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ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

ああ、ついに…双葉十三郎先生逝く。

2010-01-16 16:08:04 | 映画
「ぼくらにとっては神様。
映画評論家・双葉十三郎先生がおなくなりになりました。
数年前までは、試写室で先生のベレー帽姿を拝見。
同じ時間、同じ空間で神様と同じスクリーンを見つめていることに
ひそやかな歓びを感じていたものでした。
おそらく、多くの映画を愛する方たちが
ぼくと同じ気持ちを共有していたのではないでしょうか?
それほどに双葉先生がぼくらに与えた影響は大きいものでした。

思うに、この『ラムの大通り』の基本ともなっている
“映画は映画であって、それを楽しむことが大事”は、
おそらく先生の書かれた文章(評論)を読んでいるうちに
自然と身についたもののような気がします。

西部劇として、戦争映画として、ラブロマンスとして、アクションとして、
ホラーとして、コメディとして、
それがよくできていれば、それがいちばん。
もし、その映画が自分の好み、自分が抱えている問題と合わないからといって、
映画をけなしてはいけない。、
それは、ただ自分との相性の問題にすぎない。

双葉先生の有名な『ぼくの採点表』
そこにも星(★)の低い映画は、少なかった気がします。
みんなが『007』を、スパイ映画の娯楽作品だからという理由で
ほとんど相手にもしていない頃、
ひとり『007/危機一発』(後『007/ロシアより愛をこめて』に改題)を絶賛。
また、この『ラムの大通り』の監督ロベール・アンリコの代表作『冒険者たち』
すこぶる高い評価を与えてられていたことも、いまは懐かしい思い出です。

先生の訃報についてはオカピーさんのところで知りました。
『プロフェッサー・オカピーの部屋[別館]』
とても素晴らしい追悼文です。
ぜひ、お読みになってください。

最後になりましたが、
心より双葉先生のご冥福をお祈りいたします」


                   (byえい)

フォーンの一言「また、一人の巨星堕つなのニャ」悲しい


※享年九十九歳。素晴らしい映画人生だった度

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猫ニュー

『2009年特別企画:無人島に15日。フォーンと行くならこの15本』

2009-12-29 20:16:12 | 映画
----2009年も、あと3日。
恒例の『無人島に行くなら~』
確か、昨年はお休みだったけど、
あらら、今回も少し違う感じだニャあ。
えっ、今回は『速報 シネマグランプリ』だって?
それってニャによ?
「うん。
これは、元『シティロード』の副編集長 “れがある”さんが主宰されているメルマガ。
その月に観たベストを、映画評論家や映画ライターの人たちが紹介しているんだ」

----それって少し前まであった『MovieWalker試写室ランキング』に似ているよね。
「おおっ。いいところに気づいたね。
あれは同じく“れがある”さんが始められた
『試写室だより 封切りはこれからだ!』を角川が引き継いだものなんだ。
その『MovieWalker試写室ランキング』も残念ながら終了。
でも、形を変えてでも続けていきたいという“れがある”さんの意志が
この『速報 シネマグランプリ』へと受け継がれたわけだ。
実はここに毎月、ぼくも執筆しているんだけど、
今回、“れがある”さんのご厚意で、
自分の分を、この『ラムの大通り』で再録、
ご紹介の運びとなったわけ」

----そうか。毎月のベストだったら、
この年間ベストに近くはなるよね。
「うん。
でも恒例の無人島企画、これも嬉しいことに評判いいし、
ふたつを織り交ぜながら、やってみようかと…。
かなり無茶な企画ではあるけどね」

----ふうむ。うまくいくのかニャあ

「さあ。どうだろう?
いきなり、変な出だしから始まっちゃうし…。


●1日目●『スラムドッグ$ミリオネア』

まずは大言壮語。「今年はこの一本があれば、とりあえず生きていける」―――。
かねてより、映画は夢を見せてくれるものであってほしいと願っている自分にとって、
これは最高のプレゼント。
あまりにも苛酷な主人公の人生に、
いったいどんなエンディングを迎えるのかとハラハラしたが、
脚本が『フル・モンティ』(1997)のサイモン・ボーフォイだけあって、
ここしかない最高の落としどころを見せてくれる。
そしてもう一つ。「それはネタバレじゃないか」とそしられようとも、
どうしてもダニー・ボイルに聞きたいことが…。
「監督、あれは『ジョアンナ』(1968)へのオマージュですよね?」


●2日目●『レイチェルの結婚』

姉の結婚祝いの席であるにも関わらず、
過去の過ちを詫びることで頭がいっぱいのキム。
他の人のスピーチには一切耳を傾けることなく、
少しでも早くマイクを手にしたくてうずうず落ち着かないその姿に、
観ているこちらもハラハラ。
『妹の恋人』(1993)を始めとする従来の心を病んだヒロインとは違い、
ジェニー・ルメットが描くこのキムは一種のモンスター。
「この子は、自分の病気が世界の中心だと思っているのよ!」とは姉レイチェル。
ここまで言われてしまうヒロインって? 
アン・ハサウェイ、よくぞこんな役を引き受けたものだ。


●3日目●『グラン・トリノ』

まるでジョン・ウェインのように差別で凝り固まった偏屈オヤジが、
西部劇のヒーローよろしく不正に立ち向かっていく。
そしてその先に待ち受けるのは……。
そう、これはマカロニウエスタン以降のイーストウッド、その映画人生の総決算。
だからって、間違ってもこれが彼の『ラスト・シューティスト』にはなりませんように。


●4日目●『鴨川ホルモー』

古(いにしえ)の京都は吉田神社で『レナウン娘』を裸踊り。
それだけでもこの映画は一見の価値あり。
しかしそれにしても栗山千明がまたまたスゴい。
マッシュルームカットに黒縁メガネ、顔がほとんど拝めない“凡ちゃん”ルック。
あれで『ゲロンチョリ』をやれるのは、
根っからの役者バカの彼女くらいのもの……。
あれっ、ここって作品を選ぶところだった(汗)。


●5日目●『チョコレート・ファイター』

製氷工場の中、怪鳥音をあげ悪者一味と徒手空拳で戦う---。
なるほど、これはブルース・リー『ドラゴン危機一発』へのオマージュか。
そういえば、あの映画はタイにロケを敢行していたっけ。
おやおや、こんどは生傷必至のハイジャンプ、ハイキック。
そうか、これがトニー・ジャーの師匠パンナー・リットグライ直伝リアル・アクション、リアル・ペインってヤツだ。
あれあれ、お次は『キル・ビル』青葉屋か?
でも、ユマ・サーマンなんて目じゃない。なにせこちらは二刀流。
え~い、仕上げは悪者まとめて屋上から。
ジャッキー・チェン垂直落下で決まりだ。
ふむ。これだったら大丈夫。もう、この映画はハリウッド(CG)リメイクの恐れなし。
そんなことしたらアクションの神様たちが怒りますって…。


●6日目
『チェイサー』(ナ・ホンジン監督版)

