「ビヨンド」

先日久しぶりにルチオ・フルチ監督の「地獄の門」を見直して面白かったので同じ主演女優の出ている映画「ビヨンド」も見たくなりDVDを購入。こちらも久しぶりに鑑賞。
実に職人的に作られた手堅い演出で見応えありました。残酷な特殊メイクの見せ場もふんだんにあり、これでもかとねちっこく見せてくれます。時々ビジュアル的に美しささえ感じるイメージもあって印象的です。だけど他作品と暫くすると混ざってしまう所もあるのが不思議な所。ラストが何とも絶望的でお先真っ暗な感覚の残るパワフルだけど古典的な怪談でもありました。
DVDの特典映像も見応えがあり沢山の資料や役者さんの姿や監督の人と成りが見れました。主演女優のカトリーナ・マッコールさんは歳取っても綺麗でした。フルチ監督は才能の割に評価されてなかったというのが何とも悲しいものがありますがアナーキーな映画作りをしたイタリアのロジャー・コーマン的な凄い監督だったとも今や思えます。

舞台「カウンターフェイト 負け犬たちの40億円」

夕方から久しぶりに舞台鑑賞。
高畠さんの出ている「カウンターフェイト 負け犬たちの40億円」という舞台でした。内容は殆ど知らないまま見たのですが結構分かりやすい展開で最後まで飽きる事無く楽しく見れました。
役者陣の各キャラクターの役割がはっきりしていてそれぞれの個性が上手く出ていたと思いました。
良かったのはこれから先、日本の技術は世界に通用するものになるのだ！と前向きな信念を語る所。
ラブ・ストーリー的な要素もあって紙吹雪を降らしたり演出的には盛り上がる所でしたが、ここはちょっと急展開過ぎて感情が伝わらず傍観っぽい感じもありました。だけど叫びながら消えてゆく高畠さんの姿は印象的でした。
少しでも途中で男に対する秘めたる愛情が切なく表現出来てると良かったですね。

「闇金ウシジマくん」

テレビ録画していた映画「闇金ウシジマくん」を鑑賞。パート２の方に仕事で参加して先に見ていたがパート１を見るのは実は初めて。
闇金の恐ろしさの分かる映画でお金の絡んだ人間関係の闇の部分が見れる決して見ていて気持ちの良い内容のものでは無いのですが、何処か憎めないダメな人間の姿やユーモアも感じれる一面もあってちゃんと娯楽映画になっているとも思いました。
キャラクターが個性的で芝居も見応えありました。
元AKBの大島さんがとても印象的な役を演じきってたと思います。

「BLACK DEVIL DOLL FROM HELL」

フェイスブックで知人がへっぽこ映画だったと紹介していた映画「BLACK DEVIL DOLL FROM HELL」をyoutubeで見つけて見てみる。裏ビデオみたいな画質で安いビデオ撮りの映画でした。映画というより元々ポルノなのかな？
ウーピー・ゴールドバーグみたいな黒人のおばさんが人形相手にセックスするという内容です。
グダグダな展開で一気に最後まで見れず何度も途中で休憩挟んで何とか最後まで見れた映画。良かったのはへっぽこな音楽でした。
この映画のパロディー映画であろう先日見た「BLACK DEVIL DOLL」の方が全然面白かったです。
喋る黒人人形と応援するかのように笛を吹くウサギの人形は良かったです。

「モンスターズ」

先日お会いした光武監督によるハリウッドでのデビュー作映画「モンスターズ」をDVDで鑑賞。
内容とか殆ど知らないまま見始めました。舞台劇のように一つの場所で物語が進行するのですが役者さんの熱演が見応えあって物語もどんどんと興味深くなってゆくので飽きずに見入ってしまった。途中拘束を解いての展開はなんで？と思う所はあったが色々と考えさせられ見応えありました。
見せない事で見せるというか限られた映像表現で物語を進行させる演出が良くて、ちゃんと伝わるものがあるのが凄いです。
感情移入も出来るから色々と考えながら見れました。安易な結末でなくしっかりとした感情に引っかかる結末でなんとも言えない感情が残りました。
スプラッターなバイオレンス場面は力が入っていて見応えあり。何気に編集が良かったとも思いました。
続けて特典映像のメイキングや短編映画も鑑賞。どれも興味深く面白くて見れた。
ハリウッドでの映画作りの過程がじっくり見れました。情熱感じる好きな映画となりました。

