どんぐり眼日記

昔は日々の日記として、今は見た映画の忘備録として更新しています。

「エクソシスト2」

2006年11月30日 | 映画
DVDで「エクソシスト2」を鑑賞。昔、テレビで見た事があるが、つまらなかったという印象しか残っていない。それから何故かイナゴの大群とその見た目の飛行シーンだけは覚えてる。そんな映画でしたが内容は全くと言っていい程、覚えていなかったので、どんな内容だったっけ?と無性に気になり思わずDVDを購入してしまった訳ですが・・。見直してみて、なんだろう、やっぱりつまらないというか見ていてダレる感じはあった。が、しかし思ったよりもお話はちゃんとしていましたし、善と悪の戦いを真面目に描いたものでした。けど、やっぱり見所というか印象的だったのはイナゴの大群とその見た目ショットと音楽です。はっきり言って何か凄まじいイメージです。これはホラー映画でしょ。映像的にイナゴの大群だとか見せられても全然怖く無いんですよ。だけどもそんなショットばかり出てくる。昔テレビで見た時も感じた印象です。何コレ?っていう感じ。だけども気の狂いそうな音楽とそういう意味不明なショットが続くとなんだか変な高揚感と共に気持ち悪さも出てきます。とにかく全篇なんじゃこれは?な演出が光っていて妙な気持ち悪さは出ています。変な催眠術のマシンとかが出てきてその光の強弱なんかを見ていたらなんだかこちらまで変な催眠術にかけられてしまったかのような感じになってきます。ってな訳でこれはちょっと変わった妙な映画です。
僕の新作「MILKMAN2」と同じぐらいある種、変な映画でした。メジャーの超大ヒット作の続編がコレだったという意味ではズバ抜けて凄い映画だと思えます。いや凄い。
色々と見ていてツッコミ所も満載。N.Y.の高層アパートのベランダ。凄い高所なのに手すりが無い所がいっぱいあるのです。そして夢遊病?状態の主人公が落ちそうになったり・・無い無い普通、手すりは付いてるでしょ。とか大きな事故が起きても何故か誰も人が集まって来ない。が、しかし、ひとしきり役者の台詞芝居が終わった所でいきなり集まってくる等、ちょっと失笑ぎみの演出。悪魔の目線になって追いかける映像での逃げ惑う人々の嘘っぽい芝居も気になってしょうがない。現場で実際に行なわれている特殊効果に関しては頑張ってはいるのだが作り物感がバレバレで興ざめしてしまう。だけども不思議な事に当時の事を考えると合成系な特殊効果に関しては良く出来ていて、合成の馴染みも効果も素晴らしい出来だったと思う。
イナゴの大群アニメや飛行シーンやら見た目のミニチュア効果だとか飛行機の引き画等。
ホラー映画としてはどうかと思うが、なかなか変わった映画で違った意味で印象的な不思議な魅力を持った映画ではあります。何か別次元に連れて行ってくれるトリップ映画です。もう一度、深く物語のテーマにハマったりして見ると結構奥深いものがありそうです。