この映画を観ることは悪路で自転車を漕ぐことに似ている。
右のハンドルは元刑事ジュンホが犯人の尻尾をつかむこと。
左のハンドルはジュンホがヒロインを救出すること。
ナ・ホンジン監督がしつらえた勾配やぬかるみの中、
右が前に出たり、左が前に出たり…。
観ているぼくらは、少しでも早くその先を知ろうと、
悪路にハンドルを取られながらも心のペダルを踏み続ける。
いつしかその心臓は、自分の求める答がどこにあるかも分からぬまま、
ただ走り続けずにはいられないジュンホのそれと同調。早鐘を打ち始める。
それにしても韓国映画はどうしてこんなにもクライム・サスペンスがうまいのだろう。
『殺人の追憶』『オールド・ボーイ』、そしてこの『チェイサー』。
次々と現れる異能に嫉妬心さえ抱いてしまうほどだ。


●7日目●妻の貌

広島在住・82歳の川本昭人。
彼こそはアレクサンドル・アストリュックが提唱した
「カメラ=万年筆」を体現した数少ない映像作家とは言えまいか。
1958年の長男誕生を機に8ミリカメラの撮影を始めて半世紀。
彼はカメラを日常の一環として家族の肖像を撮り貯める。
その気の遠くなるほど莫大なショットの中から選りすぐって編集されたのが、
本作品『妻の貌』だ。
1997年、42歳の長男から歯の治療を受ける「妻の貌」に、
長男の中学合格発表を喜ぶ30年前の「妻の貌」をカットインする。
そんな<奇跡>を現出させうるのも、
川本監督が半世紀カメラを回し続けたゆえだ。
広島での被爆者である妻を撮りつつも、
そのテーマの重さに引きずられることなく、
いかにもアマチュアっぽい自らのナレーションや、
ユーモラスなしぐさのアメショーを前面に配置することで、
映画は独自の空気を醸しだす。
川本監督の妻は言う。
「あなたは私を素材にして…仕事の肥やしにしているだけ…」。
もしかしたら、きわめて自然に思えた彼女の立ち居振る舞いの中に多少は演技もあったのだろうか。
そして、猫の中でもとりわけひょうきんなアメショーを飼ったのも、
生活よりも映画製作上の理由からだったとしたら…。
観終わって、そんな不埒なことまでが心に浮かび、軽いめまいを覚えた。


●8日目●『私は猫ストーカー』

35年以上にもなるキャリアの中、
『砂の影』で初めて8ミリ撮影を体験した、たむらまさき。
その飽くことなきチャレンジ精神は、
俊英・鈴木卓爾と組むことで地上10センチの高さという新たなキャメラ・アイを獲得する――。
と、こう書けば「なんだ猫の目線か?」と言われておしまいになりそうなところだが、いやいやこれはその逆。
「猫を“観る”目線」。本作『私は猫ストーカー』の中、
ヒロインのハルは“猫に取り入るテクニック”の一つとして
“自分の目線は猫の目よりできるだけ低くすること”を実践。
同じく鈴木卓爾も原作に書かれたそのポジションを遵守する。
結果、たむらまさきは(外)猫の警戒を解き、
その息づかいさえ聞こえくるしなやかな映像を手中にできた。
そう、これは言わば羽仁進『教室の子供たち』の外猫バージョン。
小津安二郎、そして加藤泰。
もとよりローアングルは日本映画のお家芸であるが、
これが長編デビューとなる鈴木卓爾にもそのDNAが流れていると言ったら、
少々褒めすぎであろうか?


●9日目●『3時10分、決断のとき』

誇れるものが何もなかった男の真意が、恐れるものなど何もない男の心を動かす。
「分かった」。その瞬間、映画は密室での緊迫した心理劇から解き放たれ、
銃弾が飛び交う中での脱出劇へと様相を一変する。
この転調の醍醐味こそ映画の魅力だ。
このときとばかりに流れ出すマルコ・ベルトラミの主旋律。
それは、死と隣り合わせの激しいアクションの中、
ほんの数分前までは敵であったふたりを、あたかも長年の恋人であるかのように甘美に映し出す。
聞けば、これはエルマー・デイヴィス監督の『決断の3時10分』のリメイク。
そしてそれはジェームズ・マンゴールド監督が
10代の頃から強く抱き続けていた想いだったとか。
彼を酔わせた一本の西部劇は、長年の熟成ののち、
貴腐ワインのごとき逸品として今またこのぼくを酔わせる。


●10日目●『女の子ものがたり』

『祭りの準備』の楯男(江藤純)は
利広(原田芳雄)の「バンザイ!バンザイ!」の歓声に送られ、
閉塞感漂う海辺の町を旅立っていった。
だが、菜都美(大後寿々花)の離郷を後押ししたのは…。
そう、これは昭和のある時期を山と海に囲まれた田舎町で過ごした女の子たちの物語。
『問題のない私たち』で女子高生たちとそのイジメの構造を、
『子猫の涙』では昭和そのものを描くことに成功した森岡利行監督の筆致が、
格好の題材を得て冴えわたる。
清潔な白服お嬢さま軍団の誘いをはねのけ、
傷だらけ泥だらけのカラフルな青春を選びとる菜都美。
だが彼女もその仲間たちも、
いつかはみんながバラバラになることを知っている。
思えば、あの『がんばっていきまっしょい』の女の子たちにもその自覚はあった。
それにしても、いったい“女々しい”などという言葉は、
どこのだれが作りだしたのだろうか? 
女の子たちの『帰らざる日々』は切なくも強い。


●11日目●『パイレーツ・ロック』

フィリップ・シーモア・ホフマンVS.リス・エヴァンス。
米英“2大怪優”が空高く繰り広げる“マスト上の決闘”。
いずれがジャン・マリア・ヴォロンテで、いずれがリー・ヴァン・クリーフか? 
ガンマン対決ならぬパイレーツ対決を盛り上げる
エンニオ・モリコーネ(『夕陽のガンマン』)が時代の記憶を呼び覚ます。
映画の舞台は1966年。リチャード・レスターが2本のビートルズ映画に続いて
『ナック』でカンヌのパルム・ドールを受賞した直後。
一方、本作のリチャード、リチャード・カーティスはブリティッシュ・ロックを中心に50曲以上ものヒット曲を散りばめつつも、
ビートルズは一曲も使用していない。
権利の問題という大人の事情があったのか? 
いやいやこちらも一種の米英対決。
英連邦王国ニュージーランド生まれ、オックスフォードで学生生活を送ったカーティスのささやかな意地。
アメリカからイギリスに渡り60年代のスウィンギング・ロンドンを活写したレスターへの、これはアンサー・ムービーと見たい。


●12日目●『アバンチュールはパリで』

ここまで同性に嫌われるヒロインというのは、これまであまり観た記憶がない。
ふたりの女から「彼女はどケチ」と陰口を叩かれ、
ついには正面切って激怒させてしまうユジュン(パク・ウネ)。
だが、金なんてどうせ自分が出すものと思っている男ソンナム(キム・ヨンホ)にとっては、
そんなことはどうでもいいのだ。
それよりとにかく早くベッドへ。
目的を遂げるためにはなりふりかまわぬ哀れで悲しい男…。
がさつで図々しく、みっともないことこの上ない。
なのに、いや、だからこそこの映画はオモシロい。理性では抗えない女の魔力――。
これほど映画館の暗闇にふさわしいものはない。
ソンナム目線に徹した日記体の語り口も心地よく、
がっしりとした体躯ながらどこか頼りないキム・ヨンホに、
ヌーヴェル・ヴァーグの細身で華奢な男たちの姿を重ねてしまった。