「13日の金曜日 ジェイソンN.Y.へ」

DVDで映画「13日の金曜日 ジェイソンN.Y.へ」を久々に鑑賞。
昔テレビ放送で見て以来。正直つまらなかった印象しか残っていないのだが安かったしまた見直してみたくなったのでした。
内容殆ど覚えてなかったから新鮮な気分でも見れました。日本語吹替版で見直した。ジェイソンがN.Y.で大暴れするのを期待しましたが殆どそこに向かうまでの船の中の展開です。教師が最初からアホな存在で無茶苦茶な展開に突き進んでゆきます。見せ場となる殺人場面はどれも微妙で印象的なものが無い。
ボクサー男の死に様はちょっと面白かったけど…。
N.Y.に来てからもいっぱい人いるのに見向きもせず主人公達だけを追うので見せ場は無いのでした。
色々とやっぱり残念な映画ですが懐かしい時代や雰囲気が味わえて良かったかな。
主人公と犬がなかなかいい感じです。
N.Y.行ってみたいなぁ。

「地獄の門」

DVDで映画「地獄の門」を久々に鑑賞。昔レンタルビデオで体調悪い時に見て以来です。
フルチ監督のこの手の映画に関してどれがどの映画だったのか頭の中で混ざっちゃってごっちゃになってましたが、この映画には強烈な場面があってそこは覚えてます。
目から血を流し口から内蔵ドバドバ吐くとか頭をドリルで貫通とか。
そこは今見てもやっぱり凄かった。
全体的にカメラワークなんかが面白くて映像も怪しげな雰囲気を上手く出していて良く出来た映画でした。
ストーリーはフワッとした全貌の見えない感じが独特の不安感を盛り上げてくれます。
最後まで見てもモヤッとした感覚も残るのは初めてこの映画を見た時の熱っぽい時の感じと同じでした。
結構忘れてる場面も多かったけど、グロい残酷描写よりも首吊りした神父の顔だとか犠牲者が蘇った顔とか照明効果で不気味に見える表情が恐ろしさがあって良かったです。
今回サラウンドヘッドホンで鑑賞しましたが音響効果も嫌な感覚を刺激してくれるもので音楽も良かったです。
同じ主演女優の出てる映画「ビヨンド」のDVDも買いたくなってきた。

「クリムゾン・ピーク」

レイトショーで映画「クリムゾン・ピーク」を鑑賞。デル・トロ監督のゴシック・ホラーという事ぐらいで話の内容は全く知らないまま観ました。
映像が素晴らしく撮影・照明・美術・衣装に魅せられつつ物語に徐々に引き込まれてゆきました。
物語自体は悪くは無いけどオーソドックスでもあり大きな驚きは無いけどやっぱり独特の雰囲気と空気感が良かったです。CGIの幽霊とかは怖さを感じずでしたが照明による印影による主人公の表情とかが時々ゾッとする恐怖のようなゾクゾク感を刺激してくれました。
最後はモヤッとした哀しみなんかも感じました。
なんか不思議な夢を見ていたような映画でした。

「死霊のえじき 完全版」

DVDで映画「死霊のえじき 完全版」を久々に見始める。
面白くてあっという間に全部見ちゃって特典映像まで全部見ちゃう。
音楽が好きで曲のリズムが良い。
リアルタイムで劇場で見たロメロ監督のゾンビ映画はこれだったので最初に見た時の記憶も蘇ります。
当時は特殊メイクばかりに気を取られてましたが人間ドラマとしても見応えある映画です。
バブというゾンビのキャラクターも好きです。最後のゾンビの襲撃も見応え充分！だけど見返す度に悪者と思えていた軍人側の方の立ち場の言い分もそんなに悪くも無いように感じるようになってきているのが深い所。人間側の考え方の違いが興味深くもあります。
見れば見る程、面白さを増す凄い映画ですわ。

「BLACK DEVIL DOLL」

フェイスブックで知人がへっぽこ映画だったと紹介していた映画「BLACK DEVIL DOLL FROM HELL」が気になり探していたら似たような内容の映画「BLACK DEVIL DOLL」っていうのを見つけてしまい鑑賞。
死刑囚の魂が人形に乗移って汚い言葉を吐きながら人を襲うというホラーのようなコメディ映画。成人指定でもありポルノ映画でもあります。
トロマ映画やヘネンロッター監督の映画みたいなぶっ飛んだ無茶苦茶な内容で面白かった。
人形の表情が可笑しいし喋りや行動が笑えます。結構スプラッターな血まみれ場面も良く出来ていて人形だから残酷さよりも面白さが目立ちます。
色々なホラー映画なんかのパロディー的な面も見れて憎めない。編集や音楽も良かった。
まだ見てないけど知人が紹介していた映画のパロディー映画なんでしょうね。