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「インプリント ~ぼっけえ、きょうてえ~」

2006年11月30日 | 映画
DVDでマスターズ・オブ・ホラーの三池崇史監督作品「インプリント ~ぼっけえ、きょうてえ~」を鑑賞。この作品、アメリカでは放送禁止になったとか?!それは何故?怖すぎるから・・だとか宣伝?記事では読んだ事があるが・・はたして・・・。
見ました。なんとなくその理由も分かるような気もする凄まじい映画でした。まさに「生き地獄」です。
「生き地獄」な感じが凄く出ていて次から次へと地獄のような目に遭います。最初はなんとも魅惑的に惹き込まれるのですが・・どんどんとその世界に入って行けば行く程、後悔したくなる程の真実が明らかになり、嘘だ。信じたく無い!と本当の真実を探れば探る程、更に恐ろしい真実が待っているという凄いお話。映像はとても美しいだけにその恐ろしさはキリキリと身に染み入る感じです。まず、この物語が実に恐ろしくも悲しいもので徐々に真実を曝け出してゆくという脚本と演出が見事でした。そして、何よりそれを強烈なものにしているのが凄まじいまでの拷問シーンです。三池監督の作品って、そんなには見てはいないのだが、噂に聞く所によると拷問シーンの凄まじい映画があるとかで、それを見た人はみな、あれは凄かっただとか、見なきゃ良かったと後悔したとか、そういう意見をよく聞く。興味は湧いたが、わざわざそんなに悲惨なものを見る気にまではなれずにいた。過去に「DEAD OR ALIVE」という映画を見た時にその片鱗みたいなものは見れていたので大体は予想が付いていたのだが、この映画を見てなる程、こういう映画ね。と理解。ここまで描写するか?というような所まで見せてくれる。正に目を背けたくなる程の拷問シーンです。拷問が始まると大体、拷問の内容は読めてしまうのだけども想像した通りの事が実に丁寧にじっくりと描かれるので、うぇ~もういいよ~。ってな感じになってくる。と同時になんか見てしまうのでした。まぁ良く見ると特殊メイクだとバレバレなので見れるのだが、何か見ちゃいけないものを見ちゃったような感覚も。これで特殊メイクがもっと暗くてよく見えない状態だったりしてリアルにしか見えなかったりしたら更に強烈だっただろうな。
全体的にはやはりこの映画は「生き地獄」といった印象。感想につきます。ホラー映画として・・・立派だと思います。

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無くなるジンクス

2006年11月29日 | ノンジャンル
天気がいいので外出して何気なく風景を見たら・・驚いた。
今まで気が付かなかったのですが、「MILKMAN2」の幻覚シーンの撮影を行なった場所である緑のちょっと林みたいな所が無くなってしまっている。アレレ・・・。またかよ。僕が映画の撮影で使った場所っていうのは、今までもことごとく無くなるかリニューアルされて元の形じゃなくなってしまうパターンが多い。
なんか今回もそんな流れのものかなぁ。おおっ、ここがいいかな。なんて思う場所っていうのは、なんだか良い方向で捉えると、もうすぐ無くなってしまう運命なんだけども、その前に今の姿を記録しておいて欲しいと僕に訴えてきていたようにも思える。考え過ぎか?それともおいらが単純に厄病神みたいなものなのかな?
「MILKMAN2」の撮影場所は他にはSCUM2000があるがここも今や無くなってしまい男装喫茶になっているという。その近くにあった公園は元の姿のまま残っているのだろうか?それから自分家の前の道路・・ここも何か近いうちに変身するのか?まだ、その気配は無いけども・・どうだろう?なんて事を考えながら記念に写真をパチリ。
それから中華料理を食べに行く、またもや客は誰もいなくて寂しい店内。一人で寂しく貸し切り状態で食事。美味しいのになんでいつもお客がいないのか不思議。なのに何故店が潰れないのかも不思議。片言の日本語でまた来てね!と愛想のいい店主。完全に覚えられてるおいら。潰れないで欲しい。ここで撮影はしちゃダメね。リニューアルならいいか!店内もうちょっと明るい印象にした方がいいとは思うし。
帰りに映画でも見に行こうかと思ったが止めて、映画料金の1800円分の中古のDVDで安いやつを買って帰ろうとBOOKOFFの特売コーナーへ。3本のDVDが買えました。
「スターシップ・トゥルーパーズ2」劇場でもビデオでも見たけど好きな作品なので思わず購入。メイキングの特典映像が見たかったし。
「D-TOX」未見の作品。だけど公開当時、久々のスタローン主演作という事で時間があったら劇場へ観に行こうという気持ちになっていた映画。公開が終わってからは別に見る気は無くなってしまっていたが、折角だからこの機会に見ておこうかと購入。
「エクソシスト2」昔テレビで見た記憶があるが、凄くつまらなかった印象しか残っていない。っていうかホラー映画というよりも何か得体のしれない変な映画だったような印象。全然、内容が思い出せず逆にどんな映画だったのか凄く気になり、もう一度見てみたくなってしまい購入。