●13日目●『エスター』

「この娘、どこかが変だ。」――巧い。直球勝負のキャッチコピー。
そう、この映画のキーワードはまさしく「変」。
この娘、どうしてこんなにピアノが上手いんだ? 
それにしてもこの娘、いくらなんでも医学の知識がありすぎはしないか? 
しかし、この娘のゾッとする色気はなんだ? 
エスターなる娘がスクリーンに初めて姿を見せたときから、
どんどん膨らんでいく胸の中の「変」なしこり。
それがほぐれたときの気持ちよさときたら…。
惜しむらくは、延々と続くハリウッド定番デス・バトル。
くどい。くどすぎる。ああ、これさえなければ。


●14日目●『イングロリアス・バスターズ』

『アラモ』と『荒野の一ドル銀貨』。
それぞれのサントラを一本の映画に投げ込むなんてマネは、
おそらくこのタランティーノにしかできない芸当だろう。
無茶と言えば無茶な話なのだが、
米伊問わず60年代の西部劇に血沸き肉踊らせた身としては、
それがまた琴線に触れるのだからしょうがない。
いや、西部劇ばかりではない。
同時期に同じくスクリーンを賑わせた(特殊部隊)戦争アクションをも取り混ぜながら、
最後はフィルムから俳優、映画館まで「映画」のありとあらゆる構成要素を使って、
ナチ幹部の殲滅という壮大なイリュージョンを繰り広げる。
うん。ほら話は大きければ大きいほどいい。


●15日目●『きみに微笑む雨』

アメリカ留学中に知り合った中国人女性メイ(カオ・ユアンユアン)と
10年ぶりの再会を果たした韓国人男性ドンハ(チョン・ウソン)。
英語で交わされる言葉のキャッチボール。
相手の微妙な表情の変化に、思いの丈を読みとろうと、ただでさえ大きいふたりの眼はさらに大きく見開かれる。
心をたぐり寄せようと焦るふたりの距離はなかなか縮まらず、高まる感情に、そぼ降る雨はいまにも蒸気を立てそうだ。
これだけでもう十分。美男美女による“愛の始まりと行方”をたっぷり堪能、のはずだった。だが……。
メイがドンハに見せる、ぎこちない笑み。そのワケを、ホ・ジノは一瞬の自転車のカットバックで見せきる。
なるほど、だから四川か…。その瞬間、10月のグランプリはこの映画に微笑んだ。」



----あらら。『鴨川ホルモー』だって(笑)。
ちょっと、これでいいの?

「確かに(笑)。
ということであわてて補足。
ここに入りきれなかった作品のお気に入りは、
『チェンジリング』
『フロスト×ニクソン』
『愛を読むひと』
『子供の情景』
『ザ・バンク 堕ちた巨像』
『九月に降る風』
『コネクテッド』
『あの日、欲望の大地で』
『スペル』

日本映画では
『20世紀少年<第2章>最後の希望』
『フィッシュストーリー』
『不灯港』
『色即ぜねれいしょん』

あたりかなあ。あとでこっそり付け加えるかも」


---分かった分かった、もういいよ(笑)

フォーンの一言「しかし、この15本って、ほんとにフォーンにもオモシロいのかニャあ」
身を乗り出す

※2009年の五つ星だ度
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『アバター』

2009-12-26 10:53:55 | 映画
(原題:AVATAR)


----世界中が首を長くして待っていた映画だニャ。
『タイタニック』以来、12年ぶりとなる
ジェームズ・キャメロン監督作だよね。
究極の3Dということで注目度は高かったよね。
「うん。3Dは目が疲れるし、
スクリーンも暗く見えるということで
あまり好きではなかったぼくも、これだけは楽しみに。
でも、思っていたのとは違ったなあ」

----そう、内覧試写での評判も良かったみたいだけど…?
「うん。2Dで3回ほどあったみたい。
友人の一人は大感激。
それによると、これはもうイベントで、
その昔、『スター・ウォーズ』
テアトル東京に観に行ったことに匹敵するのだとか…。
これは、とても分かりやすい譬えで、
ぼくの期待も高まる一方。
たとえば、これは現代アートだけど直島の地中美術館
ジェームズ・タレル『オープン・フィールド』を観たときのように、
その空間の中に放り出されたような感覚が味わえるのかと…。
ところが座った場所が悪かったのかなあ。
よくできている立体映画という感じ。
あっ、飛び出す映画じゃないよ」

----でも、ジェームズ・タレルのような抽象的なものと違って、
いろんな世界が体験できるんでしょ?
「そうだね。始まっているから
ストーリーは、喋らなくていいよね。
『ポカホンタス』『ダンス・ウィズ・ウルブズ』のように、
異文化の中に入っていった男のお話。
まあ、今の時代を象徴していて、
環境の要素が大きくクローズアップされてくる。
と、ちょっと斜に構えているぼくだけど、
それでもホームツリーが倒れるシーンでは涙が込み上げてきたもの。
あと、サナターやバンシーなど、惑星パンドラの動物たちが
エイリアンに向かって戦うところかな」

----エイリアン?
「うん。惑星パンドラから見たら、
地球人たちこそがエイリアン(異星人)。
つまり、これはアメリカのイラク侵攻が背景にあるとも言えるだろうね。
ただ、その結末を見ると、
『そう、うまくいくかな。また攻めてくるんじゃないの?』と、
心配してしまうけども…」

----う~ん。それって楽観的すぎるということなのかニャ。
でも、そこに希望を見ようとしているのかもよ。
「どうやら三部作になるようだから、
結果的には、その布石とも言えるわけだけど…。
それはさておき、
個人的に好きなのは、ケサランパサランみたいな浮遊物が飛び交う
幻想的な夜のパンドラの森。
その昔、小説で『真夏の世の夢』を読んで想像したような感じ。
あと、自分にとって意外だったのは、
クライマックスのマイルズ大佐(スティーブン・ラング)と、
主人公ジェイク(サム・ワーシントン)が戦うシーンかなあ。
マイルズ大佐『エイリアン2』パワーローダーを思わせるスーツをまとうわけだけど、
とにかく、しつこい。
しかしそれでいて飽きない。
ジェイクにしても翼竜レオノプテリクスから
飛行体に飛び乗り、墜落しながらも追い詰めていく。
いやあ、改めてキャメロンはアクション監督だということを再認識したね。
フィルモグラフィを振り返っても『タイタニック』は異色だ。
そうそう、闘う女が魅力的なのも彼の作品の特徴の一つ。
今回、ぼくのおススメはシガーニー・ウィーバーゾーイ・サルダナよりも
ミシェル・ロドリゲスだね」

----へぇ~っ。彼女は次回も出るのかニャ。
「mmmmm……」

         (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「続編の3Dはもっとスゴくなってるのかニャ」ぼくも観たい

