どんぐり眼日記

昔は日々の日記として、今は見た映画の忘備録として更新しています。

「東京物語」

2024年01月31日 | 映画
小津安二郎監督の有名な映画「東京物語」を今になってようやく初鑑賞。4Kリマスターされたものを大画面にて。映像は凄く綺麗でしたが音は昔の作品の為かノイズ多めでした。だけど台詞もちゃんと聴こえて見やすかったです。
なるほど名作と言われるだけあって良い映画でした。微笑ましい笑えるやりとりや表に出さないけど寂しい感情なんかが自然に染み入るように伝わる内容でした。
昭和の昔の風景や生活の光景が自然に描かれていて思ってたより編集のテンポも良く
引き込まれて見れました。家族の背景も徐々に明らかになったり脚本も見事でした。淡々とした家族物語のスケッチ的な内容なんだと思って見始めたのですが思ってた以上に後半物語が進展するドラマチックで考えさせられる深い家族物語でした。登場人物それぞれがリアルで性格は違うが基本的には悪い人では無く感情移入も出来るものがありました。役者陣が全員素晴らしかった。
若い頃に見るよりも今の年齢で見れたのも色々な世代の感覚も理解出来たような気がします。









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「オテサーネク 妄想の子供」

2024年01月30日 | 映画
ヤン・シュヴァンクマイエル監督の「オテサーネク 妄想の子供」という気になっていた映画を大画面にて鑑賞。子供が出来ない夫婦が拾ってきた木を我が子のように育てるという切なく哀しい物語で始まり段々と変な展開へ向かいました。悲しくも可笑しくも恐ろしくもあり最後はどうなっちゃうんだろう?という予測不能の斬新な映画でした。チェコの民話が元になっているらしいです。
途中から近所の子供がその事に気づいて急に木の子供を守ろうとするのは何で?と少し思いましたがマッチ棒で近所の誰をご飯にしちゃおうかと選んだりエロじじいを食べさせちゃうとか子供ならではの無邪気な残酷さがあって可笑しくて恐ろしかった。
木の子供が人食っちゃう場面も可笑しさと怖さが混ざった変な感じがあり良かったです。
コマ撮りアニメで動く木の子供はインパクトがありました。効果音も嫌な感じで効いてましたね。役者陣も皆、個性的で表情が良かった。奥さん役の女優さんが美人でした。
何だこりゃ?という独特の不思議な魅力と毒のある個性的な映画で気に入りました。






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「アデル/ファラオと復活の秘薬」

2024年01月29日 | 映画
リュック・ベッソン監督の「アデル/ファラオと復活の秘薬」という映画をどんな感じかな?と見始めたら結局ズルズルと最後まで見ちゃいました。荒唐無稽だけど楽しい娯楽作で女性版インディ・ジョーンズみたいな物語でした。VFXを多用した見せ場とコメディ的な要素が上手く組み合わさってくだらないやりとりなんかの編集の積み重ねが憎めない流れを出してました。エジプトに恐竜に魔術に警察にハンターに恋愛要素もと色々な要素が詰め込まれています。
衣装がなかなか魅力的で印象に残るものがありました。主演女優は初めて見る方でしたが素朴な自然体な美しさと良さがありました。
事故で植物人間になった双子の妹を救う為にエジプトの医者のミイラを見つけて魔術?で蘇らせ治してもらうという無茶苦茶な設定の話で何でか恐竜の鳥が蘇ってしまいパリの街が地味に騒ぎになったりとご都合主義の変な内容ですが深い事考えず飽きずに楽しく見れました。全体的にはまぁまぁ面白い映画って感じかな。






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「哀れなるものたち」

2024年01月29日 | 映画
日曜出勤の振替休日で夕方から映画「哀れなるものたち」を観に行きました。予告編見て「フランケンシュタインの花嫁」みたいな内容なのかな?と期待していました。沢山の哀れなるものたちは出てきますが哀しい内容では無く前向きで力強い発見と体験と成長の物語でした。結構可笑しさもあって笑える部分もあったり夢のようなファンタジックで美しい映像で感動を与えてくれたり現実の恐ろしさや辛さの衝撃を感じたり出来ました。
全体的には女性の立場からの社会問題なんかについてを描いた作品だったと思います。
主演のエマ・ストーンの存在感に芝居が素晴らしかったです。そしてウィレム・デフォーも芝居に声が素晴らしかった。
まぁまぁ長い映画だったけれど色々な事を考えさせられつつ映像や芝居を飽きずに集中して見れて良かったです。
グッと来た場面は貧しい人々の存在を知りショックを受ける所でした。








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「レガシー」

2024年01月28日 | 映画
昔テレビ放送で見て美しいんだけど怖かったという印象が強く残っていた映画「レガシー」をブルーレイで大画面にて鑑賞。
ブルーレイ買った時に見直して以来で忘れてる部分も多く後半の流れはなかなかドキドキして見れました。だけど今見ると色々とホラー映画見過ぎたせいか怖さやショックというのはあまり感じられませんでした。イギリスっぽい風景や怪しげな雰囲気は今見ても独特の不気味さはありました。
撮影は美しく良かったけど編集のテンポは今見ると怠く集中力が続かない部分もありましたね。話の内容はシンプルだけどちょっと理解しにくい部分もありました。
初めて見た時は全貌の分からない気持ち悪さに突然のショック場面におののいたのを覚えてます。
ラストはバッドエンドのようなハッピーエンドのような変な夢を見たような後味を残してくれる映画です。








