「ナチュラル ディレクターズ・カット版」

学生の頃に劇場で観て感動し涙した記憶の強い映画「ナチュラル」のディレクターズ・カット版を鑑賞。サントラ・レコードも持ってたから音楽だけでも胸に来るものがあります。DVDも持ってるけど随分と見てませんでした。久しぶりに見たのでディレクターズ・カットとの違いという所は分かりませんでしたが長くなってます。撮影が綺麗で印象的な場面が沢山あります。役者陣も豪華な顔ぶれで良い芝居を見せてくれてます。初めて見た時はこのまま野球をやると死んでしまうんじゃないか…というような気持ちが強くあり心配するように見ていてのラストで大感動だったのですが結末を知っているからどうかな…みたいな気持ちもありましたが結局初めて見た時のように自然と涙が溢れ出ました。
改めて見ると無茶苦茶な展開を見せる映画なんですがホームランの球がライトをぶち壊してショートさせて花火みたいに美しい光の中を走る姿とかバットを運ぶサボイ少年の笑顔とかワンダーボーイのバットが折れてからのサボイ・スペシャルのバットで勝負に挑む流れとか音楽の盛り上がりもあって感動的でした。物語展開はまったりじれったい部分もありますが後半に向けての伏線が積み重ねられていました。
野球界の汚い大人な裏話とかも描かれていて素直な野球好きな子供のような心との対比というか大切なものを見つけ守る子供心を失わない大人の物語だったようにも思います。
やはり良い映画でした。

「宇宙大征服」

ロバート・アルトマンの初監督作品「宇宙大征服」を鑑賞。米ソの月宇宙有人飛行の競争を描いた物語。低予算の宇宙旅行ものかと思いきや政治的な汚い部分や暗い皮肉を感じる全然ハッピーでも夢も無い内容でした。でも、それが単純な成功物語や偉業物語と違って色々と考えさせられる深みのようなものと現実味も感じれて良かった。
地上での物語がなかなか興味深い内容でした。NASAの全面協力なのか地上での映像は見応えもありました。
宇宙に行ってからは特撮もイマイチで展開も何だか荒唐無稽で中途半端な所で終わってしまう印象でしたが。
役者陣もそれぞれ存在感がありました。何処か虚無感のようなものも感じれる面ともう何でも良いや！みたいな悟りみたいなものも感じれる面のある変わった一面もある映画だったようにも思いました。

「誰が私を殺したか？」

ベティ・デイビス主演の古い映画「誰が私を殺したか？」を鑑賞。完全犯罪殺人ミステリー映画であり純愛映画でもありました。1人2役演じるベティ・デイビスの演技も撮影や編集合成も見事でとても自然に見れました。
一箇所ワイプ合成がバレちゃってる所もありましたが計算されて撮られているのが分かります。物語の伏線や展開も実に上手く描かれていて色々と興味深く面白く見れました。そして、後半にそういう流れになるのかぁと哀しくも切ないエンディングに向かいます。
多くを語らず少ない粋な台詞で感情を伝える後を引くものでした。
分かりやすく感情や内容が伝わる脚本・演出・芝居で見事な映画でした。
カール・マルデンも良い味だしてました。

「スピーシーズ4 新種覚醒」

3が思ってたより面白かったので4も続けて鑑賞。「スピーシーズ4 新種覚醒」という映画。こちらは前作からの流れとは直接は繋がらない別物物語でしたが人間的な側面が良く出たフランケンシュタインの怪物的な哀しみもある良い話で興味深く面白く見れました。色々とツッコミ所も満載の物語展開も見せますが大筋では好みでした。
3よりも今作の女優さんの方が印象に残る美人でセクシーな方でした。
調べてみるとヘレナ・マットソンというスウェーデン出身の方のようでした。特撮メイク効果とかは3の方が良かったかな。後半に着ぐるみスピーシーズ・バトルが見れるのは悪く無かったけど。
女優の魅力と物語展開で飽きずに見れました。