※なにごとも期待しすぎは禁物だ度


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画像はアメリカ・オフィシャル(壁紙ダウンロードサイト)より。

『カールじいさんの空飛ぶ家』

2009-12-20 22:13:04 | 映画
「いやあ、やはり映画は観てみないと分からないね」
----えっ。どういうこと?
この映画、気に入らなかったの?
「いや、そうじゃなくて、思っていたのと、少し、いやかなりかな、
自分の受けた印象が違ったってこと」

----そうニャの?
これって、おばあさんを先に亡くしてしまった
カールじいさんが、
おばあさんとの約束の地に、
風船を付けた家で旅立つって話でしょ。
確か、冒頭の追憶シーンだけで満足みたいなことを
宮崎駿が語っていなかったっけ。
「うん。おそらく彼をオピニオン・リーダーにしようと決めたときに、
宣伝におけるその感動路線が決まったんだろうね。
予告編のナレーションもそれにのっとっていて、
観ているだけでじ~ん。
ところが、実際は…」

----違ったワケだニャ。
「もちろん、その想い出がベースになってはいるんだけども、
ここには、その追憶を上回る
ハラハラドキドキの冒険譚がある。
喋る犬や古代のカラフルな鳥なんかが出てくる。
しかも悪役がいかにも悪役って感じで、
危機また危機の連続。
カールじいさんや観る方が追憶に浸っている余裕はあまりない。
あららっ、いま気づいたけど、
このかつてのカールじいさんたちの憧れだったヒーローを
悪役に変えてしまうということは、
おばあさんの立場からすると、どうなんだろう。
ふたりのいい思い出が、塗り替えられてしまうことにもなりそうな…」

----それはそうだよね。
でも、映画としては楽しめたわけでしょ。
「うん。さっきも話したように、
現在進行形の物語が、
アクション・アドベンチャー(冒険活劇)として
まったく申し分なかったからね。
ただ、ぼくが今日、主に話したいのは、
この内容よりも技術的な面の方について。
実は、前回、劇場で『Disney's クリスマス・キャロル』を観たとき、
『3Dの方が遥かにいい』という声が多く聞かれた。
今回はピクサー初の3D。
これは、ちょっと観ておくべきと思ったわけ」

----あっ。だから、フォーンを連れて行ってくれなかったわけだニャ。
メガネをかけることになるし…。
「そういうこと。
しかし、ビックリしたね。
3Dは『戦慄迷宮3D』で、もうこりごりと思ったけど、
この映画では、メガネをかけている不自由さをほとんど感じさせない。
明るいシーンが多いというのも、その理由のひとつかもしれないけど、
まず、目が疲れない。
そして何よりも驚いたのは、
この映画は、これまでの3Dのように、
たとえば何かがこちらに迫るというようなピンポイント的効果のために
3Dを採用しているのではないということ。
映像全体が、あたりまえのように3D。
立体とか何とか言う前に、
もう、現実に見ているそのままが目の前にあるって感じ。
アニメだから、“見ているそのまま”という言い方も少しおかしいんだけどね(汗)。
どう言ったらいいんだろう。
2Dをくっきりくっきり描いていったら、
いつしか3Dのように見えていたって感じかなあ。
う~ん。巧い表現が見つからない」

----フォーンもよくわからニャい(笑)。

         (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「いよいよ『アバター』が気になるニャ」ぱっちり


※アメリカのオフィシャルの予告はかなり違う度


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画像はアメリカ・オフィシャル(壁紙ダウンロードサイト)より。

『Disney's クリスマス・キャロル』

2009-11-19 11:06:42 | 映画
-----さて、またまたフォーンが喋っちゃいます。
この映画、立川シネマシティのポイントがたまったとかで、
フォーンもこっそり観てきたのニャ。
監督は、フォーンも知っているロバート・ゼメキス
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズや
『フォレスト・ガンプ/一期一会』の監督だよね?
って、こう聞いたら、
「うん。でも最近は
『ポーラー・エクスプレス』『ベオウルフー呪われし勇者ー』など、
CGによるユニークな世界を作っているんだ」だって。
そのユニークという意味がよく分からず、
フォーンはもう少し掘り下げて聞いてみたのニャ。
で、分かったのは、それって
パフォーマンス・キャプチャーという、
俳優の演技をデジタル的に採り込む手法のこと。
で、原作のチャールズ・ディケンズの描きだす古都ロンドンの世界が
それに向いていたのか、
今回がいちばん、うまくいっている気がするとも言っていた。
内容は、誰でも知っているから改めて言うまでもないよね。
映画にも何回もなっているし…。
最近ではビル・マーレイ主演『3人のゴースト』かな。
自分の金銭欲を満たすためだけに生きる、
街一番の嫌われ者スクルージ。
彼のもとに、あるクリスマス・イブの夜、
かつてのビジネス・パートナーの亡霊がやってくる。
続いて、3人の亡霊が現れ、
スクルージを彼自身の過去・現在・未来をめぐる時間の旅へと連れ出す。
今回は、3Dでも公開されているけど、
眼鏡が嫌いなのと、やはりオリジナルの声が聞きたいのとで、2D。
主人公を演じているのは顔面パフォーマンスが有名なジム・キャリー
後で知ったけど、彼はこの映画で一人七役。
まるでビル・マーレイみたいだよね。
なあんて、それはともかく、
クリスマスにピッタリの映画であることは間違いニャいよ。
ちょっと怖いかもしれないけど、
こどもたちにもお勧めだよ。

           (byフォーン)

「CGにはこういうこともできるのニャ」身を乗り出す


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※画像はドイツ版ポスターです。

『バッタ君 町に行く』

2009-11-14 21:18:25 | 映画
(原題:Mr.BUG GOES TO TOWN)


----このタイトルって、よく聞くよね。
「そうだね。
これはもはやクラシックとなっているアメリカのアニメだからね」

----でもアメリカと言ってもディズニーじゃないんだよね。
「うん。ディズニーに対抗意識を燃やしていたフライシャー兄弟の作品」
----えっ、兄弟ニャの?
「うん。コーエン兄弟みたく分業化。
兄のマックスが製作、弟のデイブが監督。
彼らは、それまでに『ベティ・ブーブ』『ポパイ』『スーパーマン』など、
短編分野で名をあげていた。
その彼らがディズニーの『白雪姫』(1937)に対抗すべく作ったのが『ガリバー旅行記』(1939)。
翌1940年、ディズニーは『ピノキオ』『ファンタジア』を公開。
そしてその翌年、フライシャー兄弟が発表したのが本作『バッタ君 町に行く』
ところがこの映画、評価は高かったものの興行的に失敗。
結果、彼らは自らが設立したスタジオを去ったという、
いわくつきの作品だ」

----へぇ~っ。どんな作品か興味があるニャあ。
「一言で言えば、この映画は“変”。
これまで観てきたアニメとかなり違う」

----どんなお話?
「都会の真ん中に、虫たちが暮らす草むらがあった。
しかし囲いが壊れたことで人間たちが侵入し、
虫たちは危険にさらされてしまう。
そんなある日、長旅に出ていたバッタのホピティが恋人ハニーの元に帰ってくる。
草むらの惨状に驚いた彼は、安全な土地への引っ越しを提案。
しかし、ホピティとハニーの仲を割こうとする
カブト虫のビートルと部下である蚊のスマック、ハエのスワットの悪巧みのせいで、
虫たちの引っ越しはなかなか進まず…」

