最近小説を読まなくなったが、児童書や絵本は尚のこと読んでいない。
そこに眼に飛び込んできたのは、神宮輝夫という訳者の記事。
アーサー・ランサム著「海へ出るつもりじゃなかった」(岩波少年文庫)
神宮氏が同じ著者の別の作品を読んだ感想を
「生活苦や反戦平和がにじむ日本の児童文学とは全然違っていたが、
非常に面白かった」
この言葉に私は魅かれた。
日本で芸術作品と呼ばれるもの、必ず何らかの「意味」や「意義」が求められる。
私は常に、そのことへ違和感を覚えてきた。
「意味」や「意義」、テーマを持つことを否定しているのではない。
ただそればかりだと、息苦しくならない?
芸術そのものが息苦しいものにならないかと思ってしまうのだ。
あるプレゼンテーションに出席したとき、
テーマのオンパレードで、ちょっと嫌気が差したので、
「私のは何のテーマもない、他愛のない作品です」と
つい口を衝いて出てしまった。
本題に戻すと
この記事に誘われて読んだのだが、実に面白かった。
兄弟姉妹4人が小型帆船に乗り、
お母さんと「海に出ない」約束したのに、それを破って、
と言ってもそこで兄弟間の葛藤があったり、
海で嵐に遭遇してしまい、それを乗り切るやり取りとか、
その辺りになると息も付かせず読ませてくれる。
ヨットのことなんか知らなくても面白いのだ。
とても気持ちの良い作品だった。
そこに眼に飛び込んできたのは、神宮輝夫という訳者の記事。
アーサー・ランサム著「海へ出るつもりじゃなかった」(岩波少年文庫)
神宮氏が同じ著者の別の作品を読んだ感想を
「生活苦や反戦平和がにじむ日本の児童文学とは全然違っていたが、
非常に面白かった」
この言葉に私は魅かれた。
日本で芸術作品と呼ばれるもの、必ず何らかの「意味」や「意義」が求められる。
私は常に、そのことへ違和感を覚えてきた。
「意味」や「意義」、テーマを持つことを否定しているのではない。
ただそればかりだと、息苦しくならない?
芸術そのものが息苦しいものにならないかと思ってしまうのだ。
あるプレゼンテーションに出席したとき、
テーマのオンパレードで、ちょっと嫌気が差したので、
「私のは何のテーマもない、他愛のない作品です」と
つい口を衝いて出てしまった。
本題に戻すと
この記事に誘われて読んだのだが、実に面白かった。
兄弟姉妹4人が小型帆船に乗り、
お母さんと「海に出ない」約束したのに、それを破って、
と言ってもそこで兄弟間の葛藤があったり、
海で嵐に遭遇してしまい、それを乗り切るやり取りとか、
その辺りになると息も付かせず読ませてくれる。
ヨットのことなんか知らなくても面白いのだ。
とても気持ちの良い作品だった。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます