「ビデオドローム」

ブルーレイで「ビデオドローム」を大画面で鑑賞。高画質で見る特殊メイク効果は今見ても凄くてインパクトがありました。

初めて見た時は内容には付いていけないけど何か凄い！という圧倒感がありましたが今日は内容的にも以前より理解も出来つつ興味深く見れました。随分と古い映画となりましたが未来を予見しているというかデジタル時代となった今から見ても分かるような部分と懐かしきあの時代の空気感や映像に対する感覚みたいなものを感じたりしつつ見れました。クローネンバーグ監督の趣味というか変態的な感覚が強烈で印象に残る映画ですね。

最新作も見たのですが基本的にはこの映画と描いている内容は全く同じように感じました。

「スタンダール・シンドローム」

ブルーレイで買ったままちゃんと見直して無かった映画「スタンダール・シンドローム」を7.1ch 大画面にて久しぶりに鑑賞。

初期のCG映像とか見て改めて思い出すと結構昔の映画になりますね。サラウンド環境で聴く音楽や音響効果はとても良くて特に頭に残る音楽は素晴らしかった。何でも上から弾いても下から弾いても同じ曲になるという実験的な音楽だったようです。

この音楽と映像の相乗効果というか、どんどん狂気の世界に入り込んでゆく感覚がとても良くも恐ろしく哀しい複雑な気持ちになる映画でした。

何度かLDでも見てたけど色々としっかりと良く出来た映画だったなと感じました。

初めて見た時は犯人探しの視点で見ると読めちゃう部分もあって消化不良気味な感じもありましたが犯人探しじゃない視点で見ると色々と深く興味深い映画だったように思いました。

今見ても斬新な映像効果に素晴らしい音楽にとても痛い描写等、良かったです。

今作で昔から1番ゾッとする場面というのは冒頭の美術館でのカラバッジョのゴーゴンの生首の絵へのズームでした。音楽の盛り上がりとか色々な効果があそこで最大限の盛り上がりを見せてます。その後にそれを超えるものが無かったのが作品の評価を今迄、自分の中で高めるものが無かったのですが今日見直して色々と評価も上がりました。

ブルーレイは劇場公開版より長い完全版との事でしたが何処が違ったのかは分かりませんでした。

「スパイラル:ソウ オールリセット」

「ソウ」はシリーズいくつかありましたが残酷度が増してるのが売りのような面があり2か3まで見てその後は見てませんでした。一応完結した筈だが再スタートした新作が出来たという事で興味本意で「スパイラル:ソウ オールリセット」を見始める。

荒筋は今迄のシリーズと同じ感じで残酷な逃げ様の無い生々しい描写や謎にどんでん返し等でズルズルと最後まであっという間に見れちゃう映画でした。

サミュエル・L・ジャクソンが出てるとは驚きでした。主演はクリス・ロックです。

殺される側も悪い面を持ってて自業自得に思えるようなものもあったので少しゲーム感覚みたいに見れちゃう所はありました。

そんな訳でエグい手の込んだ殺しの描写が売りなサスペンス・ホラー映画という感じです。とにかく誰も助からない酷い展開です。ラストの唐突な終わり方も衝撃的でした。殺人者が勝利する後味悪さと爽快感が複雑に同居する映画でした。

「ソウ」は最初の一作目は凄く新鮮で面白かったけれど、その後は惰性のような感じがやっぱりしちゃいますね。

「愛は静けさの中に」

公開時に劇場で見て以来に久しぶりに「愛は静けさの中に」を鑑賞。殆ど内容忘れてたけど良かった記憶は残ってました。

主演のマーリー・マトリンがとにかく美しくて目を惹きましたね。改めて見ても素敵でした。聾唖者の生活や手話等について初めて知れた映画でもありました。

聾唖者・健常者の壁みたいなものや悩み等が上手く出ていて静かに考えさせられる物語でした。個人的な悩みというのはそれぞれどんな人にもあって互いに分かち合い理解し合える関係が出来る事が理想だなとも思えました。

美しく冷たい感じと優しさを感じる映画でした。

ウィリアム・ハートとマーリー・マトリンは今作の共演がきっかけで当時付き合ってましたね。2人共アカデミー賞ノミネートされててたしか主演女優賞を獲ってた筈。

「リミットレス」

ブラッドリー・クーパーとロバート・デ・ニーロが出てるって事で興味を持った全然知らなかった2011年の映画「リミットレス」を鑑賞。脳の能力を活性化させる薬の話で色々と天才的に何でも出来ちゃうようになるという良い事ずくしで羨ましいものがありましたが、その代償は…というような内容でした。SFみたいな物語ですが面白く見れました。