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「唐獅子仮面 LION GIRL」

2024年01月27日 | 映画
シネマート新宿へ光武監督の新作映画「唐獅子仮面 LION GIRL」を観に行く。滅茶苦茶で楽しい闘う映画でした。全編アメリカで撮られた映画ですが設定は日本となってます。色々なジャンル映画のオマージュを盛り込みつつ独自の世界観を出してました。個人的に1番好きで印象に残っている場面は唐獅子仮面がポーズを決める場面で動きが何だか良くて女優女優トリ・グリフィスさんがとてもキュートでした。決めのアップの眼力も素敵。
光武監督の「サムライ・アベンジャー」に似た雰囲気を感じるものがあり和と洋が混ざった独特のテイストでコロナ禍の事を連想させる物語でした。音楽も良くてゴキゲンで後半特に音響的にも迫力があって劇場ならではの臨場感も味わえた。
全体的に80年代の低予算映画のような元気というかエネルギーを感じれるエンタメ映画に仕上がっていたと思います。最近では色々と規制があったりで大人しくなってる映画が多いですが光武監督の映画はその辺りは振り切れたパワーと闘いの証みたいなものが見れますね。
久しぶりに舞台挨拶付きの上映で見れて実は撮影中は凄く寒かったのだと知れた。あの衣装で皆よく頑張ったんだなぁと思いました。
パンフレットに監督と主演女優トリ・グリフィスさんにサインして貰いました。








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「アリゲーター」

2024年01月26日 | 映画
ブルーレイが発売されて見たという友人のfacebookの投稿読んで昨年劇場で見直した映画「アリゲーター」を家にあるDVDで何となく見始める。テンポも良く面白いので最後まで見ちゃいました。古い映画ですがワニ映画では1番好きな思い出深い作品です。
登場人物も魅力的でワニも良く出来てて次々と人を食べる場面がたっぷりの血糊と共に描かれてます。初めてテレビ放送で見た時はドキドキしたし怖かった。
特典映像に収録されてた予告編を見ると見せ場が殆ど見れちゃうもので再度ダイジェストで見れた印象。パート2の予告も見れてこちらも見せ場殆ど見れた印象。一度見たけど2はあまり面白くは無かったと記憶している。だけど何気に役者陣が豪華でしたね。






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「アクアマン/失われた王国」

2024年01月24日 | 映画
仕事帰りに新宿で「アクアマン/失われた王国」を鑑賞。前作を見直して来たから繋がりや関係性はスムーズに見れたけど何か物語的には進展する割に興味は薄れてゆく印象で中盤は長いなぁとも感じる見方でした。全編良くは出来てるけどCGだらけの映像も新鮮さには欠けた印象です。前作のような水中感の魅力も減ってたと思います。それでも所々でのユーモアとホラー的味付けは良い感じもあり後半は物語的にも盛り上がり上手く前向きなメッセージも盛り込み強引だけど気持ち良く見終われる娯楽作に仕上がってました。
全体的には面白い映画でしたが何かグッと来るものは少なかったかな。
脚本は兄弟愛と親子関係と環境問題に関してはベタだけど良かったですが、悪魔的な悪役の設定やメカやら人間の関わり方なんかはイマイチだったように思います。
細かい所で個人的にオォっと思ったのはカメラのフラッシュの効果音が1箇所「悪魔のいけにえ」と同じだ!と分かった所でした。
劇場の他の観客達がザワザワとなっていたのはゴキブリ絡みの場面でしたね。






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「アクアマン」

2024年01月24日 | 映画
「アクアマン」の新作が公開されてるので見たいなぁと思っているんですが、その前に前作を見直しておこうと劇場以来に5.1ch 大画面にて鑑賞。VFXや美術デザインが素晴らしく海の美しい世界とアトラクションのライドものに乗ってるような気持ちの良い没入感も味わえました。3Dや4DXで見れたらもっと良かったと思います。まぁ一度見てるから話の大筋は分かっているので驚きというのは減少してたけど忘れてた部分も結構あったので普通に面白く見直せました。ドルフ・ラングレンが出てたのは完全に忘れてました。
役者陣が皆良くて楽しい世界観と美しい映像で飽きずに見れる娯楽作に仕上がってました。物語もなかなか良かった。色々と設定が強引な部分はありましたが、そこら辺は深い事考えずに見れば良い感じのヒーロー映画です。




