久しぶりに一気に読んでしまった。
やはりこういう社会の裏側の世界の話を
暴露?したものは、興味本位のそしりは
免れないが、興味深いし面白い。
元警視庁マンの裏のトラブル解決の
いろんな出来事が紹介されているのであるが
何よりほとんどが実名入りで紹介されているので
迫真感が全然違うのである。むしろ
ここまで実名入りで書いてええんかいな
とこちらが心配してしまうほどだ。
第一章 渋谷ライフル事件から始まって
政治家秦野章氏との出会い、そして
ドリーム観光攻防戦からイトマン事件まで
バブル時代に名を轟かせた男たちの姿が
赤裸々に記されている。
著者が語るこの言葉が印象に残る。
「人の世の中で起こったことは、人の世の中で
必ず解決できる。世の中の人間関係はすべてが
『グー・チョキ・パー』だ。つまりグーの相手には
パーを、パーの相手にはチョキを持ってくるのが
解決の近道だという。またどんな事案でも最終的には
金銭での解決になることがほとんどなのだという。
う~ん。勉強になりました。
■闇の盾 政界・警察・芸能界の守り神と呼ばれた男
日本リスクコントロール社長 寺尾文孝
講談社 2021年5月初版