江戸糸あやつり人形

江戸時代から伝わる日本独自の糸あやつり人形。その魅力を広めるためブログを通して活動などを報告します。

菊の会

2012-07-27 23:27:07 | 劇評・他
日本の踊りとは何か、常に思っている。

糸あやつりに伝わっている踊りは、三番叟と獅子舞を除けば
義太夫舞踊ばかりだ。
そこに糸あやつりの歴史が現れていると思う。

その話題は横に置いて、
今までこれぞ日舞と感じたのは、
私の日舞の師匠・花柳昌三郎師の、花柳流に伝わるものを踊られたときと、
鳴り物の田中3兄弟の会で、ゲストに出た若い舞踊家が踊った「浦島」
それぐらいだった。
観る機会があると、いつも最初の疑問が浮かんでくる。

今日、菊の会アトリエ公演の初日を迎えた。
期待せずに観たのだが、
これが良かった。
第2部は歌謡舞踊(と言って良いのだろうか)
先代が振付けた、歌謡曲に添った踊りなのだが、
いわゆる新舞踊とは、まるで違う。
扇をちらちら振り回したりする小手先の踊りでは、決してなく
歌謡曲それぞれの特徴を掴んだ振り付けがしっかりついていて、
曲を深く理解し、心を作って踊っているから、面白い。
明日、あさってと都合4回公演があるので、
興味を持たれた方は、是非見て欲しい。

蛇足だが、高校生かと思える人も含め若い男の人たちがいきいきと踊っていて、
驚きと共に、とても好感が持てた。
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