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Masters Of Horror カーペンター/ゴードン

2006年11月29日 | 映画
DVDでマスターズ・オブ・ホラーのジョン・カーペンター監督作品とスチュアート・ゴードン監督作品を鑑賞。
ジョン・カーペンター監督作品は「世界の終わり」原題“Cigarette Burns”
面白かった。主人公と共に物語にどんどんとハマって見れました。前半は怪優ウド・キアの存在感が異様な雰囲気を出していて、異様な真っ白な人間?クリーチャー?天使?が出てきて謎のホラー映画について色々と想像が膨らまされてゆきました。途中で直接的なエグイ血まみれなシーンもあり、そのリアルさ見せ方にもドキッとさせられる。でも多くのシーンは直接描写ではなく回想だったり主人公の心情だとかシチュエーションによって恐怖を盛り上げてみせているのが流石な感じもした。それでも見てはいけないという映画にのめり込んでゆくという一種、麻薬のような感じがうまく出ていて、禁じられたものこそ惹き付けられるという人間の愚かさみたいなものが描かれている。最後はなんじゃそりゃ?な面もあり救いが無いけれども、異様な真っ白な人間がちょっぴりいい味を残して映画は幕引きとなる。映画に惹き込む力は凄い。

スチュアート・ゴードン監督作品は「魔女の棲む館」原題"Dreams In The Witch-House"
ラブクラフト原作?の話のようで「ネクロノミカン」も出てくる。スチュアート・ゴードン監督らしい映画。
しかし、この「マスターズ・オブ・ホラー」シリーズは必ずどこかに裸の女性が登場しますねぇ。これは制作する上での課題みたいなもので必須項目なんでしょうか?まぁ、いいぞ。前半面白く物語に入ってゆけますが、ちょっと同じパターンの繰り返しが多く、舞台も限定されているのでだんだんと途中は中だるみしました。後半はホラーですが愛の為に闘う男のお話としてとても美しいお話のように展開するのですが・・・結局、悲惨な結末となり、終わりかと思えばまだ続く。ここからがまた面白くなってきますが・・結局、この結末も救い様のない方向で決着。なんともいえない終わり方。始まりと最後が良かったけれども中身はまあまあな印象。人面ネズミはユニークであるが、実際には遭遇したくない種類のものでした。しかし、いい表情をしていた。あの役者は誰?


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「エイリアン VS バネッサ・パラディ」

2006年11月28日 | 映画
「エイリアン VS バネッサ・パラディ」のDVDを鑑賞。ホラーばかりレンタルしてきた中でこれだけは別なジャンル?もの。この映画、公開当時から気になってた作品で、まずその題名に惹かれた。一体どんな映画やねん!って。バネッサ・パラディが巨大化してエイリアンと闘うというのを期待していたのですが・・どうやら違うらしい事は既に判明していた。サントラを入手して聴いたのですが、これがなかなか良くて更に期待は膨らんでいったのであります。
で、やっと見れたわけですが・・・まぁ、こんなもんかな・・いや、ちょっと期待はずれだったなぁ。
予告篇で見れた面白そうな場面は殆どラストでしか登場しないし、音楽もあまりうまく生かされてない様に思えた。まぁ最初からB級なくだらない作品だと期待して見ていたのですが、なかなかくだらない見せ場も登場せずにアホな展開がだらだらと続くのでした。ってな訳で案外嫌いじゃないタイプの映画ではあるが、宣伝の方がそれを上回ってしまったというか期待しすぎてしまったようだ。
だけども宇宙戦争のトライポットみたいな宇宙船?がチープでなんだか可愛い。もろに人形な犬が面白い。ラストの15分程の無茶苦茶ぶりはかなり好き。そして訳の分からない妙にハッピーでサッドなラストは良かったなぁ。なんか騙された感が残るがそのラストからノリのいい音楽への繋がりは結構好きだ。
バネッサ・パラディも魅力的でした。
さて、この映画のチラシはその絶対的なチープさくだらなさB級感がプンプンしていて初めて手にした時にその感覚を気に入りました。そんな訳で僕の映画「油揚げの儀式」のDVDが発売される際のチラシ作成の際にはこんな感じのデザインのイメージで・・と参考にさせてもらったものです。表面は「E.T.」のチラシのパロディでしたが裏面にはこの映画のチラシからのイメージも残せたと思います。
そうそう、最近はテレビで「油揚げの儀式」の真奈美ちゃん役の主演女優さんが「ファブリーズ」のCMに出ているのが見れます。昼ドラの時間帯のCMでお見かけします。CMでも主役です。注意してご覧あれ。

