いやーもう今月末はコミケですよこないだ夏コミが終わったばっかりだというのに。
・ナツヤスミアマノジャク(八舞亭)
こないだの紅楼夢でお隣になったサークルさんとの新刊交換で頂いた本のうち、まだ感想を書いてなかった1冊です。
内容は4作品をまとめた短編集。では収録作品ごとに感想をば。
・鈴仙がジャケットを脱いだ日
「原作では直接描写されていないキャラクターの過去」は二次創作の大きな魅力のひとつですが、本作はそこに焦点を当てた一編。
原作ゲームでの立ち絵の変化である「ジャケットを脱ぐ」というポイントを、月人の兵士として活動していた鈴仙が一介の妖怪兎として自由になるという展開にしているのが見事。
・早苗きさらぎ駅インシデント
早苗さんが都市伝説で有名なきさらぎ駅に迷い込んでしまうお話。
駅名の読み違いで異世界に迷い込んでしまうというのがまた都市伝説的であり東方的。
かなすわコンビのやり取りがなんだかアットホームでほっこりしました。
・ナツヤスミ・アマノジャクR
タイトルの通り、正邪の夏休みを描いた一作。
夏休み特有の賑やかさや気だるさがなんともノスタルジー。話が宿題を巡ってのドタバタというのも好き。
あと霊夢の「マルキューとアル中で韻が踏めるわね……」が夏い時のIQ低下具合を如実に表していて好き。
・てゐと留守番
いわゆるかげてゐ。「てゐは因幡の白うさぎの一件で包丁が持てないので料理ができない」というのはなかなかおもしろい二次設定。
あと、永遠亭のイナバの変なしゃべりが好き。
今日はここまで。