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「漫画 君たちはどう生きるか」

2024年01月22日 | 読書
ヒットしてる宮崎駿監督の映画と同名タイトルで原作なのかと思ったが違うという表紙だけは何度も書店で見かけて気になってた漫画「君たちはどう生きるか」をブックオフで安くなってたのを購入して読んでみました。
読むのに時間がかかり何回かに分けて読み進めました。内容は漫画部分とノートのまとめ文章みたいなものが交互にある自己啓発本みたいな感じのものでした。ものの見方や人として大切なものとかが分かりやすく説明されています。
特に前半部分が個人的には引き込まれ考えさせられるものがあり後半はちょっと説教臭さも少し感じたりでした。
色々と更に別な素直じゃない視点でも読んでたので無茶苦茶響くというものまでは無かったけど普遍的な大切な事をあらためて考えさせられる内容でした。
漫画部分は読みやすかった。ノートの文章部分は長かった印象で読むのに時間がかかったけど深みがあって良かったです。
普段なかなかこういう本は読まないので、たまにはこういうのを読むのも良いなと思った。




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「モリコーネ 映画が恋した音楽家」

2024年01月21日 | 映画
劇場で観て良かったドキュメンタリー映画「モリコーネ 映画が恋した音楽家」を久しぶりに鑑賞。映画音楽家の背景や姿勢に実験的な試みとか専門的な音楽用語等知らずとも分かりやすく興味深く見れる内容でした。多くの音楽も流れて映画を思い出したりしながらも聴けました。特に「ミッション」という映画の曲は音楽だけでも感動的で涙が溢れました。他に好きなのは「ウエスタン」のコーラス「4匹の蝿」のメロディ「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」「ニューシネマ・パラダイス」の音楽です。






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「RUN ラン」

2024年01月19日 | 映画
予告編をチラッと見て気になった映画「RUN ラン」を大画面にて鑑賞。
どんな内容でどんな展開になるのか?と興味深くスリリングに見れました。車椅子で色々な病気を抱えた娘と献身的な母親との物語のように見えて娘は自立して大学に行きたがっているが母は娘を離したくないという狂気的なまでの鬼母からの娘の脱出物語でした。
思ってたよりホラー寄りでベタな予想通りのオチだったりで何かもう少し良い話とかにも出来そうだったり、どんでん返し的にしても良かったんじゃないか?とも思ったりで悪くは無いけど何かもうひとつ感がありました。
だけど主演のお母さんの存在感と表情が恐ろしくて娘の芝居もとても良かった。
なかなか見応えある地味な恐ろしさがある映画でした。
後で元ネタになったであろう実際にアメリカで起きた似た事件というのを知り、映画より恐ろしく凄いものがあり驚いた。






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「サンクスギビング」

2024年01月17日 | 映画
仕事帰りに渋谷へ映画「サンクスギビング」を観に行ってきました。「グラインドハウス」のフェイク予告編で何度も見たものが実際に長編映画として制作されたというもの。フェイク予告編で大体の内容は予想出来たのですが、冒頭の流れはブッ飛んでて笑えちゃうような勢いがありました。面白くて期待も膨らみ本筋へ。案外定番で懐かしいスラッシャー・ホラーの展開となりましたが所々で笑えちゃうような意外な部分も見せてくれたりしてフェイク予告編でもあった場面を見せてくれてゆきました。だけど予告編の時の方がインパクトがあった気もします。そして犯人は誰だ?的な面白さもあって色々と怪しい人物が登場したりで分からず見れたけど薄々そんな予感もしてた人物が犯人でした。
主人公一家とティーンの学生達の関係性なんかが少し登場人物多すぎて誰だっけ?みたいになる時があってあまり感情移入して見れるキャラクターがいなかったようにも思います。なので傍観するような感じもありバンバン殺されていく様も何処か痛快に見れる面もありました。なので怖いというより楽しい印象もあるホラー映画でした。
SNSを上手く使ったアイデアとかは今風でしたね。エンドクレジットのグラフィックと音楽も好みでした。






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「CURED キュアード」

2024年01月17日 | 映画
どんな映画なのか殆ど知らなかった「CURED  キュアード」という映画を5.1ch 大画面にて鑑賞。ゾンビ映画は色々とありますが久しぶりに新しい視点のものが見れたという感じで興味深かったです。感染でゾンビになった人が治療薬で治り社会に戻るという設定で治る人と治らない人がいるとかパンデミック後が描かれていて受け入れるのか?拒絶するのか?等の社会的な考えさせられる内容でもありました。脚本がとても良かったと思います。だけど映画としてはちょっと地味でスローな流れと音で脅かしを入れるパターンが続き睡魔にも襲われる部分もありました。






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「ランド・オブ・ザ・デッド ディレクターズ・カット版」

2024年01月17日 | 映画
ブルーレイで久しぶりに「ランド・オブ・ザ・デッド ディレクターズ・カット版」を7.1ch 大画面にて鑑賞。ロメロ監督のゾンビ映画の中でも個人的に大好きな作品です。
アクション映画としても見応えがありますがゾンビ側の進化というか死んでるけど生きてゆく様や感情がある部分が興味深く好きな所。主演よりゾンビや助演人のキャラクターが印象に残る良いものがあった。ジョン・レイグザモ演じるチョロという役がやっぱり良くてデニス・ホッパーやアーシア・アルジェントも良い味出してます。
音響もサラウンド効果が効いていて迫力がありました。映像面では水から現れるゾンビ達の場面が素敵場面です。ゴア描写も結構ありましたね。






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