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「渋谷怪談 THE リアル 都市伝説」

2006年11月28日 | 映画
久々にレンタルビデオ屋へ行き色々とDVDを借りてきた。次回作のホラーのシナリオ修正も進んでないので、何か刺激になるような作品は?という事でホラーばかり借りてきた。1本はホラーじゃないけど。
そんな訳でまず最初に鑑賞した作品は「渋谷怪談 THE リアル 都市伝説」
この映画は前々から見たかった作品でした。全8話からなるオムニバス作品だが、大きくは1本の話として繋がっている映画です。でも1話ずつが思ったよりも個別の作品として独立しているように思えた。
狭い部屋での撮影だとか、部分的なシチュエーションで僕の次回作とも似た部分が結構あり、なかなか参考になる所もあった。カメラ持って行ってロケハンすりゃ分かる事だろうが、引き尻が無い場合、撮れる画はきっとこんな感じだというのが想像出来たりした。
さて映画の感想はおおまかにいうと僕は第一話が一番良かった。全体的にホラーなんだけども僕にはなんだか笑えてしまう不思議な感じの映画でした。笑えるというのは悪い意味じゃなくて、ニヤリ&クスクスという感じの楽しめるもの。ホラー映画を結構見てるからだろう。小学校の頃の怖い話が嫌いだけど興味があった時期に見てたら本気で怖がっていたかもしれない。そう当時見て怖かった「あなたの知らない世界」に似たなんか嫌~な目に見えない想像力を掻き立てるゾッとするシチュエーションが感じられたのです。この映画の主人公とか設定や携帯電話というアイテムを使ってのお話からしてターゲットは高校生ですね。今の高校生が見てどんな反応をするのかに興味が湧きます。仕事でやった高校生をターゲットにした映画で高校生の反応を見た時に色々と違った見方を知れたので・・・。
出演者はみな可愛いアイドルっぽいコが多く全体的に見やすく良いのだが、いかんせん芝居の方がイマイチなコも中にはいて微妙な気がしました。ホラーで芝居に目が行ってしまい笑えるという状況はこれまでにも沢山の映画でも見てきたので分かるんだけど致命的。案外それはそれで面白く見れるのだけど感情移入が途中で切れてしまうのです。これは分かっちゃいるけどもなかなか難しい所なのかもしれません。
以下に各話の簡単な感想を。
第一話「リアルなお化け屋敷」
ゾクゾクとするシチュエーションにドキドキ。女優の芝居も一番良かった。
第二話「怖い合コン」
ノリとしてはちょっと軽い、けど幽霊役の存在感はなかなか恐ろしい。やっぱり~という面白さ。
第三話「隙間男」
あんまり大筋と関係無い、なんか笑えるお話。役者さんの芝居はちょっと・・
メイクは良く出来てるけど見え過ぎ。
第四話「試着室」
大筋戻る。分かっちゃいるけど来るぞ来るぞという感じ。ちょっと「地獄の門」
ラストのオチがなかなか良い。イイね。
第五話「お人形」
これ結構好き。子供の怖さみたいな所も出ていて無邪気であり残酷。しかも哀しみも出ている。
第六話「首つり教室」
映像的にはこれが一番良かったんだけど、ちょっと集中力が僕の方で低下してしまった。
第七話「赤いホームページ」
女優さん綺麗。だけど途中からアレレな芝居で残念。シチュエーションややりたい事は凄く伝わるけど、美術、合成、撮影照明、メイク全て中途半端な完成度でもうちょっと何とかなった筈。
「サンゲリア」な場面あり。僕の次回作ホラーも思ったより実際に作るのは難しいんだろうなぁと実感。
第八話「リアル都市伝説」
先生役の女優さん、たしか友人の舞台に出ていた人?やっぱり第一話に出ていた女優さんの芝居は抜きん出ている。目つきが実に恐ろしい表情をして映画の最後を締めくくってくれている。

