随分と昔にシネマキャバレーという自主映画の上映会をやっていた時期に知り合った飯野歩監督の映画「還ら去る者」を観に池袋シネマ・ロサという劇場に初めて行く。
映画はシネスコ映えする綺麗な撮影で物語もテンポ良く進み良かったですが最初の流れに感情移入してゆく間があまり無く傍観するような時間が続きました。長い回想場面とかで背景が明らかになってゆき同時進行する人探しの行方と真実が思ってた以上に重く暗いものがあり意外性も感じつつ後半の展開を見れました。元はワークショップの役者を全員出すという課題?もあったようで登場人物が沢山出てきます。台詞も沢山あってそれぞれ存在感を出していましたが個人的に気に入ったキャラクターはマルコメという役で台詞はありませんが、とても良かったです。指を数える場面とか好き。そんな彼を最後に出るタイトルを見ながら想いを馳せれました。
過去自主映画作品を彷彿させる場面が結構あってやっぱり走る疾走感ある所や役者の素敵な絵になる決めカットがあったり個性が出ててそんな場面が良いなぁ〜と見ちゃいました。
技術的な視点で見ると前の席だったからかもですが音が大き過ぎというかノイズが気になる箇所があったのと音楽の主張が個人的には強過ぎと感じた所があった。それからカメラのセンサーのピクセル欠けノイズも気になる箇所があった。カメラ動いてるからちょっと難しいかもですが目立たない程度には消したいなぁとか思ったり位置が変わるのでトリミングしてるなとか余計な事考えたりしながら見ちゃっていかんいかん気にせず見なきゃと見てました。

