どんぐり眼日記

昔は日々の日記として、今は見た映画の忘備録として更新しています。

「死霊のえじき [完全版]」

2006年05月09日 | 映画
昼間寝すぎたからやっぱり夜は眠れず、で、DVDで「死霊のえじき [完全版]」を見ました。
公開当時、試写会に観に行った記憶がある。当時の予告篇ではグロイ場面が結構使われており、ある意味見せ場を見せ過ぎていたような気がした。試写会で覚えているのは何よりも客層です。試写会には高齢のおじいちゃんにおばあちゃん方が見に来ていてこんな映画見せて大丈夫かよ!心臓発作でも起こしたらどうするんだよ。なんて心配していたものですが、心配なんていらなかったなぁ。びっくり!ですよ。映画見ながらパクパクとご持参の弁当を食べてやがる。映画よりもある意味ショックだったなぁ。よくこんな映画観ながら御飯食べれるなぁ~とね。でも、今やその映画の見方は結構好きだな。こういう映画観ながらチーズバーガーとか食べたくなるよ。トローリなチーズのやつね。そういえば試写会終わって帰ったら晩御飯がハンバーグでとろけるチーズがのっててケチャップかかってたのも記憶している。食べながら映画の人間引き裂きシーンのゴム製の腹がチーズのようにのびる場面を思い出し、複雑な感覚で食べたものです。
当時はそのグロ・シーンばかりが印象に残って内容というか話はあんまり覚えてないというか、パンフに脚本が素晴らしいだとか書かれていた意味がよく分からないでいました。なんか、汚い言葉で言い合ってばかりな印象。今日、DVDで改めて見てみるとたしかに脚本の良さが今になってよく分かりました。そして悪役である軍隊のボスが初めて見た時は本当に嫌な奴としか思えなかったのですが、思ったよりは人間的というか複雑ですが共感出来る所もありました。その割には最後は酷い行動したりするのですが、その際、一瞬躊躇するような演出も入ってたりしてなかなかうまいなぁと思ったり、漫画的な所もありますが人間というものをうまく描いた人間ドラマだと改めて感心。役者の演技も良かった。特に悪役のボスとゾンビのバブ役の役者は素晴らしい演技だったと思います。そして、トム・サビーニの特殊メイクの仕事も素晴らしかったなぁ。今見てもスゲーなぁと思いました。うまい見せ場がいくつも登場します。冷静に見ると頭を引きちぎったりする力を持ってるゾンビが集団でいるのに他のゾンビ達は他の部分を引きちぎったりせずにみんななんとなく体の他の部分を撫でてたりするのが不思議。頭と胴体と時間差で引きちぎったりするシーンがあったら凄かっただろうなぁ~なんて勝手な事思ったりしました。
見始めたらあっという間に最後まで見てしまいましたが、ただ移動してるだけみたいなシーンも多く特に何も起きない所も多く、ちょっと途中はだれてしまう感もありはしましたが、なによりもずっと地下での同じ場所でのシーンが続くのが変化に乏しくだれてしまう要因だったのかもしれません。だけど、改めて見直してみて良く出来た深い内容の映画だと感心させられました。
これでロメロのゾンビ・シリーズのDVDは全部揃った。「ゾンビ」はアルジェント版だけども。僕のゾンビ映画も早く完成させなきゃ!です。

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