マーちゃんの数独日記

かっては数独解説。今はつれづれに旅行記や日常雑記など。

ビタミンB12が欠乏すると

2015年10月27日 | 医療

 妻の体調が少し良くなってきている。それには訳があった。一般的な話に繋がって行くように思え、今回のブログは敢えてそれについて触れる。
 妻はこの4月から絶不調に陥り、その状態が5ヶ月ほど続いていた。食欲が無くなり、口内炎は一向におさまらず、何を食べても不味く感じ、エネルギー枯れを起こすこともしばしば。足に力が入らず痙攣を起こし私が迎えにいくことも多々あった。これらは全て食事が満足に取れず、栄養不足がその大きな原因と、妻も私も考え、打つ手は余りないなと半ば諦め、ときが解決してくれることを願うのみだった。

 今年の9月に区の健康診断を受け、その結果「ビタミンB12が極端に欠乏(基準値の10分の1)」と診断された。その診断をしてくれたのは胃がんを発見してくれたご近所のS先生。「それは大変なことだ」とB12の注射を勧められ、妻は2ヶ月間週3回の筋肉注射を開始した。
 自身でもネットなどで調べ始めた。
 「胃から分泌されるたんぱく質がないとビタミンB12は吸収されず、胃を切除した人はB12の欠乏症が起きる。B12は抹消神経に関係する」のだそうな。妻はここ半年の不具合はこれが原因と納得した。これは大事な医学的知識と思われるが、妻が胃の全摘手術終了後に受けた食事指導には、私も同席したがそんな話は全く出なかった。辛うじてS先生がその点を指摘してくれただけで、毎月通う担当医などからもその指摘はなかったのが不思議である。

 ではB12はどう補えばよいのか。普通はビタミンB12の錠剤を飲めばよいのだが、胃を全摘したものは直接注射を射つしかない。その治療を開始してから妻の調子はかなり改善されてきている。しかも妻の主治医は自らに注射を射って痛くない方法を探った方なので彼の注射は痛くないらしい。B12欠乏の問題はそれで解決しつつある。
 私のような胃の健常者はB12を含むものを食せばいい。ではどのような食べ物にB12は含まれているのか。野菜には殆ど含まれていない。食品100g当たりのB12含有率の高い順に10ほど挙げると、しじみ・あさがい・すじこ・牛肉(レバー)・あさり・ほっき貝・いくら・はまぐりの佃煮・鶏肉(レバー)・あんこうのきも。いずれも海産物か肉類である。
 妻は、発行する源氏通信に「皆様も、胃全摘のお知り合いがいらして、ご存知なかったら、是非教えてあげてください」と記した。しじみの味噌汁が多くなったのが最近の我が家の食卓である。