どんぐり眼日記

昔は日々の日記として、今は見た映画の忘備録として更新しています。

「マニアック」

2018年11月29日 | 映画
DVDで映画「マニアック アンレイテッド・バージョン」を鑑賞。ジョー・スピネル主演の「マニアック」のリメイク作で今回の主演はイライジャ・ウッド。前作の荒削りで血生臭い危ない雰囲気は印象的でリメイクでどうなっているのか期待半分で興味があったのですが話の内容は同じでも撮り方や役者が違って新しい別もの映画として面白く見れました。全体的にお洒落なアート系な雰囲気もありPOVでの撮影とか演出が斬新で見応えありました。
役者というよりカメラが視点や動きで演技してるような作品。メイキング映像を見ると映らないけど役者はカメラの背後にちゃんといたんですね。役者とカメラマンが協力し合って作りあげてる映像が一つの見所。主役以外は知らない役者さん達でしたがヒロインの女優さんが魅力的で主人公視点で感情移入して見れました。
特殊メイクも立派な仕上がりで見応えあるものでしたが頭の皮を剥ぐのが簡単過ぎというか直ぐに剥がれるのがなんか変というか気になってしまった。
もっとなかなか剥がれずに時間と力と手間のかかる表現の方がリアルで良かったと思います。


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「恐怖の報酬 完全版」

2018年11月28日 | 映画
新宿でW・フリードキン監督の「恐怖の報酬 オリジナル完全版」を初鑑賞。
仏のモノクロの方の映画は昔16mmでの上映だったかで見た事はあるのですが緊張感があって面白かった記憶が残ってます。だけど物語の詳細は忘れてました。ポスターにもある吊り橋をトラックが渡る場面は旧作でも良く覚えてる場面です。
新鮮な気持ちで見れたのですが前半部分はなかなか話の流れに入って行けず誰がどうなっているのかが掴み辛かった印象です。しかしトラックが走り出してからは俄然入り込んで見れて緊張感もありCGではないリアルな映像に圧倒されました。人間ドラマとしても見応えがありヒリヒリとした男達の関係性も良かった。前半の人物描写や設定をもう少ししっかりと理解して見れてたらもっと良かったとは思います。
どうなるのだろう?と手に汗握る展開でしたが最終的には何とも重くどんよりした結末でしたね。アメリカン・ニューシネマのような感覚もありました。またタンジェリン・ドリームによるシンセサイザーの音楽が良くてカーペンター監督の映画音楽のような良き一体感と効果を感じました。
昔の仏映画の方も見直したくなりました。ブルーレイ出てるから買っちゃおうかなぁと思案中。


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「カラスの飼育」

2018年11月25日 | 映画
先日見た「ミツバチのささやき」での主演アナ・トレントの瞳に吸い込まれるような佇まいと雰囲気がとても良かったので同じくらいの時期に撮られた別な映画「カラスの飼育」も見てみたくなりブルーレイで購入。内容とか知らないまま早速鑑賞しました。
とても良い存在感を今作でも出していて内容も分かりやすく展開して見応えある不思議な味わいのある映画でした。子供視線の無邪気な恐ろしさもあり空想のような世界にも生きる表に出せない寂しさや葛藤も伝わってきました。そんな感情を演技というより佇まいや瞳で自然に感じさせる凄い存在感でした。この作品でも何処か複雑な子供の感覚があってそこがなんか良かったです。
現在・過去・未来が混在して混乱しそうな箇所もありましたがなんか分かる感覚っていうのか不思議な味わいのある映画です。
色々と劇的な事は起きますが反射的に対応するように当たり前のように日常として流れてゆくような子供時代の出来事を追った内容です。
亡くなった母との再会とかも当然のように描かれますが、そんな感覚も良く分かりました。
おばあちゃんもまた言葉を発しませんが存在感がありました。子供とは違った形で超越した今ある事柄を受け入れるような視点や佇まいがありました。