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順調仕事で神座でDVDで

2006年11月27日 | ノンジャンル
今日は昨日の仕事の続き。といっても昨日、完成させてたので見せるだけ?という事で夜から出社。見せたらオーケーが出たのでおしまい。こんなに順調な仕事は久しぶりだなぁ。帰りに神座ラーメン食べに行った。美味い!
そうそう昨晩から今朝までかけてMILKMANのDVDを作りました。動きが早すぎる場面では少しノイズが発生しちゃうのは仕方ないのかなぁ。まぁ見れない事も無いのでDVDを量産して仲間に配ろうかな。
帰りにドンキに寄ろう。
新作のシナリオの修正は全然進まず。
タイトル案だけ浮かんだ。「サスペクタス」ラテン語。
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「サスペクト・ゼロ」

2006年11月26日 | 映画
DVDで「サスペクト・ゼロ」を鑑賞。正直、そんなに期待していなかった。ちょっとサスペンスものが見たいかな。という感覚で見始めたのですが、なかなかこれ面白かったです。多分、銀残しの黒の締まった映像と暗号的に登場する独特のモノクロの絵画(スケッチ)が良い。効果音のような音楽も不安感を煽り良かった。
物語が途中までなかなか読めずに惹き付けられたが、途中で物語よりも先にカラクリ?に気が付いてしまった。が、しかし、その筋はなんとも、ある意味切なく、衝撃的?なもので、着眼点というか物語の視点の良さ面白さに脱帽。結構、こういう話が実は僕は好きなので、なんじゃそりゃ?とならずに、いいなぁ~となったのです。そして最後は予想出来たオチではあるが、なんともいえない良さというか変な後味の悪さとは違う感覚を残して終わりました。内容に関してはここでは全く触れないでおくが、ちょっと「セブン」に似たテイストのある映画で「セブン」がジメジメとした陰湿な印象だったのと違い、こちらはカラッとした乾いた印象の似たような感じの映画でした。「セブン」のラストを受け付けなかったような観客もこの映画は受け付けるんじゃないでしょうか?「セブン」の殺人鬼役のケビン・スペーシーといい、この映画のベン・キングスレーといいスキンヘッドなハゲの渋いおっさんの芝居が実に良い。この映画の役者はみな良かったと思う。
なかなか拾い物の面白い映画でした。何かサスペンス物が見たいなぁ~という時にはコレお勧めです。