流れるように繋がる映像の表現とか編集等ビジュアル的にも面白い効果の場面も見れて惹き込まれました。

まぁ色々と突っ込み所も多い内容ですが見せ方で飽きずに見せ切ってくれた印象です。

役者陣も存在感があって良い芝居を見せてくれました。思った以上に見応えある映画だったと思います。

「イニシェリン島の精霊」

「スリービルボード」の監督の新作でアカデミー賞にも色々とノミネートされてて評価の高い映画「イニシェリン島の精霊」を殆ど予備知識の無いまま鑑賞。風景の撮影が綺麗で独特の変なユーモアみたいなものも含んだ変わった内容の映画でした。

一体どうなってゆくのか？何があったのか？と興味を惹きますが結局最後まで明確な答えというのは無かったように感じました。だけど色々と漠然と分かったような気もするものもありました。

そのモヤモヤした感じは前作でも感じれましたが個人的には「スリービルボード」の方がもっと良かったし感動も出来ました。

今作から感じるものは前作と同じ感じで新鮮さは見終わって感じれなかったけど、やはり複雑な後味を残してくれました。

「デモリショニスト」

急に何だか見たくなって久しぶりに映画「デモリショニスト」を鑑賞。女性版のロボコップみたいな話ですがロボットでは無くどちらかと言えばフランケンシュタインの怪物的な存在です。演じるニコール・エガートが素敵で演技はイマイチだけど存在感とビジュアルが最高で銃をバリバリ撃ちまくる姿がとても良かったです。

アクション場面のキレや編集はイマイチな部分はありましたが特殊メイク効果や照明に音響は良くて助演陣がなかなか豪華でした。二番煎じ的な部分もありますが物語に工夫もあり全体的にB級映画だけどしっかりしたものがあり何か好きなものを感じる映画です。テレビ放送で初めて見て以来、印象に残っていてVHSとLDでしかソフト化されていないので取り寄せたのでした。

4:3の画角ですが劇場では上下がマスキングされての上映だったと思います。

「ボブという名の猫2 幸せのギフト」

前作を見てとても良かったので続編も気になっていた映画「ボブという名の猫2 幸せのギフト」を鑑賞。好きな俳優でもあるチャールズ・マーティン・スミスが監督でした。前作から主役に猫のボブも同じでその後の物語が描かれます。前作に比べると内容的には単純でしたが見終わって暖かい気持ちになれるものがあり良かったです。

猫のボブの自然な姿も微笑ましく見れました。本当に天使のような存在でしたね。

映画の撮影後に事故で亡くなったボブにこの映画を捧げる…っていうテロップで締め括られます。

猫に人生を救われた男の話で街の人々の親切な繋がりや、それぞれの人達の抱える辛い出来事や過去から前向きに生きてゆく為の戦いと癒しの物語でした。

「地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン」

ブルーレイで「地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン」を鑑賞。子供の頃に見たかもしれないが完全に忘れてた。まぁまぁドラマも興味深く面白く見れてましたが段々とグダグダ感も感じる印象でした。ゴジラとアンギラスがガイガンとキングギドラと戦う映画です。街を破壊しまくる特撮映像は他映画の使い回しかもですが見応えありました。

だけどちょっとくどい。今作では漫画が少し重要な役割をしていてゴジラが喋るというか漫画の吹き出しで台詞を言っているのが安っぽいけど面白くもありました。

話の内容も完全に漫画みたいだからまぁ良いかと見れました。最後の怪獣バトルはボクシングとプロレスからの影響ありありでしたね。だけど何か盛り上がらずグダグダだったように思います。血がドバーって出たりは斬新でしたが。

宇宙人の正体はゴキブリだったとか驚きです。小中学生が考えそうな漫画みたいな内容は子供の頃に見た方が楽しめたと思います。

8枚のブルーレイが収録されてた本の形のパッケージですが糊が弱くなってか隙間が出来てディスクがズリ落ちて糊でベトベトになってたので何とか拭いて別の容器に入れ直しました。そんなこんなでディスクに問題は無いかのチェックで見始めたのでした。他のディスクはどうだろうか？

「サスペリアpart2 完全版」

ブルーレイで久しぶりに「サスペリアpart2 完全版」をイタリア語5.1ch の大画面にて鑑賞。画質も綺麗でなかなか見応えありました。完全版は長くて特に中盤で音の静かな場面が続く所で睡魔に襲われちゃう傾向が僕にはあります。謎の被写体へのカメラ移動や目線カットに編集の切り替わりが何だか分からない緊張感があってゴブリンの音楽が乗ってくると特にドキドキ出来る素敵カットが後半に沢山出てきます。

やっぱり後半が盛り上がる映画だと感じました。5.1ch環境だと音楽は思ってた以上に大音量で凄く良かったです。逆に静かな場面も多くほぼ無音の場面もありましたが展開と編集で緊張感がとても出てました。