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「エレジー」

2018年11月24日 | 映画
DVDでデニス・ホッパーが出てるからという理由で購入した映画「エレジー」を鑑賞。ペネロペ・クルスとベン・キングズレー主演の歳の離れた恋愛ドラマでした。最初の方は何故、歳の離れた教授に若き美しきペネロペさんが恋するのか正直理解出来ず物語なので良いんだけどなんか引っかかる面がありどうなんだろうなぁと見てましたが後半は違った意味で年齢など関係無く集中して物語の行方を見てゆけました。見終わっての見応えみたいなものは感じれました。何とも言えない染みるような雰囲気を。
この映画でのペネロペ・クルスさんは美しく魅力的でした。
デニス・ホッパーはベン・キングズレーの良き友人役で出演してました。
とても存在感のある役でその最期も印象に残りました。奥さん役はデボラ・ハリーでしたね。それまでに何があったのか詳細は描かれてませんがある種の理想的な夫婦の形のようなものを滲み出してたような気もしました。
実際のホッパーさんは亡くなる前の夫婦関係は良くなかったようですが…。
僕は結婚してないから分かりませんが色々と考えさせられる所もある映画でした。


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「ザ・ホード 死霊の大群」

2018年11月23日 | 映画
随分と前に購入したきり観てなかったDVDで映画「ザ・ホード 死霊の大群」を鑑賞。公開時に渋谷のシアターNで予告篇を見て気にはなってた映画でした。ゾンビ史上最強最多ってコピーに興味を持ったのでした。だけどゾンビもので走ったり沢山過ぎたりっていう流れに飽きが来てた頃だったので見逃したのでした。さて見てみるとそんなに沢山出てくる場面っていうのは少なくて、その場面ではゾンビ弱いんじゃね?って感じの展開でした。
まぁちょっと盛り上がる場面ではありましたがそんなもんか…やっぱり…って印象でした。合成なんかも使って世界観を広くしつつも舞台はとあるビルの中だけ。という典型的な低予算なゾンビ映画の作りでした。だけど色々と工夫してるのは分かります。話はゾンビものとギャングと警察の抗争と復讐劇と兄弟愛や仲間割れなんかを描いてますが正直そんなに面白いものでも無かった気がします。そこにゾンビが絡んできますが狂った年配の住人が中では良い味出してました。
ラストは結局やっぱりそうなるのね…みたいなのを確認しておしまいって感じでした。先の展開に希望や解決が見えれば感情移入も出来たかもですが見ていてどうすれば良いのか分からない展開のまま進むのでへぇ~って感じで終わるのが残念。フランスのゾンビ映画っていう点ではちょっと珍しかったかな。


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「キャットウーマン」

2018年11月23日 | 映画
随分と前にテレビ録画していた映画「キャットウーマン」を鑑賞。
正直あんまり面白くは無かったけれど、それなりには楽しめました。結構昔の映画だけど当時としてはCGとか頑張ってたと思います。だけどCGだらけの映像とかアクションのカット割りが早すぎる映画って好みじゃないので個人的にはあんまり好きにはなれない映画でした。ハル・ベリーによるキャットウーマンはスタイルも良くなかなか様にはなってたけどミシェル・ファイファーとか昔のテレビ・シリーズでのキャットウーマンの方が好きですね。今回の映画はシャロン・ストーンが悪役を演じてたり女の闘いみたいな部分もありましたが、やっぱりシナリオに魅力が無かった気がします。
だけど猫ちゃん達は可愛くて良かったです。鳴き声とかもね。
テンポ良く都合良く展開する金のかかったテレビドラマみたいな印象も受けました。公開当時だと映像的に新しかったかもしれませんけれど。
よく考えたら「キャットウーマン」単体での映画ってこの作品だけだっけ?


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「宇宙人王さんとの遭遇」

2018年11月19日 | 映画
随分と前にテレビ録画していた映画「宇宙人王さんとの遭遇」を鑑賞。
尺が短めだからと最初だけでもと見始めたら面白くて一気に最後まで見れました。イタリア映画だったんですね。
ハートウォームなコメディ映画だと思ってましたが真逆の映画でした。
ラストはまさかああいう展開になるとは思いもよらなかったので衝撃でありました。同時にちょっとブラックな風刺も効いてて良かったです。
CGの出来はイマイチだけど好みのアナログ感も感じる合成だったりでした。物語の展開のさせ方や構成やシナリオのアイデアが素晴らしいです。
主演女優の芝居もとても良かったです。