----そんなに珍しい話にも見えないけど…?
「そう。話自体はね。
むしろ陳腐といってもいいかもしれない。
悪役のビートルはいかにもって存在だし…。
問題はむしろ、主人公ホピティ。
この人、いやバッタ、どこが主人公なのか?
男らしさはまったくない。
なぜ、ハニーが彼に惹かれているか皆目分からないし、その説明もない。
しかも、彼のやることなすこと裏目に出てばかり。
途中、彼はビートルたちにつかまり、封筒の中に閉じ込められてしまう。
かくしてビートルの姦計で、ハニーは自らが犠牲になり、
ビートルと結婚することに…」

----あらら。
「で、驚くのがその時に歌われる歌。
『お金と結婚するハニー
あなたのお式で踊るわ』。
それ以前にも、ナイトクラブのシーンでこういう歌が出てくる。
『銀行家の息子を射止めて 5万ポンドを手にしたのは誰?
命を賭けてもいい。ケイティに決まってる』」

----とんでもない歌だね。
ディズニーだったら、ありえない。
「とにかく、何よりもお金というのがこの映画のキーワード。
ここには映画が製作された1941年当時の
ユダヤ系移民の置かれている現状が反映されているということのようだ。
まあ、高層ビルの上へ上へと引っ越しするクライマックスの有無を言わせぬ迫力、
ナイトクラブでホピティが見せる感電=電気踊りのギャグ、
眼鏡を外したスワットの小さな目など、
ほかにもいろいろ見どころはあるけど、
この“お金がすべて”を前面に出したアニメというのが、なによりも驚きだったね」



         (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「バッタ君が都会に行かないのも驚きなのニャ」なにこれ?


※三鷹の森ジブリ美術館が配給するアニメは見ごたえある度


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『ホッタラケの島~遥と魔法の鏡~』

2009-08-23 15:59:23 | 映画
----ちょっと遅いよ。
この映画、もう昨日始まっているじゃニャい。
「ごめんごめん
東宝の映画って、次々に公開されて
ちょっと話すのが追いついていかないんだ。
しかもそれに加えて、これは完成したのが公開間近だったからね」

----ふうん。そういうことか。
この映画って、きつねを追っていた少女が森の中に迷い込み、
不思議な水たまりに手を入れると、
異世界に引きずり込まれるって話だよね。
どことなく『ふしぎの国のアリス』って感じ…。
「そうだね。
ヒロイン・遥をその不思議な世界に連れて行く“テオ”も、
実際はきつねではなくて、
きつねのお面をかぶっているだけ。
どちらかというと、うさぎみたいな生き物だしね」

----その不思議な世界がホッタラケの島ってわけだね。
ところでホッタラケって、どういう意味ニャの?
「ほったらかしみたいなニュアンスかなあ。
その島は、人間が忘れてほったらかしにしたものでできているんだ。
遥は、そこで子供のころに亡くなってしまった母親の形見の手鏡を探す。
簡単に言えば、これはそういうお話だね。
そこには、男爵という、人間の機械文明に憧れて
独自の世界を築いている悪者がいる。
男爵は、ある目的のため鏡をたくさん集めていて、
その中でも最も重要な役割を果たすのが、遥の探している手鏡」

----「かくして、遥の大冒険が始まる!」というわけだね。
「うん。
その中でもうひとつ、重要な役割を果たすのが、
遥が幼いころに持っていた羊の人形コットン。
いつしか、忘れ去られ、やはりここに連れてこられたコットンとの再会が、
この映画のドラマチックな部分でのハイライトかな」

----う~ん。でも、その話、どこかで聞いたことがあるような…。
分かった。『トイ・ストーリー2』だ。
あの映画も、忘れさられたおもちゃたちの怒りと悲しみが軸となっていた。
「ぼくもそれを思い出したね。
同じCGアニメだし。
さてこの映画、
最初の舞台は武蔵野ということになっている。
自然部分は2Dで描かれ、どちらかというと水彩画っぽい。
一方、人間はもちろんのこと、
ホッタラケの島のパートは3DCGで描かれ、
思いっきりイマジネーションに富んだ世界を展開する。
色調も日本映画とは思えないほどポップでカラフル。
しかもパステルカラーがほどよく使われている。
そういう意味では、なかなか見ごたえあった。
ただ、もうそろそろ『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』の呪縛からは脱してほしいな」

----どういう意味?
「地下世界を行くのに、
必ず狭いレールの上をトロッコのようなものに乗って進む。
これだけはもう見飽きた。
だれか、まったく違うイマジネーションを出してくれないかなあ」



         (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「フォーンも、コットンにはなりたくないのニャ」ご不満


それは大丈夫だ度
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6周年。に思うこと。

2009-07-18 22:22:22 | 映画
----へぇ~っ。もう6周年ニャンだ。
「そうなんだよね」
----確か6年前も暑かったよね。
ほんとうは、ぼくフォーンが
えいの日常を喋るというところから始まったんだったよね。
「うん。
最初に書いた記事のタイトルが
『今日も暑いにゃあ。(byフォーン)』。
ところが結局、ぼくの毎日が映画ばかりの日々だから、
いつの間にかこうなってしまった」


----ん?あれっ。これ、まったく同じことを一年前に喋っていない?
これじゃ、まるで『うる星やつら2★ビューティフル・ドリーマー★』だ。
「あらら、気づかれてしまったか(汗)。
実はまたまた、ぼ~っとしていて
記念日を忘れてしまっちゃっていた。
さて、今日はちょっと趣向を変えて
さっき届いた試写状のお話を…。
それは『20世紀少年-最終章- ぼくらの旗』について。
なんとこの映画のマスコミ試写会で上映されるフィルムは
『ラスト約10分間をカットした特別編集版』
(※注:あとで調べてたら、すでにご存じの方は多いようでした)

----ええ~っ。どうして?
「その試写状によると
『公開日以降、映画館でご覧になるお客様が先入観なしに映画館をご覧頂けるように、
また、最後の最後まで映画『20世紀少年』の世界をお客様に楽しんで頂きたい、
という製作者側の意向によるものです』
とのこと。
いやあ、これはなんとも画期的。
いわゆる試写段階での“批評”はお断りというお話。
ていうか、試写前のレビューはだれにもできないことになる。
ぼくは、いずれにしろ映画館にも観にいくからいいけど…」

----確かあれは『サマーウォーズ』だったっけ。
内覧試写会を早めにやって、
まだラッシュなので、
個人ブログでは書かないようにというような趣旨のことが
案内の封筒に同封されていた。
「そう。
これから先は、
映画とライター、批評家との関係も変わってきそうだね。
大ヒットした映画が、
必ずしも多くのマスコミ関係者が鑑賞した映画とは限らないというパターンも増えてきそう。
もちろん、その逆に
地道なマスコミ試写が口コミなどの広がりで、
ヒットにつながるというパターンも残るとは思うけどね」

