緩和ケア病棟で身内を看取る。
今までは一般病棟で看取った経験しかなかった。
今回初めて緩和ケア病棟を経験した。
やはり一般病棟とはコンセプトが全然違う
というのがよく解る。何が一番違うと言えば
患者のみならず家族へのケアが行き届いている
ということである。医師も看護師もみな優しい。
ここでは治癒優先ではないので、いかに
クライアントの尊厳を保ちながら、そして
その家族にも配慮するということが何よりも
優先されているのである。
自分自身も最期はこういうところで迎えたいな
と正直思った。こういう高台の病棟で日々
一湾の景を望みながら、心だけは最期まで
自由に羽搏かせていたい。そう思うのである。
一湾の空の彼方へ魂送る