久しぶりに見ましたが後のアルジェント映画で印象的だった場面の原型というか殆ど既にこの作品の中に似た場面はあったのだと今更認識しました。

犯人は既に知っているので前半でちゃんと写っていたのか注意して見てましたが、ちゃんと写ってましたね。

「フランケンシュタインの花嫁」

ブルーレイの高画質で見直したくなった映画「フランケンシュタインの花嫁」を大画面にて鑑賞。コメディ色が強くなってる今作ですが物語の内容も興味深く切なくも面白いものとなってます。花嫁のキャラクターのデザインに動き等が素晴らしく出番は少ないながら印象的で見所です。

エリザベス役の人は前作の方の方が良かったな。今作の人は芝居が臭かった。前作からキャスティングが変わった人はあまり良くは無かったけど新たに登場した人達は皆良かったと思います。

怪物に感情移入して見れて最後は切なくも犠牲になりつつ全てを終わらせます。

まぁ、その後も実は生きていて続編が作られてゆくんですけどね。

とても好きな映画です。久々にじっくり見直せて堪能しました。

「フランケンシュタイン」

ブルーレイの高画質で見直したくなった映画「フランケンシュタイン」を大画面で鑑賞。かなり古い映画なのに画質は綺麗でした。モノクロの印影が美しく怪物の存在感は圧巻。ボリス・カーロフ演じる動きや仕草に表情に唸り声がメイクアップと相まって素晴らしかった。前半は少し睡魔に襲われもしたけど怪物が出てきてからは集中して見れました。湖畔で少女と戯れる場面が印象的で無垢ゆえの美しさと悲劇的な展開がありました。

特殊メイクは高画質で見ても実に良く出来ていて細かい部分までしっかり見れて良かったです。随分と久しぶりに見ましたがやっぱり良い映画でした。

キャスティングも皆とてもハマってました。

「ダイアリー・オブ・ザ・デッド」

ロメロ監督のゾンビ映画で大画面では見てない「ダイアリー・オブ・ザ・デッド」をブルーレイ出力で5.1ch 大画面にて鑑賞。

何回かに分けての鑑賞となりましたが久しぶりに見れて良かった。

細かい部分は良く覚えてたりしましたが全体は忘れてた所も多くシナリオが素晴らしかったな。と再認識させられました。

ネット時代の人々の情報の信憑性とか実際に起こったら…と考えてみると今の方が説得力を持って見れた気がします。

しかしずっとカメラを回し続ける主人公の行動はどうなんだ？という感じはしましたね。何気に印象に残ったキャラクターは巨乳のテキサス姉さんでしたね。

低予算ながらアイデア勝負でしっかり内容のあるゾンビ映画として形にしているのが流石でした。

「エンドロールのつづき」

予告編を見て気になったインド映画「エンドロールのつづき」をレイトショーにて鑑賞。映画愛に満ちた素敵な映画でした。

映画とフィルムに夢中になって普段見れないものを何とか見ようと一生懸命になる主人公の子役のキャラクターが芝居も素晴らしく良かったです。母の作る料理もとても美味しそうに見えました。子供時代の映画への想いというのか8mmフィルムの白いリーダーを未使用のものだと勘違いしてそれを使って自分達でも映画を撮ろうとした頃の感覚を思い出しました。知らない故の膨らむ夢みたいなね。それから自分達の自主映画作りが始まりました。

今作はそんなフィルムへの拘りを感じつつ色々と突っ込み所もあったりしますが最終的には何事も挑戦と勉強が大切だという前向きな事柄が描かれていたと思います。

特に若いうちは何でも出来る可能性があるのだと。

ラストの駅での場面は感動的で涙も溢れました。

勝手にかなり昔の時代の話だと思って見始めましたが、そんなに昔の話では無かった事に途中で気がつきました。僕はもっと昔に映画にハマったので映画はずっとフィルムだと思っていたし35mmは憧れでもありました。今や自宅で高画質で簡単に映画が見れる時代ですが簡単に見れなかった時代に見た映画との出会いは記憶に残るものがありましたね。

今作は実話を元にした映画という事です。

スピルバーグの新作も似た感じのようですが楽しみですね。

「フランケンシュタイン」メイキング 「BOO!」

リーバイスのユニバーサル・モンスターとのコラボ商品で大好きなフランケンシュタインのGジャンとバッグを購入したのですが映画の方も現在持ってるDVDよりも綺麗な画質で見直したいな。という事でブルーレイも購入しちゃいました。

届いて早速本編では無く特典映像のメイキング等を鑑賞。こちらは画質はDVD並でしたがなかなか興味深くて勉強になる内容でした。「フランケンシュタインの花嫁」の方ではホストがジョー・ダンテ監督でした。作られた当時の背景やら役者陣の家族の証言等が聞けて昔ユニバーサル・ホラー映画にハマった頃の事とかを思い出しつつ見れました。

「BOO!」という「フランケンシュタイン」と「吸血鬼ノスフェラトゥ」の映像を組み合わせて活弁を被せて別物語にした短編映画もなかなか面白く笑えるものでした。映像を逆回転させて再生したりの繰り返し編集が可笑しかったり絶妙な突っ込みと下らない語りの台詞も楽しかった。