----そういえば、この一年で大きなことと言えば
「シネマのすき間」(@「火曜だよ、通販生活」)が始まったこと。
フォーンも毎週、カタログハウスにおじゃま。
こっちの方のお話は、比較的知られていない映画も多いよね。
「うん。
さっきのこととも少しつながるけど、
せっかくこれだけ多くの映画を観させていただいているんだったら、
どこでも紹介されている映画じゃない方がいいじゃない」

----だから「すき間」?
「いや、そういう意味じゃないけど…(汗)。
でも、これからもフォーンと一緒に
よそではあまり紹介されていない映画を案内できたら嬉しいな」

----ニャんと言っても「映画案内人」だものね(笑)。
ということで、これからもこれからもよろしくお願いします。

           (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「丸5年で1173本も喋ったのニャ」身を乗り出す

※これからもよろしくお願いします

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※画像は2004年7月31日、5年前の書き込みで使用(アップ)したフォーンの写真です。

※この記事、最初は「6周年と1日。に思うこと」でしたが勘違い。
今日は、まさに「6周年」でした。

           (byえいwithフォーン)


『ハリー・ポッターと謎のプリンス』

2009-07-15 23:27:43 | 映画
(原題:Harry Potter and the Half-Blood Prince)

-----今日は超話題作「ハリポタ」の初日。
なんでも日米同時公開ニャんだって。
そういえば、公開が当初の予定から半年以上も伸びたよね。
日本でのマスコミ向け社内試写はなく、
完成披露が一回あっただけ。
えいはこれまでのハリポタはすべて完成披露で観ているほどの
ハリポタのファンなのに、
今回は重要な飲み会と重なったとかで今日
フォーンと一緒に行くことに。
ということで、今日は代理レポート。
監督は前作『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』と同じデイビッド・イェーツ。
前回も暗かったけど、今回はそれに輪をかけて、
さらに色がくすんでる。
ナルシッサ・マルフォイとベラトリックス・レストレンジが
セブルス・スネイプを訪ねるときの街角の風景なんて、
まるで東欧の映画を観ているかのような趣。
ダンプルドアとハリーがホラス・スグラホーンを訪ねるときの家並みもそう。
よく、こんな寒々とした空気感が出せるよニャあ。
家と言えばロン・ウィーズリーの実家「隠れ穴」の造形も不思議。
まるでラビリンスって感じ。
さて、肝心の物語はというと…。
こちらは、
ハリーが借りた魔法学薬の教科書に書かれた「半純潔のプリンス」、
スネイプがナルシッサの息子ドラコを守るために交わした「破れぬ誓い」、
スグラホーンとトム・リドルの過去といった、
ヴェルデモート復活に関わる物語を軸に、
ロン・ウィーズリーをめぐる女たちの争いといった青春ネタを織り込みながら、
クライマックスの「分霊箱」の物語へと繋げていく。
えいは、公開前からこの「分霊箱」のシーンがとても気になっていたみたい。
原作だと、その「分霊箱」は荒波の海の中の洞穴の奥の地底湖にあるとかで、
光が差さないだけに、そこがどう映像化されるか興味津々だったんだって。
えっ、ニャんのこと言ってるかわからニャいって?
実はフォーンも、半分はそう(笑)。
ニャんでも、この「ハリポタ映画版」というのは第一作目のときから
原作を読んでいるということが前提となっているんだって。
まあ、それだけのベストセラーだっていうことニャんだろうけど、
ちょっと不親切な気がしないでもニャいよね。
最初に、これまでのあらすじとかやってくれればいいのに…。
あれっ、これじゃ『レッド・クリフ』や『名探偵コナン』になっちゃうか。

           (byフォーン)

「これ、一作目を映画化する時、後の心配しなかったのかニャ。
あとで重要になってくる人までは読めないわけだし、
毎回、スケジュール調整とか大変そう」2009.4.7フォーン

(※えいからの補足)
フォーンが言っているのは、もっと詳しく言うとこういうことです。
「原作が書かれて、それから映画化。
映画関係者に原作者が中身を話すわけはないし、
一作目では重要じゃないと思われた人が
あとで重要になってきた場合、映画の方は大変。
その人の2作目以降のときのスケジュールも分からないし、
キャスティングする方はもちろんのこと、
キャストにとっても自分がビッグになるかどうか、一つの賭け。」
これ、migさんところにコメントした後に急遽、書き足しました。



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『妻の貌(かお)』

2009-07-09 21:33:47 | 映画
-----この映画って、もう先週から始まってニャい。
「うん。気づいたらすでにやっていて、
これはヤバい…と」

----これ「つまのかお」って読むんだよね。
以前、ウェブで調べてみたら、
怪しいところばかり出てきてすぐ閉じちゃったけど、
ほんとうはどういう映画ニャの?
「広島在住・82歳になる川本昭人という監督が撮ったドキュメンタリー」
----う~ん。知らない名前だニャあ。
「その昔、『小型映画』という
8ミリを撮る人たちにとってはバイブルみたいな本があったんだけど、
これは、その8ミリ(小型映画)を
1958年の長男誕生を機に初めて手にして以来、
50年にわたって撮り貯めた<家族の肖像>を長編にしたものなんだ。
それまで短編しか撮ったことのない彼に
長編を勧めたのは新藤兼人監督らしい」

----つまり監督の「私生活」を撮ったということだよね。
そんな普通の個人の生活なんて
あまりオモシロくはなさそうだけど…。
「果たして本当にそうかな。
じゃあ、次のシーンはどうだろう。
1997年、42歳の長男から歯の治療を受ける『妻の貌』。
川本監督はこの映像に、
長男の中学合格発表を喜ぶ30年前の『妻の貌』をカットインするんだ」

----うわあ、ちょっとそれは、
ニャんと言っていいのか…。
「こういう、
一見不可能に思えることができるのも、
50年間、ずっとカメラを離さず、
日常の一環として取り入れた川本監督なればこそ。
実は、監督の奥さんである“妻”は広島での被爆者。
これまでにもそのことををテーマに撮ってきているだけあって、
映画の奥には戦争と平和、
一瞬にして人の運命を変えてしまった原爆への怒りといったものが
込められている。
ところがこの映画、こういう言い方は不謹慎かもしれないけど、
監督は妻を撮っているうちにそうなったのか、
それとも、もとよりそうだったのか、
映画のオモシロさに引きずられている気がする。
たとえば、猫の中でも一番ひょうきんなアメショーが、
意図的に前の方にで~んと寝転がっていて、
背後で進行しているシリアスな話と対をなす。
もしかして、映画的な理由でアメショーを飼ったのではないかと、
ぼくには思えたほど。
これについては監督に聞いてみたいくらいだよ」

----え~っ。考えすぎじゃニャいの?
それってドキュメンタリーの演出ってことでしょ?
「でも、監督の奥さんは、あるとき監督に対してこうも言うんだ。
『あなたは私を素材にして…仕事の肥やしにしているだけ…』。
もしかしたら、
きわめて自然に思えた彼女の立ち居振る舞いの中に多少は演技もあったのじゃないか?
なんとも奇妙な感慨を抱いた作品だったね」