「スピーシーズ3 禁断の種」

スピーシーズ・シリーズは沢山ありますが2までしか見てませんでした。2は殆ど忘れちゃってます。きっと3はつまらないんだろうなぁと思いつつ見始めた「スピーシーズ3 禁断の種」ですが思ってたよりは面白くて特殊メイク効果も見応えあったし何やかんや言いつつも最後まで見れました。今迄のシリーズの女優ナターシャ・ヘンストリッジもちゃんと出てたし話も繋がっていたし良かった。だけど編集はちょっと怠かったかな。ここはカットしちゃっても良くないか？みたいな無駄な間が多かった気がしました。
新たなスピーシーズ女優さんもなかなか綺麗な方でしたが、そんなに印象に残る感じでは無かったかな。

「パペット大騒査線 追憶の紫影」

ジム・ヘンソンのパペット映画が好きで「ダーク・クリスタル」や「ラビリンス」等の実写寄りのクリーチャー達が出る作品に昔は夢中になったものです。「セサミ・ストリート」等のぬいぐるみ寄りの作品も色々と見てました。そんな懐かしの感じのキャラクターが登場する「パペット大騒査線　追憶の紫影」という新しめの映画を鑑賞。ジム・ヘンソン亡き後で監督は息子さんなのかな？何とかヘンソンさんでした。子供向けの明るく楽しい映画かと思いきや下ネタだらけのFワードだらけの大人向けのパペット映画でした。この手の映画はアメリカ人は好きですねぇ～パペットでもやってしまうっていうのが可笑しさ増してます。
ふざけてるけど大真面目に作られてる所が素晴らしいです。
パペットと人間の女刑事のバディものです。ストーリー展開は都合良く進みますがテンポも良く飽きずに見れました。だけど途中から先は大体読めちゃう感じもありました。型にハマった定番な脚本で下ネタ・アレンジした感じ。
人間演じるちょっと太っちょの女刑事のキャラクターが良かったです。「ゴーストバスターズ」に出ていた女優さんですね。
彼女のキャラとパペットのキャラが上手くドタバタを繰り広げてくれる騒がしい映画でした。
パペット使った映画を数年前に作ろうとして実現していないのですが久々にパペット映画を見て色々と勉強になるものはありました。

「長くつ下のピッピ」

小学生の頃に学校での上映会か何かで見て凄く面白かった記憶がある映画「長くつ下のピッピ」を久々に鑑賞。1969年の映画だから多分この映画だと思います。内容とかは忘れていたのですが劇中に出てくる スプンクという意味不明な言葉は何故か覚えていて、この映画の言葉だったのかぁと眼から鱗状態。今見ても楽しい映画でしたが子供の頃に見た方がもっともっと楽しめる映画でしたね。
超絶懐かしい映画を今になって見れたのも何か良かったです。
童心に戻って自由で楽しい怪力女の子が活躍する大人達が滑稽で優しい世界の児童映画を見れました。
役者も美術も特撮も良かったです。
シュプンク～！

「顔のない天使」

ブルーレイで「顔のない天使」を鑑賞。昔レンタルビデオで見て感動した記憶はあるのだが、どんな映画だったかは完全に忘れていた。なので再度新鮮に見れました。メル・ギブソンが初監督した映画で顔が半分焼け爛れた教師を演じています。そんな見た目での偏見や噂等の苦しみなんかが自然に上手く描かれた作品です。少年と心を通わせてゆく暖かい物語ですが哀しい展開にもなります。少年は若きニック・スタールが演じていました。「ターミネーター3」のジョン・コナー役の彼ですね。ウォーホル映画の女優ヴィヴァも出てたのをクレジットで知りました。役者陣は皆素晴らしかったです。
撮影も美しく音楽も良かった。ラストシーンでホロリと暖かい感動の涙が流れました。やはり良い映画でした。