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「ストレイト・ストーリー」

2006年11月25日 | 映画
昨晩帰りにBOOKOFFに寄ってDVDを2枚購入「サスペクト・ゼロ」と「ストレイト・ストーリー」。
「サスペクト・ゼロ」は見た事が無いが「ストレイト・ストーリー」は一度見た事のある作品。
悲しくてじゃなくて切なくて泣ける映画のお勧めは?との某日記での質問に対して僕が思い浮かべた映画。
ちょうどサントラを会社の同期に貰って聴いていたせいもあり記憶が蘇り、曖昧に良さは思い出すのだが、細部までは思い出せないでいた。それで思わず買っちゃったというもの。で、早速、帰ってから見始めました。
これは展開がスローでじっくりと見ないと良さは味わえない種類の映画だと知っていましたが、何気なく最初だけでも・・と見始めたら止まらなくなって結局、一気に最後まで見入っちゃいました。そして、途中で一度、涙も流れました。泣き所ってここだったのか?って思いましたが、ラストではなく僕の場合は途中のちょっとしたエピソードで泣けました。シシー・スペイセク演じる娘の境遇についてのエピソードです。他にもちょっとしたエピソードの中になんとも味わい深い良い話、切ない話が出てきます。リチャード・ファンズワース演じる頑固なおじいさんがなんともいえないいい味を出しています。そして音楽が素晴らしいし、撮影も素晴らしい。トラクターのスピードと同じく凄くゆっくりとした展開、テンポの編集ですが、不思議なぐらい実に飽きない心地良さのある映画でした。いたってシンプルな映画。真っ直ぐなお話。たまにはこういう映画もいいですね。っちゅうかこういうシンプルで心温まる映画を僕も作りたいと思いました。
だけど次はシンプルじゃなくて心絶対に温まらないホラーを作ろうと準備しているので、いつか、次の次こそこんなシンプルで心温まる映画が作りたいです。こういうシンプルなものこそお話作りは難しいんだろうなぁ~と思います。なかなかこれでいい!ってな内容は浮かばないでしょうし。
この映画のラストの星空や夕日に関しては自作「油揚げの儀式」を連想しちゃいました。別にこの映画から影響を受けて真似したとかそういう記憶は全く無かったのですが似てました。同じ何かを勝手に感じました。
今やお気に入りの1本の作品です。お勧めです。

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「夜明けまで」

2006年11月24日 | 自主映画
「夜明けまで」2006年/DV/2時間15分

監督・制作・脚本・編集=河野和男
出演=高橋雄二、三藤晶子、三神穣司、鈴木明日香、小原茂樹、有馬美春 
[作品紹介]
 タカハシは上京後毎日バイトに行っては寝るだけの生活を繰り返していたが、ひょんなことから同じバイト先のジョウジ、新宿のバーで働くアスカ、そのバーの新人アキコと友達になる。バンドを組んだり仕事を頑張ったり、それぞれ充実した夏を過ごした。だが、秋が来る頃になるとそれぞれの歯車が狂いだし……4人の主人公の1年間を追い、それぞれの成長を描いた青春映画。

河野和男監督の映画は別の作品を見た事があり、面白かったので、今日、この上映会に来たのもこの「夜明けまで」が目的だった。なんか荒削りだけども熱い気持ちみたいなものが作品から伝わる作風が好き。
さて今日見た「夜明けまで」ですが力作です。力作ですが、長いので2本目を見る立場としては、やはりちょっとしんどかった。しかも会場の人の少なさのせいか空調のせいか、とにかく途中から会場が寒くて寒くて薄着で来た僕はブルブル震えて集中して見れず。でした。
映画が始まって当初はなんだか撮影や編集の技術という面で今まで見た彼の作品とは違い、しっかりしているというかきっちりとしているように感じられ成長のようなものを感じた。そして、役者陣がとても生き生きしていてすぐにそれぞれのキャラに惹き込まれた。なんだろうこの自然に入り込める感じ。役者がみんないい意味で自然体な感じがするのです。上手い使い方をしています。そして、音楽が良かった。物語の中でバンドを組んで音楽をやってゆくのですが、お世辞でも上手な音楽だとは思えませんが、なんか味があるのです。ドラム、ベース、ギターとボーカル。荒削り、シンプル、メッセージ、真剣さ。
この映画は前にも書いたように前半の人物紹介辺りまではきっちりとした丁寧な作りなんですが、バンドの連中が成長していくと共に映画の撮影やら編集の作りがどんどん荒くなってゆくように感じます。普通の映画ならばこれは良く無い事なんでしょうが、不思議な事にこの映画ではもはやそんな事は見ていてどうでもよくなっている気がしました。逆にそこがいいとも思えます。この映画の中の音楽と同じくいい意味で味でしょう。それは役者の力も大きいのでしょうが、独特の河野和男監督の作風なのかメッセージの力だと思います。
そのパワーには脱帽。
何処がもっと切れるとかそういうのは特に言う所は無いのですが、やはり、ちょっと長過ぎた気はしましたけど。
後のトークショーでも興味深い話というか考え方とか姿勢も知れてなかなか面白く聞けました。黄色いスーツの司会者の人、役者さんとして僕もいつか出てもらいたいと思える程のいいキャラしてます。芝居も上手いし。良い人と悪い人の2面性とその中間をうまく出せる人だと思いました。
そんな事より、やっぱり会場は寒くてトークショーも早く終わらんかな~と思ったりしながら聞いてたらなし崩し的になんか終わりましたとさ。