フォーンの一言「半世紀も家族を撮る。これも一つの愛情表現だニャ」ぱっちり


※これぞ「カメラ=万年筆」(アレクサンドル・アストリュック)だ度


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『トランスフォーマー/リベンジ』

2009-06-20 22:09:35 | 映画
(原題:Transformers : Revenge of the Fallen)

-----今日は映画の日というわけでもないのに、
フォーンも一緒に映画館へ。
MOVIX恒例の20日=1000円均一が
土曜日と重なったからだって…。
だけど、まさかこの映画『トランスフォーマー/リベンジ』とは!?
確か、前作 『トランスフォーマー』
かなり、けなしていたような。
でも、それだけにかえってフォーンも興味津津。
どこが、そんなに肌が合わないのか……。

(2時間半後)

ニャるほどね。
これは、確かにえいの好みじゃないね。
最初から最後まで、ほとんどバトルばかり。
しかも目まぐるしくトランスフォームして、
フォーンなんて、目がおかしくなりそう。
それでもどっちがオートボットで、
どっちがディセプティコンかは、
あらかじめ聞いていたから分かったけど…。
原色が多く使われているのがオートボット。

えいによれば、
エジプトに行くまではなかなか楽しめたらしいけど、
エジプトで欠伸が出たらしい。
理由を聞いたら、
「これじゃ戦争映画と変わらない。
それはまあいいにしても、
歩兵で戦っている理由がよく分からない。
トップのOKが出ないで将軍の指揮だからかもしれないけど、
戦争だから、別の戦い方をしないと、
だれが考えてもあれは、最初から勝てない戦い……」とのこと。
どうやら、あのホラーチックな、
寄宿舎(?)での蛇みたいなトランスフォーム・シーンみたいなのが、
えいの好みらしい。

って、これで終わっちゃあ、あまりにも手抜き。
でも、もう始まっている映画だからニャあ。
ここで、どうのこうの言っても意味ないし…。
あっ、フォーンとしてはディセプティコン側で
寝返る小さなヤツがお気に入り。
なんと言っても持ち運べるからニャ。
そうそう、バンブルビーだっけ。
カマロになるあの黄色いの。
あれもよかったニャあ。

          (byフォーン)

『バッドボーイズ2バッド』。マイケル・ベイは自分の映画のポスターを貼ってたニャ2009.4.7フォーン

※マイケル・ベイはいつからかトニー・スコットみたいに夕陽を撮るようになった度

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画像はUSA・オフィシャル(壁紙ダウンロードサイト)より。

『スター・トレック』(2009年版)

2009-06-01 23:06:12 | 映画
(原題:Star Trek)

-----今日は映画の日。
フォーンも一緒に行くことに。
でも、まさかこの映画『スター・トレック』を選ぶとは思わなかったニャあ。
というわけで、今日はフォーンが、
終わった後、お茶飲みながら
えいと話したことをいくつか…。
まずふたり(?)の間で話題になったのが、オープニングのエピソード。
かねてより、この映画、
カ―クの若いころを描いているとは聞いていたけど、
まさか生まれるところから始まるとは…?
けど、それで改めて分かったのが
カ―クは、“宇宙の子”ということ。
(アトムは“科学の子”)。
それはさておき、その後、映画はスポックの少年時代と並行しながら
カ―クの少年時代、青年時代を描いていく。
観ているときは、
「将来、あれほどの人物になる男にしては
なんて感情的で、子供っぽいのニャ」と思ったけど、
(だってヴィンテージ・カーを乗り回してポリス?に追いかけられ、
あげくは谷底に落としちゃうんだから…)
でも、よくよく考えると、
父親を宇宙で失っているのに、
さしてトラウマもなく過ごしているわけだから、
これはやはり人間ができているということなのかニャあ。
青年時代には、ナンパもいろいろやっていたようだけど、
これも若い男なら、そう驚くことでもないのかも…。
でも、ドクター・マッコイの若い頃とかも出てきたのは嬉しかったニャあ。
あっ、しかし、カトーはいなかったニャ。
(ん?スールーというのがそうニャの?)
だけど、嬉しかったのがレナード・ニモイの出演。
やはり『スター・トレック』はこれがなくては始まらニャい。
今回、異次元宇宙なのかタイムスタイムスリップなのか分からないけど、
もう一つの宇宙、もう一つの人生を
無理を承知で描いたのは、
やはり、このレナード・ニモイを出したかったんだろうなってことで
えいとフォーンの意見は一致。
あっ、SFX的には、まあまあ満足かニャ。
カ―クが追放された星で、
『スター・ウォーズ/エピソード5・帝国の逆襲』の惑星ホスに出てきたワンバのような
宇宙生物に襲われてたし…。
でもその怪物をさらに大きな宇宙生物が飲み込むというのは、
それこそ『スター・ウォーズ』などで、よく観たパターン。
あと、『スター・トレック』と同じころにディズニーが作った
『ブラックホール』を意識したのか、
そのブラックホールが物語のキーとなっているのもニヤリ。
あらら、話し始めたらきりがなくなっちゃった。


          (byフォーン)

「ウィノナ・ライダーが出ていたとは知らなかったのニャ」2009.4.7フォーン

※チェコの壁紙がスゴイ度

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お遊び企画:はずしても笑わないで!アカデミー賞直前予想

2009-02-22 22:16:46 | 映画
-----「お遊び企画」?それってニャに?
「うん。今回は珍しく
アカデミー賞授賞式発表前に
作品賞にノミネートされている作品を5本とも観ているものだから、
ちょっと予想をたててみたくなって。
と言っても、半分は自分の希望なんだけど…」

----へぇ~っ。もう発表まで12時間を切っているのに、
だれも見向きもしないかもよ。
まあいいや。どこからいくの?
恒例だと助演男優賞から発表されるんだっけ。
「うん。しかし実はここが一番の激戦。
というのもアカデミー会員が好みそうなキャラクターばかり。
敗者であったり(ジョシュ・ブローリン『ミルク』)、
どこかしらハンディを抱えていたり
(マイケル・シャノン『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』)。
しかしすでに亡くなってしまったということもあり
ここはヒース・レジャー 『ダークナイト』に落ち着くだろうな。
(個人的にはフィリップ・シーモア・ホフマン『ダウトーあるカトリック学校でー』)が一押し」

----次は助演女優賞
「う~ん。ここっていつも意外な人がさらっていっちゃう。
あまりそれまで映画ではそんあに目立たなかった人が…。
その線で考えると タラジ・P・ヘンソン『ベンジャミン・バトン/数奇な人生』かな。
(個人的にはビオラ・デイビス『ダウトーあるカトリック学校でー』)。
これはふたりのどちらか。
オバマ大統領誕生ということを考えても、
黒人俳優の無冠はないという気が…。
でもここ、間違ってたらいよいよ恥ずかしいなあ」

----さて主演男優賞
「これは観ていないんだけど、
ミッキー・ローク『レスラー』の評判が高いようだ。
彼ってここしばらくパッとしなかったし、
アカデミー会員は“復活”の2文字に弱いというか、
みんなで盛り上げていこうとする仲間意識が強いからね。
(個人的には ショーン・ペン『ミルク』に圧倒されたけど)」

