江戸糸あやつり人形

江戸時代から伝わる日本独自の糸あやつり人形。その魅力を広めるためブログを通して活動などを報告します。

大衆演劇

2023-05-20 23:45:42 | 劇評・他
浅草の行きつけの店に行くと
お勧めの劇団が木馬館に来る、と教えてくれる。
見に行くと、大概ハズレがない。
これはね・・・、という劇団は、その通りだ。

その勧めに乗って先日5月12日に
劇団暁を見てきた。
大衆演劇と侮るなかれ、レベルが高い。
大衆演劇は3部構成になっている。
1部に軽く踊りを見せて、2部で芝居を約1時間、
3部でたっぷり踊りを見せる。
2部の芝居は毎日、いや劇団によっては昼夜違えて芝居を打つから
行った日によっては多少のあたりハズレはある。
その日はゲストの恋川純弥を立てた形にしたせいか、
ちょっと無理があった。
この恋川純弥はまたお勧めの役者で、
この日は満員の客席を彼のファンがかなり占めていた。

その芝居は置いておいて、
踊りが半端なく良い!
一人一人が踊れるし、身体能力も高い。
例えば「夜桜お七」を男の人のヴォーカルで踊ったのだが、
ー残念ながら踊った役者の名前はわからないー
3番まで踊り、ただ振付が変わるというのではなく
物語風に踊りの心持が変わっていくように踊りそのものが変わっていく。
また「奴さん」は、頭できっちり「奴さん」を踊るのだが、
基礎がしっかりできているうえ軽妙さが実にうまい。
しかもその後別の曲に展開し、
そこでは6尺棒を激しく見事に使いこなす。
身体能力が高い。
恋川純弥を中心とした3人の踊りでは、
変面ではないが、うまいお面の遣い方をしていた。
立ち回りも面白かった。

踊りも毎日変わるので同じものが見られるわけではないが、
世の中にはマスコミに登場しないが
実力のある人たちがいるのである。
もし時間があるのなら、是非見てほしい劇団である。

浅草木馬館にて
5月29日まで 昼の部12時~15時半  夜の部17時~20時半
問い合わせ:03-3842-0709 (浅草木馬館)
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