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「私は落ち陽は赤黒く」

2006年11月24日 | 自主映画
今日はTAMA NEW WAVE ある視点2という上映会に行って2本の映画を見ました。
ベルブホールでの上映。思っていたよりもお客さんが少ない事に驚く。本当に少ない。これはちょっと残念な事。

「私は落ち陽は赤黒く」2006年/DV/1時間2分/冒険風群像劇
監督・脚本・撮影・編集=松本卓也
出演=太田望海、平本並、川島田ユミヲ、月野光司(こわれ者)、日下部花、藤田アユミ、日栄和樹
[作品紹介]
 インターネット会員制サイト「maxy」の20代限定コミュニティの仲間たちに、自殺予告メッセージを送りつけたジュウゾーは、新潟県の離島、粟島にて自殺することを宣言、島に渡る。
 メッセージを受けとった多くの仲間が無視をするなか、女子高生ソフィーは物珍しさに、サラリーマンのウーは自殺を止めに各々島に渡る。一方、最近スランプ気味の若手お笑い女流コンビ「海女ゾネス」の二人は、ライブ用の映像コントを撮るため、粟島に渡る。粟島の自然のなかを縦横無尽に駆け巡り、島民との交流、そして其々の思いが交差するなか、3日間の物語は終局を迎える……。

全くこの映画は予備知識無しで見ました。川島田ユミヲさんが出てるというので見ました。映像がというよりも風景が綺麗でした。夕日が綺麗でした。なんか変わった映画でした。ちょっとオシャレでした。アホでした。憎めない部分と冷めた部分のあるちょっと分かる所のある映画でした。シンプルでストレートな物語。各キャラクターとエピソードがそれぞれバラバラで色んな事を思っている所が面白く共感。若手お笑い女流コンビ「海女ゾネス」の動き(ポーズ)は面白いがネタの面白さは伝わらず。寒~。まぁそれがこの映画では味かな。

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「デモン・シード」

2006年11月23日 | 映画
DVDで「デモン・シード」を鑑賞。77年の映画。コンピューターが独自の思考を持って子孫を残したい!とジュリー・クリスティを監禁して子供を産ませるという内容の映画。この当時の感覚に立ち返って見て見るとなかなか面白いものだが、いかんせん、今のようにコンピュータの発達したご時世では機械のデザインというか出来る事等の設定が古すぎて漫画のよう。だけども、そういう漫画として見てみると内容には恐ろしい部分が結構あって、機械に支配されるという恐ろしさ。しかも監禁されて誰も助けに来ない。来ても下手に抵抗すると相手が殺されるとなると何も出来ないという状況。しかも、機械が自分の子供を産んでくれと言ってるし・・。こりゃ、最悪の状況ですね。70年代っぽいイメージ映像が多用された変わった映画。サイケとはちょっと違った初期のコンピューター・アートみたいな映像はこの時代ならではでもあり、なかなか好きです。三角形の集合体みたいなボールとかのハリボテ感ありありの重量感と迫力は今ならCGで簡単に描いちゃうものだろうけども、やはりその迫力というか存在感はこのハリボテ感がいいなぁ~と思えます。
ハリボテのボールが変身して動く所はなんか面白い。こいつが人を殺す所なんか凄く痛そうだったし。
この映画、途中から女優ジュリー・クリスティの独り舞台となります。延々と登場人物は一人しかいない状況ですが、迫真の演技で見る者を惹き付け飽きさせないのはお見事。ちょっと間違えるとかなりお笑いなトンデモ映画になってしまいそうですが、それなりの風格というか説得力みたいな物も出していたし、ちゃんと恐怖感もこちらに与えてくれました。B級映画というよりはちょっと高級な感じのするなかなか面白い映画でした。