----主演女優賞は、以前、
メリル・ストリープ『ダウトーあるカトリック学校でー』が本命と言っていたのに
昨日は違うこと言ってたよニャ。
「冷静に考えると、メリル・ストリープなんだろうけど、
おそらくケイト・ウィンスレット 『愛を読むひと』で決まり。
理由は、昨日話したとおりだね。
(個人的にはアン・ハサウェイ 『レイチェルの結婚』が忘れられません)」

----さて 監督賞
これは普通、 作品賞と一緒のことが多いよね。
「ここだけは期待を込めて
ダニー・ボイル『スラムドッグ$ミリオネア』
ところが、ちょっと小耳に挟んだんだけど、
ここにきて『愛を読むひと』の逆転がささやかれている。
自分なりにその理由を考えてみたんだけど、
これはハリウッドがユダヤ社会ということが関係しているのではないかと…」

----それって、どういうこと?
「いま、世界はイスラエルに対して非難が集中。
昨日も話したように、この映画はナチを扱っている。
ここでハリウッドが動かないわけはないと…」

----考えすぎじゃニャいの?(笑)
「かも知れないけどね。
あっ、そう言えば外国語映画賞は
『おくりびと』の可能性が強くなってきているらしいよ」 
 



           (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「明日が楽しみ。寝て待つのニャ」もう寝る


※いや、ハラハラだ度

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『禅 ZEN』

2009-01-12 12:20:48 | 映画
-----あらら、まさか連休中にこの映画を選ぶとは。
これはちょっと意外だニャあ。
「うん。普通だったら後回しにしそうなところだよね。
でもいくつかの偶然が重なって、
この映画にしたんだ」

----その偶然って?
「ほら。お正月のバス・ミステリーツアー。
その二日目にプログラミングされていたのが
永平寺への初詣だったんだ」

----あ~っ。あのフォーンを寒い中、
置いてきぼりにしたときね。
「それは仕方ないじゃない。
さすがにフォーンを高速バスには乗せられないよ。
で、この永平寺というのがビックリものの広いお寺。
雪は降っていたし、寒い中長い時間並んで参拝かと覚悟していたら、
なんとお寺の中を回るんだ。
もともと寒い場所に建立されているから風雪対策も万全。
で、その日は参拝が無料。
パンフはもらえないはずなのに、
僧侶の人が何か配っている。
それが、なんとこの映画『禅 ZEN』のチラシ」

----あら~っ。確かにそれは珍しい体験だ。
「でね、この永平寺がとにかく
見事な建造物。
一つひとつの磨き上げられた床や柱を見ているだけで、
いにしえの職人たちの技に思いを馳せてしまう。
そして、この寺を開いたのが本作の主人公道元というわけだ。
映画は、道元が8歳の頃に抱いた、
『浄土は現世にこそあるべきではないか』との疑問に始まり、
16年後、仏堂の正師を求め、入宋。
悟りをえて帰国。
建仁寺に身を寄せ、弁道に精進。
比叡山から邪教の烙印を押され,
洛外の安養院に身を寄せ、やがて興聖寺を建立。
しかしそこも僧兵たちに焼き払われ、
越前に移り大仏寺(後の永平寺)を建立する。
こういう流れかな。
かなりはしょったけど…」

----道元の役は中村勘太郎だよね。
「うん。永平寺に納められている道元の肖像画と勘太郎の顔がそっくりらしい。
彼は歌舞伎の人だけど、
今回はそれが効いたね。
禅というのはただひたすらに座ることを説く。
それ以外にもいろんな決まりの型があるんだけど、
その形式をぴたっと決めることができるのは、
やはり同じく形式の世界に住む彼のような人間でないと無理だ。
発音もしっかりしていて、
道元の『言葉』を伝えることが軸となるこの映画では、
ぽっと出の俳優には無理だね。
その好例が僧兵による焼き討ちのシーン。
ここは臨場感を出すため
同時録音で録りたいところ。
しかし炎の燃え上がる音が激しく、それは難しい。
そこでスタッフは実際に燃やす前のテストで音を録り、
編集段階で本番の画とあわせることに」

---そんなこと可能ニャの?
「それが可能となったのは、
勘太郎の演技がぶれなかったからこそ。
この映画、予想以上に“泣ける”作品になっていて、
そのほとんどは勘太郎のセリフからきている。
いかに、彼の果たした役割が大きかったかということだね」

---へぇ~っ。仏教用語が多くて
セリフなんて分かんないんじゃニャいの?
「さすがに、
僧侶たちを相手に説く道元の難しい仏教用語は無理だったね。
でも、普通の庶民を相手にするときの言葉は分かりやすい。
映画としては,先ほど話した入宋シーンでの中国ロケ、
叡山の僧侶たちによる焼き討ちのスペクタクル、
さらには藤原竜也の狂気演技が圧巻の、
北条時頼が怨霊に悩まされるシュールな映像、
そして本作オリジナルの遊女おりん(内田有紀)と、
彼女に色欲を感じる俊了(高良健吾)の物語が加わり,
道元や曹洞宗に興味がない人でも
堪能できる作品となっている。
また、道元の亡友・源公暁と、道元が宋で知り合う寂円を
テイ龍進が一人二役で好演。
ここがこの映画のキモだろうね。
公暁が寂円に生まれ変わったかのような錯覚を
観る者に抱かせるんだ」

----ふうん。見どころは多いんだね。
でも、肝心の道元の言葉の中身については
あまり言っていないニャあ。
「それを言い始めると、
前後のシチュエーションまで説明しなければならなくなるから、
さすがにここでは無理。
ただ、この映画の中で描かれる
徹底して自分を律する道元たちの生き方は
拝金主義が進んだあげく、
さまざまな問題が噴き出しているこの荒んだ時代に生きる人々の心に
それこそ岩清水のように清冽にしみてくると思う。
今日はちょっと熱が入っちゃった嫌いもあるけど
主旋律も中国の作曲家・三宝を思わせて心洗われるし、
今年の始めに観るにはいいと思うよ」



           (byえいwithフォーン)


フォーンの一言「元達磨宗の義介を演じている安居剣一郎って伸びそうだニャあ」身を乗り出す

※これは日本版『ブラザーサン・シスタームーン』だ度

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『フォーンが寝てる間に…』(ちょっとお知らせです)

2009-01-06 15:47:58 | 映画
----むニャむニャ。
「ちょっとお知らせです。
実は、本日1月6日より毎週火曜日にはフォーンと一緒にお出かけ。
「ラムの大通り」を横切ったところにある
「カタログハウス」のウェブサイト「火曜だよ、通販生活」
「シネマのすき間」
お茶を飲みながら、フォーンとおしゃべりすることになりました。
第1回目は『きつねと私の12ヶ月』
基本的には、その週に公開される映画を1本選んでのお話となります。
ここでは毎回、その日に取り上げる映画のタイトルをお知らせするとともに、
「シネマのすき間」へもリンクを貼りますので、
「ラムの大通り」同様によろしくお願いいたします」

----むニャむニャ。ニャに喋っていたの?

       (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「ちょっと恥ずかしいニャあ」もう寝る

※それはぼくも同じだ度

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