「ロッジ -白い惨劇-」

「ロッジ -白い惨劇-」というホラー映画を鑑賞。ジワジワ、ジリジリとゆっくりと何が起こるのかどうなるのかという読めない緊張感で惹きつける映画でした。前半に懐かしのアリシア・シルバーストーンが登場していて好きな女優だったので注目しましたが直ぐに衝撃の退場でした。衝撃のというか呆気に取られるような展開でもありました。そこから不穏で居心地の悪い展開や間が実に上手く出ていて、結構ず～っとそんな流れです。父親の行動が何だかなぁ～と理解に苦しむものがあり自分や新しい恋人の事ばかりでなく子供の事を考えたら何でそんな事するかなぁというようなものがありました。
そんな自問自答するような悩みが描かれる訳でもなく父親も物語から消えて母を亡くした子供2人と新恋人がロッジに残されてギクシャクした関係の罰ゲームみたいな時間が延々と描かれます。意味深な映像や間に音響効果や謎な出来事に集中させられ何が起こるのか期待させますが新たに判明してゆく背景や設定に真相はどれも何だか意味深な割になんか嘘～納得出来ないなぁみたいなオチばかりだったようにも思えました。そして最後のオチは何だか良く分からないぞ！という感じでスッキリしない終わり方でした。
嫌な雰囲気は上手く出ていて良かったんだけどね。主演のライリー・キーオの表情や目付きは素晴らしかった。
この映画は懐かしのハマープロ制作の作品でした。幽霊も殺人鬼も出ない意欲的なホラー映画でした。

「ゴールド パピヨン」

公開時のポスターやチラシを見たのを覚えていて「エマニュエル夫人」の監督によるエロい映画だと気にはなっていた映画「ゴールド パピヨン」を今になって鑑賞。こんな映画とは思わなかったというようなお馬鹿映画でしたね。豪華で幼稚な「インディ・ジョーンズ 」のちょいエロ版みたいな内容でした。そんな冒険物語に無理矢理エロや裸におっぱいを詰め込んだような都合の良いアホみたいな展開の映画だった。だけど美術や衣装等、ちょっと異様で斬新な面白さがあってハゲ頭におっぱい丸出しのアマゾネス軍団とか見応えありました。内容は下らなかったけど変わった憎めない面白さはあったかな。主役の女優も綺麗でしたが周りの助演の女優陣も美人揃いで見ていて飽きない良さがありました。

「2GIRLS 1DUCK」

先程まで見ていた映画「RETURN TO NUKE 'EM HIGH 」の長編メイキング・ドキュメンタリー「2GIRLS 1DUCK」を特典ディスクで鑑賞。こちらも字幕無しだから会話の詳細なんかは分からないけど撮影現場がどんな感じだったのか等が興味深く見れました。相変わらずのゴタゴタなんかも見れますが以前に見た「チキン・オブ・ザ・デッド」のメイキングに比べると和気藹々と楽しそうに撮影されてる感じがしました。スタッフが役者も兼ねてたり自主映画みたいな体制ですが人数は多くカメラも立派なものでしたね。追加撮影部分は一眼レフカメラ撮影でしたが。仕上げの合成とかは紹介されなかったけど、もう少しちゃんと仕上げれば良くなったのにとか思ったりはしたな。
撮影現場の良い面も悪い面も見れて色々と勉強になるメイキング映画でした。
毎回美術の方は大変ですね。血糊やスライムの後片付けとかも大変そうです。