「スティーブン・キングのデスペレーション」

仕事終電までに終わらずで深夜まで。始発を待ちつつ持参したDVD「スティーブン・キングのデスペレーション」を鑑賞。
テレビ映画のようです。役者がなかなか豪華でしたが、すぐに死んじゃったり途中から急に出なくなったりで少々残念な感じも。冒頭からどうなって行くんだろう？って展開で面白かったんだけどお祈りが…神様が…みたいな展開になってからはちょっと説教臭くも感じてしまいました。ホラー的な見せ場も多く特殊メイクとかもしっかりしていて見応えはあったけど、ストーリーに惹かれるものが後半は弱かった気がします。
途中はなんか悪夢を見ているかのような不思議な感覚で見れて期待度も徐々に盛り上がってたんだけれどね。
でもまぁまぁ楽しめました。
スティーブン・キング原作の映画を見るのは久しぶりでした。

デッキ編集 インテグラルハード版

今年も参加予定の「こどもの日だよホラー映画祭り」用に自主映画「愛と憎しみの果て」を編集改訂。
お家のブルーレイ・レコーダーの編集機能を使って笑いのある遊びの部分をカットした。
パソコンで編集じゃなくデッキでの編集って昔VHS２台で編集してた頃を思い出す。
上映はDVDなのでDVDに焼く。
折角だからハッタリかましてインテグラルハード版と呼ぶ事にしてポスター作ってみた。
まだ先ですが上映詳細決まったら告知します。お時間ありましたら見に来て下さいませ。

「パラノーマル・エンティティ」

DVDで映画「パラノーマル・エンティティ」という映画を鑑賞。
「パラノーマル・アクティビティ」という映画は見た事あったのですが似たようなバッタもの的な映画です。似たようなのが沢山あるからどれがどれだか分からなくなりますね。安かったので興味本位で買ってみたけど特に期待もせずに見ました。
結果、まぁそんなもんよね…というか特に怖くも無く先も最初にテロップで出るから分かっちゃってるし傍観し続けたという感じかな。
ちょっと実際にあったら怖いなと思えたシチュエーションとしては天井についた足跡かな。あんなのあったら家からすぐに逃げるでしょ。って感じ。色々と何で？と思えるツッコミ所がありましたがまぁ気にしないようにしました。アイデアと登場人物の熱演はなかなか頑張っているものがあり良かったとは思います。
だけど全体的にはなんかインパクトに欠けた映画でした。
内容としては救いの無い悲惨なものですが、それらは全てテロップで説明されます。
興味本位で暇つぶしに見るにはまぁ良いとは思いました。

「女体銃 GUN WOMAN」

ひょんなことからお声がかかり映画好きなメンバーで帰国中の光武監督を囲んでカレーを食べようの会に行く事になり、まだ作品を見た事無かったので早朝から「女体銃 GUN WOMAN」という映画を鑑賞。
アメリカ制作の映画で日本語字幕無しのものを見たので最初の方はちょっと分かりにくかったけど途中から日本語がメインになるので物語も理解出来て見れました。
血まみれ全裸のアクション場面が斬新でエロさよりも格好良さが主演女優の熱演もあり全面に出ていて迫力がありました。「片腕マシンガール」でも熱演していて記憶に残る女優の亜沙美さんは眼力も凄くて良いですねぇ。
彼女の魅力ととんでもなくぶっ飛んた物語の展開にずるずると引き込まれるように見れました。パワー感じる映画で面白かった。
暫し寝てから夜にカレーパーティーへ参加。映画話しながら飲んで食べてワイワイと監督とも少しですが話せました。新作のスチルに凄く気になる絵があって公開が楽しみです。
カレーは思ってた以上に辛かったけど美味しかったです。

B-dash_－_上映会

今日は久しぶりに自主映画の上映会に行きました。昼からだったんですが朝寒くて二度寝しちゃって到着が遅れる。だけど見たかった映画にはギリギリ間に合いました。
色々なバラエティに富んだ映画が沢山見れて8mmからアナログビデオにCGにデジタル一眼の初期から最近のまで撮影の機材やフォーマットの違う作品群が一気に見れました。
どれもそれぞれの作り手の個性があって良かったけど今回とても興味深かったのは現役女子高生の作った学園祭用のホラー映画でした。
上手く作られていてちゃんと楽しめる映画に仕上がってました。
懐かしい風景や知人の若き姿なんかも見れる年月の経過も感じる映画が見れました。
終了後の打ち上げでは沖縄音楽のライブや落語も聴けてリラックス・ムードで酒飲んでつまみ食べて雑談しつつ過ごしました。
新作自主映画を今年こそは僕も作りたいです。