あなた、非常識ね!
かなり強烈な非難だ。
言われてしまったら、なかなか立ち直れないかもしれない。
「そんなの常識!」
とは、よく日常会話で使われる。
でも、本当に常識なの? と思うことがままある。
常識とは難しいものだ。
「江戸絵画の非常識」(安村敏信著 敬文舎刊)
は、改めて常識を問うきっかけになった好書だった。
江戸絵画における13の常識を取り上げ、
果たしてそれが、本当に常識なのだろうかと疑い、
その常識が”生み出されていく”過程を探っている。
資料が少なく、推測の域を出ないものもあるが、
かといって直感だけに頼って言っているのではない。
丁寧に資料を探って、最大限の根拠を提示している。
そこに読み手を引き付ける面白さがある。
翻って日本の演劇を見ると、
常識に絡め取られている感じがして、
それ以来一歩離れてしまっている。
何の仕事も同じだと思うが、
常識と言われながら実は単なる思い込みにとらわれると、
新しいことは生まれない、
創造的な活動ができなくなってしまう。
思い込みかそうでないかは個人の判断でしかないが、
常識に疑問を感じるその感性は、
日常生活の中で育てていくしかないのではないかと、
私は思っている。閑話休題
江戸時代に関する本を読んでいて、いつも気になるのは
「江戸」と一括りに言っているけれども
江戸と、京や大坂では大いに違うこと、
それがごっちゃになっていて、良く分からなかったりする。
この本は、そこのところをはっきりさせていて、
その意味でも面白かった。
かなり強烈な非難だ。
言われてしまったら、なかなか立ち直れないかもしれない。
「そんなの常識!」
とは、よく日常会話で使われる。
でも、本当に常識なの? と思うことがままある。
常識とは難しいものだ。
「江戸絵画の非常識」(安村敏信著 敬文舎刊)
は、改めて常識を問うきっかけになった好書だった。
江戸絵画における13の常識を取り上げ、
果たしてそれが、本当に常識なのだろうかと疑い、
その常識が”生み出されていく”過程を探っている。
資料が少なく、推測の域を出ないものもあるが、
かといって直感だけに頼って言っているのではない。
丁寧に資料を探って、最大限の根拠を提示している。
そこに読み手を引き付ける面白さがある。
翻って日本の演劇を見ると、
常識に絡め取られている感じがして、
それ以来一歩離れてしまっている。
何の仕事も同じだと思うが、
常識と言われながら実は単なる思い込みにとらわれると、
新しいことは生まれない、
創造的な活動ができなくなってしまう。
思い込みかそうでないかは個人の判断でしかないが、
常識に疑問を感じるその感性は、
日常生活の中で育てていくしかないのではないかと、
私は思っている。閑話休題
江戸時代に関する本を読んでいて、いつも気になるのは
「江戸」と一括りに言っているけれども
江戸と、京や大坂では大いに違うこと、
それがごっちゃになっていて、良く分からなかったりする。
この本は、そこのところをはっきりさせていて、
その意味でも面白かった。
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