりに一気に読んでしまった。
やはりこういう社会の裏側の世界の話を
暴露?したものは、興味本位のそしりは
免れないが、興味深いし面白い。

元警視庁マンの裏のトラブル解決の
いろんな出来事が紹介されているのであるが
何よりほとんどが実名入りで紹介されているので
迫真感が全然違うのである。むしろ
ここまで実名入りで書いてええんかいな
とこちらが心配してしまうほどだ。
第一章 渋谷ライフル事件から始まって
政治家秦野章氏との出会い、そして
ドリーム観光攻防戦からイトマン事件まで
バブル時代に名を轟かせた男たちの姿が
赤裸々に記されている。

著者が語るこの言葉が印象に残る。
「人の世の中で起こったことは、人の世の中で
必ず解決できる。世の中の人間関係はすべてが
『グー・チョキ・パー』だ。つまりグーの相手には
パーを、パーの相手にはチョキを持ってくるのが
解決の近道だという。またどんな事案でも最終的には
金銭での解決になることがほとんどなのだという。

う~ん。勉強になりました。

■闇の盾 政界・警察・芸能界の守り神と呼ばれた男
日本リスクコントロール社長 寺尾文孝
講談社 2021年5月初版
コメント

シースピカに乗る

2021年11月28日 | slow journey

今回の旅の目的はシースピカに乗ること。
2020年夏に就航した観光型高速クルーザーだ。

この高速船に乗って呉港を遊覧してから
大崎下島の港町・御手洗へ航く瀬戸内クルーズ。
新しい船だけあって快適であった。
展望デッキでは瀬戸の多島美が見渡せる。

やはり瀬戸内の景には心が癒されるなあ。
コメント

季題 銀杏散る

2021年11月27日 | slow haiku

11月の大阪・靭公園。季題を探して歩く。
花は冬薔薇、石蕗の花そして山茶花。
公園の東西を貫くけやき道には
落葉、枯葉、木の葉、散紅葉が。

なにわ筋では、銀杏落葉が通り過ぎる車の風に舞い
道路の端に吹き寄せられていた。
空を見上げれば冬晴であったのだが、いつの間にか
時雨雲が十一月らしい景を見せていた。

小一時間散策してから、コンビニで珈琲を買って
句会場へ。ちょっと暖房を入れての句会。
ニューカマーを迎えての句会はアットホーム。
外に出た頃にはぐっと冷えてきた浪速であった。

タクシーの人待ち顔に散る銀杏
コメント

初冬の原爆ドーム

2021年11月27日 | slow journey

縮景園からまた白島線の乗って八丁堀へ。
そこからから宮島行の広電に乗り換えて
原爆ドーム前で降りる。

久しぶりの平和記念公園である。
原爆ドームは当時のままを伝えているが
こういう廃墟もそのままでは脆くて
風化してしまうので、見えない所は
色々現状保存がなされている。
しかしその分ここだけは、広島駅のように
変貌してしまって浦島太郎のような気分
を味わうことがない。いつ来ても
当時のままに原爆ドームは存在しているのだ。
記憶が塗り替えられない安堵感を覚える。

平和記念公園から本川橋を渡って堺町へ。
ここには単身赴任していた頃に住んでいた
マンションがある。この界隈は十五年前と
ほとんど変わってはいなかった。
二十四時間のスーパーもそのまま存在していた。
カープと云う名のお好み焼き屋もそのままあった。
単身時代によく通ってお世話になった土橋の
お好み焼き屋さんも看板を掲げていた。
女将はもうとっくに八十路を過ぎているはずである。
それでもまだ元気で第一線でお飲みを焼いているだろう。
寄ってみたかったのだが、船の時間があったので
寄ることは叶わず。それでもこうして、元気に
看板があったことにとても安堵したのであった。

さあ、次はいよいよ宇品の港である。
コメント

くいしん坊備録 泉水亭のお抹茶

2021年11月26日 | slow gourmet

縮景園をぐるりと散策してから泉水亭へ。
お抹茶セットでちょっと一服。

歩き疲れた体にはやはり甘いものがしみる。
この旅ではおそらく裕に一万歩は超えるから
ゆっくり休み休みいかないと翌日以降に疲れが出る。
疲れると体調が崩れて風邪をひいたりしてしまう。
風邪をひくとこれが治るのだが、その後何か月も
体調が不安定になるので面倒なのだ。
たかが風邪、されど風邪とは確かに
老いて実感することのひとつである。