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「死霊館 エンフィールド事件」

2018年11月18日 | 映画
テレビ録画していた映画「死霊館 エンフィールド事件」を鑑賞。シリーズが結構続いてますが最初の作品以降は劇場では見ておらず「アナベル」はDVDで今作はテレビ録画で。と段々と興味は薄れてきてる印象。映画の出来はどれもなかなか良くて見応えあるのですがどうも怖さという点ではピンと来なくて雰囲気は良く盛り上がるけどCGで派手に見せる悪魔なんかの姿が見えちゃうと盛り下がるというか良く出来てるけど映画っぽくて覚めちゃう感じがあるのでした。しかし最後はなんか上手く収めらるというか後味悪くでは無くスッキリ終わるのでホッとした感じで終われます。
「エクソシスト」と「ポルターガイスト」を足して割ったような映画だった印象です。テレビで無く劇場の暗闇と音響で見ればもっと良かったとは思うけれどシリーズの新作も観に行きたい!とは思えませんでした。テレビで放送されたら見るだろうけどね。


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「グリース」

2018年11月18日 | 映画
テレビ録画していた映画「グリース」を鑑賞。有名な映画ですが見るのは初。冒頭のアニメから期待は高まるが内容はさして面白いものでも無かった。昔のアメリカのティーンの軽いノリの楽しさと恋の行方や悩みが明るくミュージカル仕立で描かれた娯楽作。
見所は歌とダンスでラストは無理矢理気分を盛り上げて楽しく見終われます。もっとコメディ要素を増やすかドラマを深めるかして欲しかった気もするが深い事考えずにファッションや音楽やダンスを楽しめれば良い映画だったのかもしれませんね。
主演2人の共演してる「セカンド・チャンス」という映画がありましたが、そちらは昔劇場で観ています。内容とか忘れたけど楽しい映画だった気がする。なんか見直してみたくなりました。


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「宇宙で最も複雑怪奇な交尾の儀式」

2018年11月16日 | 映画
DVDでタイトルが気になってた映画「宇宙で最も複雑怪奇な交尾の儀式」を鑑賞。SFエロ・コメディ映画でセクシーな宇宙人が地球人との交尾に挑むがなかなか上手くいかない…みたいなものを勝手に期待していたのだが、宇宙人は出てこなくて声だけで地球人の出会いから妊娠・結婚までの観察レポートとして淡々と描かれるちょっと単調な映画でした。
視点や発想は面白いんだけどもう少しぶっ飛んだ下らなさみたいなのも欲しかったかな。どこか教材ビデオ見てるようでもありました。
スタイル抜群のカルメン・エレクトラがなかなか良かったです。
DVDはワイドスクリーン版とスタンダード版の2種類が収録されてました。ワイドスクリーン版で見ました。まだ4:3のブラウン管テレビが主流だった頃に発売されたソフトだったのかな?


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「死霊の盆踊り」

2018年11月14日 | 映画
GEOで映画「死霊の盆踊り」の中古DVDを発見して思わず捕獲。大学時代にVHSで見て何じゃ!コレは?って思った死霊という名のストリッパーが延々と踊る姿を見せ続けられるという安っぽい変な映画です。だけどあまりにも他の映画と違う独自性みたいなものもあり印象的でした。当時、酒飲みながらとか何度か部分的に見直してた映画です。何十年ぶりかに見直せたのですがDVDでVHSとは比べられないぐらい画質が綺麗になってた印象です。
内容は知ってるけどやっぱりグダグダです。もはや拷問みたいなもんですが不思議な事になんか見れちゃいました。途中で一度休憩入れたけどね。
安っぽいセットが良い味出してて演技の下手さなんかが目に付きますが色々なお姉さんの裸の踊りを見てると不思議と時間が経っておりました。
「猫を愛する者は、猫になれ!」みたいな台詞が印象的。猫女のダンスも良かったです。
DVDはデラックス版という事で監督のインタビュー映像も収録されてました。結構長々と自画自賛しててどうなんだ?って思ったりもしたけど納得出来る話や興味深い情報も知れた。
全身金色になっちゃう巨乳ダンサーは主人公?の女と同一人物だったんですね。そしてアレは007ゴールドフィンガーのパクりだったんだね。
グダグダで変な映画だけどなんか憎めない映画です。海外ではブルーレイも出てるようです。