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オウチ・・

2006年11月22日 | ノンジャンル
朝から昨日の仕事の続き。まぁいい感じでやって終了。素材整理して帰るぞ。と思っていたのだが、またしてもバックアップでハマる。チクショー!ってな感じでありえない時間までかかってバックアップに成功。こんなにツイてないのも久々。頼むよホント。
で、終わってからネギ焼きを食べに行き、感動出来たベタな映画についての話等してから帰るが、電車寝過ごしてしまい引き返す所。早くオウチ、カエリタイ。
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仕事史上最悪な事態に

2006年11月21日 | ノンジャンル
昨晩はケ・セラ・セラ~なんて言っていたけども、最悪な事態が!データ・バックアップが長時間かかった末にクラッシュ。それだけならまだ良いのだが、今までのバックアップデータが読み込めない状態となった。
テープにエラー。もう最悪、1ケ月近くに渡って何度も改訂してきた仕事なのにそのデータが読めないっていうのは辛い。朝まで延々と復旧を試みるがうまくいかず、結局、メーカーに来てもらい見てもらう。だけども、結局の所はもう古いデータはどうやっても読めないとの事。最後にやった改訂部分しかデータは復旧出来ず。原因はドライブのせいだとか。本当かなぁ~。二度とこんな目には遭いたく無い。今後は本当に大丈夫なのかちょっと心配っていうか怖い。でも、仕事は前進しなくちゃいけないので今日は昼から新たな新撮素材の合成作業に突入。前向きに進めるが、無くなったデータの事とかの事とかを考えると修正が入ったらどうしようか?・・と後ろ髪引かれる思いで、気分も重い。深夜まで作業をして残りは明日にしようと止めるが、仮眠室に眠りに行ってもなかなか寝付けず。結局、殆ど寝れませんでした。折角、明日は昼スタートにしたからゆっくりと眠れると思ったけども、朝にはやっぱりちゃんと眠れないし、寝れそうにないので諦めて早めに出社する事にしました。朝御飯にうどんを食べてから日記書いたりしております。SHIT!
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ぷひ~セラ~

2006年11月20日 | ノンジャンル
今日も寝ないまま出社。な訳で遅刻は無いだろうと思っていたが、遅刻。雨のせい(でも、やんでるんですけど)で電車のダイヤが乱れて到着時間がかなり遅れる。乗り継ぎにかなりの影響を及ぼしてくれやがった。
でも、そんなんはしょうがないよなぁ~。でも、何も知らない営業に寝坊だと思われ怒られる。ムカッ!
仕事は改訂のしすぎで素材の在処、データを解析するだけでひと苦労な上にまたもや微妙な修正の入った新たなCG素材が届く。それもいつもな感じで色とか直ってない状態でした。な訳で淡々と作業をして地味に時間がかかっちゃいました。終わってからの素材整理も追記しすぎてデータの上書きに時間がかかるかかる。もう、こりゃ電車のある時間には帰れない事は確定。今やとにかく眠い眠い状態。明日からも同じ仕事の別バージョンの作業が続きます。ぷひ~。
今月中にホラーなシナリオを仕上げなきゃだけども今週の頭は書けそうにもないなぁ。まぁ、ケ・セラ・セラ~。
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