よって年を取ってから体調維持にはかなり
神経を使うようになった。
これも旅の心得のひとつである。

ごちそうさまでした。

■縮景園 泉水亭にて
広島市中区上幟町2-11
コメント

縮景園の石蕗の花

2021年11月25日 | nonoka

11月の日本庭園と言えばやはりこの花かな?
石蕗(つわ)の花です。
設えた滝を灯ともすように咲いておりました。
松葉の青とのコントラストが見事でした。
コメント

縮景園の山茶花

2021年11月23日 | nonoka

池の畔に山茶花が咲いてました。
そしてもう散ってます。これが山茶花。

山茶花は花期が長いので、咲いては散り
ということをくり返します。そして
そこがやはりよく俳句に詠まれる所ですね。

山茶花と椿の違い。
椿はぽろっと花のまま散るけれど
山茶花は花びらとして散る。
良く言われている区別ですが、必ずしも
そうではないと聞いたことがあります。
でも概ね合っているのでしょう。

どちらかと云うと山茶花の方が椿より
ちょっと庶民的なイメージがあります。
椿は武士の処し方に例えられてきたので
そんなイメージの差ができたのかもしれません。
スマップのあの歌ではないけれど、どの花も
精一杯咲いています。花に貴賤はないですね。

さて、縮景園の山茶花。
街中の垣に咲く山茶花と違って、こういう
ロケーションの山茶花はやはり目に留まります。
料理が器で変るように…。
コメント

縮景園の菊花展

2021年11月22日 | nonoka

ほぼ四半世紀ぶりの縮景園であった。
縮景園は広島藩初代藩主 浅野長晟(ながあきら)が
別邸の庭園として築成した大名庭園である。
中国の景勝地「西湖」を模してつくられたと云う。
それを模して全体を庭の中に縮景しているので
「縮景園」と名付けられたとある。

入園料は意外に安い。
それに65歳以上の高齢者はなんと無料である。

先ずは設えの菊花展を鑑賞した。
いつもながら菊作りに掛ける情熱は凄いと思う。
ここも丹念に育てられた菊が懸崖仕様も含めて
百花繚乱の景であった。池の周囲をぐるっと散策。
初鴨が来ていた。紅葉はまだ端緒についたばかりか。
石蕗の花や山茶花などが咲き揃っていた。

園内はとても静かで、神戸では言えば
相楽園のような感じである。
縮景園は広島都心の八丁堀に近いので
神戸の相楽園よりも都心に近いロケーションだ。

時間があれば、ここから近いみっちゃん総本店で
お好み焼きを食べたかったけれど、広島港からの
クルーズ乗船の時間もあり、園内の茶店で抹茶と
和菓子を頂いてから縮景園を後にしたのでありました。

つづく

コメント

初冬の広島へ

2021年11月20日 | slow journey

コロナ禍も一段落したからではないが
久しぶりに旅に出ることに。
行き先は我が第三の故郷、広島へ。
久々に乗った新幹線であった。
新神戸から西へと過ぎる車窓の景が懐かしい。
単身赴任時代は月に何回のぞみに乗ったことだろう。
もう十五年以上も前のこととなってしまった。

広島駅に着いた。改めて駅ビルと駅前の
再開発の変貌に驚いてしまった。
まだ工事中の箇所もあったが、以前の新幹線口から
在来線へ向かう通路の、あの昭和のローカル感は
もう全く跡形もなく消えていた。第一印象は
まるで新幹線の品川駅のような印象だった。
どこの主要駅も同じような均質な顔になっていくには
なんとなくつまらないような寂しいような。

駅を出て広島電鉄の電停へ向かう。
お連れはこれを市電と言う。
神戸っ子は路面電車は市電との刷り込みがある。
「いやいやこれは私鉄なんだよ。」

しかしこの広電だけは以前と全然変わっていない。
そこでやっとひと安堵を覚えたのであった。

広電に乗って広島駅から八丁堀へ。
八丁堀から白島線に乘り換える。
久しぶりの広島は旅程の時間的なこともあり
まずは縮景園を訪れることにした。
縮景園は私の広島赴任時代にも訪れてはいない。
昔、病み上がりの母を連れて行って以来である。
だからもう四半世紀振り位の再訪であった。

つづく
コメント

季題 水鳥

2021年11月17日 | slow haiku


「水鳥」は年中見かけるように思えるが
俳句では冬の季題である。
ホトトギス新歳時記では十二月の季題として載っている。

これは寒いシベリアを避けて日本に渡ってくるから。
渡り鳥は秋に暖かい地へ旅立つものもあれば
避寒のために日本にやってくるものもある。
代表的なものに鴨や雁、白鳥、鶴などが
冬場に日本にやってくる渡り鳥たちである。

カルガモやカワウ、カモメしかいなかった
都賀川の河口附近に新しい水鳥がやって来た。
鳥の名前はあまり詳しくはないが
これは頭が橙色していたのでヒドリカモかな。

冬日を受けて波間に漂う水鳥は案外見ていても
飽きないものである。
コメント