「RETURN TO...RETURN TO NUKE 'EM HIGH AKA vol.2」

ブルーレイで「RETURN TO...RETURN TO NUKE 'EM HIGH AKA vol.2」を鑑賞。2がソフト化されるまで随分と待たされましたね。vol.1のおさらい映像から始まり見せ場が全部駆け足で紹介され、その後の展開に突入です。相変わらずの無茶苦茶ぶりが炸裂します。
そこからカオスな展開となり物語的には破綻して過去の映像の使い回しとか細かい思い付きのギャグみたいなものばかり詰め込んだやりたい放題の勢いだけで突き進んでいくような感じがありました。映画パロディネタとか政治ネタも色々ありましたが字幕が無いので細かい意味までは分からずだったのは残念。ヒラリーネタとか全裸男とか色々と際どい所を攻めてます。きっと下らない内容で。デジタル合成とか雑だけど無理矢理な工夫で過去作を再利用したりしていていつものカークラッシュも当然出ます。今回は更に「悪魔の毒々プラトーン」のカークラッシュというかボート爆破まで使われていて呆気にとられた。というかまだ良い素材あったね！と思い出せました。
映画本編は前作からの主人公達もそんなに活躍もせずロイドとモンスター達が大暴れするばかりのよく分からない展開でしたが最後に主題歌に載せて踊りがあったり何だか微笑ましい結末で楽しく見終える事は出来ました。
だけど映画としては「チキン・オブ・ザ・デッド」の方がやっぱり好き。

「チキン・オブ・ザ・デッド 悪魔の毒々バリューセット」

トロマ映画の大傑作だと思う映画「チキン・オブ・ザ・デッド　悪魔の毒々バリューセット」を久しぶりに鑑賞。
下品で汚く、下らなく最高に楽しいミュージカル・チキンゾンビ映画です。
無茶苦茶だけど社会問題を痛烈に茶化していたりしてそんな日頃の暗いモヤモヤを笑い飛ばせるような爽快感のようなものも感じれます。次から次へと振り切れた展開や芝居やグロやエロが見れてやっぱり凄い映画だと思いました。ラストはいつものカークラッシュ映像の使い回しですが最高のエンディングでした。
特典映像のメイキング・ドキュメンタリーも見ましたが酷い現場でした。それでも完成させた情熱というか混乱の勢いというか凄いものを見せて貰いました。やっぱり映画作りって大変です。楽しくもあり辛くもありますね。

「RETURN TO NUKE 'EM HIGH vol.1」

続編のブルーレイがようやく発売され注文したのでvol.1の映画をおさらいしておこうと「RETURN TO NUKE 'EM HIGH vol.1」を久しぶりに鑑賞。
字幕が無いので台詞や歌詞の意味は分からないが無茶苦茶さだけは伝わるクレイジーな映画。主演女優がちょっとウィノナ・ライダー似の美人さんでセクシーでおっぱいが綺麗。色々な色の液体が出まくりのトロマらしい映画で、さて、ここから更に無茶苦茶になりそうだという所で終わってしまうのでした。続編も楽しみであります。
今までのフィルム撮影からビデオ撮影に変わってしまったのがちょっと残念な感じもあるが雑だけどデジタルを使った馬鹿馬鹿しい見せ場も盛り沢山。でも、やはりアナログな効果がトロマ映画では楽しいですね。

「君は愛にふさわしい」

女優さんのスチル写真を見て興味を持った映画「君は愛にふさわしい」というフランス映画を内容も何も知らずに鑑賞。後で知ったけど監督・主演もその女優さんだったとの事。リアルなフランスの恋愛事情を綴った映画でしたが失恋に浮気に新たな出会いという定番な恋愛映画の要素ながら主人公に最初は感情移入したりも出来るものの段々と主人公自体もモテモテで尻軽で何だか酷い彼氏を悪者のように描いてますが正直どっちもどっちのような感じもしました。恋愛依存の面倒臭い性格で結局そのせいで悲しく苦しんでいるという状態が続いているという。
何やかんや引きずっていても彼氏とは別れた方が良いと思えるのだが、ズルズルと恋愛依存な感じは拭えそうにもなく最後に何とか吹っ切れたようでウジウジとした流れで終わりますが、ようやく側には良き人がいてくれるというようなちょっと幸せも感じれるエンディングでした。だけど都合良すぎとも思えてラストの2人が付き合ったとしても上手くいくかどうかは微妙な気もしちゃいました。