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「ドラキュリアン」

2018年11月11日 | 映画
友人宅のホームシアターでブルーレイ出しで映画「ドラキュリアン」を鑑賞。映像も音も良く、この憎めない愛すべき映画をスクリーンで見れて幸せ。昔ビデオで見たきりでしたが当時から好きな映画でした。だけど詳細はかなり忘れていたのでした。子供達が主人公の子供っぽい内容のモンスター退治の映画なんですがフランケンシュタインの怪物は味方だったりするのが好きなんですね。怖さは無くコメディー要素が強いのですがクリーチャーの特殊メイクとか凄く良く出来ててリチャード・エドランドによる特撮も派手で見応えあります。音楽も良かったですが担当していたのはブルース・ブロートンだったんですね。流石です。スター級の役者は出てませんが当時から色々な映画での脇役で目立っていた顔ぶれが活躍してました。
モンスター映画好きな中学生が喜ぶようなマニアックな趣味全開の映画ですが一般の人でも充分楽しめる娯楽作品だと思います。


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「ボヘミアン・ラプソディー」

2018年11月10日 | 映画
Queenのフレディ・マーキュリーの伝記映画「ボヘミアン・ラプソディー」を鑑賞。映画のサントラやら何やらでクィーンの音楽は好きでリアルタイムで良く聴いていた。フレディ・マーキュリーの歌声もギターの音色も大好きでした。エイズだと公表して間も無く亡くなってしまったのはショックだったのを良く覚えている。ペルシャ人だというのも覚えてた。この映画ではどのようにクィーンとして成功して行ったのかと恋愛模様と家族について分かりやすく描かれています。多少美化してオブラートに包んでる感もありましたが知らなかった面や人柄も見れて興味深かったです。フレディ・マーキュリー役の役者さんが雰囲気凄く似ていて途中から全く違和感無しに見れて素晴らしい演技だと感じました。後でYouTubeで本人の映像見ると顔はやっぱり全然違っていましたが雰囲気はそっくりでしたね。映画の最後にライブエイドのコンサートになりますが見応えあって感動ものでした。また歌詞の意味を字幕付きで見れてその内容や想いみたいなのも伝わって来て涙も溢れてきました。
見終わってクィーンの音楽がまた聴きたくなる映画です。僕が持ってるのは亡くなった後に作られたアルバム「メイド・イン・ヘブン」だったのでそれを聴きました。


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「海猿 LIMIT OF LOVE」

2018年11月09日 | 映画
DVDで映画「海猿 LIMIT OF LOVE」を鑑賞。劇場で観て以来ですが12年も前の映画だったんですね。結末知ってるからアレだけど何ともまぁ壮大に劇的に展開する映画で先は分かっちゃいるのに強引に泣かす映画ですね。
一刻を争う場面でもドラマチックな台詞のやりとりとかあってそんな会話してる暇無いだろーとか内心突っ込み入れつつも娯楽映画だから良い!って割り切って見るのも大事です。
シナリオ良く出来てるしキャストも良かったしVFXも見応えあります。
金のかかってるような大作感も味わえました。
今見ると韓国のセウォル号沈没事件とか思い出しちゃいました。海猿みたいな救出が出来れば良かったんですけどね…。


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「ミツバチのささやき」

2018年11月08日 | 映画
大学時代にテレビで見てとても良かった印象は残っているんだけど、どう良かったのか殆ど覚えていなかった映画「ミツバチのささやき」のブルーレイを購入して凄く久しぶりに鑑賞。
「フランケンシュタイン」のモンスターが実在すると信じるお眼目ぱっちりの無垢な少女に感情移入が出来て最後は泣ける映画だったような印象だったのですが久しぶりに見ると色々と違っているのが分かりました。
思ったよりまったりとした展開で睡魔を誘うものがありましたが映像は綺麗です。印象的な場面も多いですが何よりこの映画の魅力は主人公アナ役の少女の無垢な瞳と佇まいでした。
僕も子供の頃に見た「フランケンシュタイン」のモンスターが怖い存在だと思って見たのに怖い存在では無く可哀想というか哀愁と何処か親しみを感じる存在であったからアナの子供目線の不思議な感情に共感出来るものがありました。完全に忘れてたのは映画の後半でモンスターが実際に登場する場面っていうのがあったんですね。
美しくファンタジックではあるが死の恐怖を感じるような静かな展開の夜の場面が独特の魅力を感じました。
ネットで後から調べてみると政治的な隠喩とか色々と含まれた映画であったとか書かれてましたが勉強不足の為、そこまでは僕は全然理解しないで見てました。


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