A Day in The Life

主に映画、ゲーム、同人誌の感想などをコンクリートミキサーにかけてブチまけた、ここはいいトシしたおっさんのブログ。

「SOMA」クリアしました!

2024-02-09 23:38:20 | ゲームな話
 もろもろのもろもろの息抜きにあくまでも息抜きにプレイしていた「SOMA」クリアしました。いやー後味最悪のエンドで最高でした。
 プレイ時間はそれほど長くなくホラーや謎解きと言うよりストーリーで見せてくれるタイプのゲームだったので、中編小説一本読み終えたくらいの充実度。なかなかおもしろかったです。
 先日の日記で書いた通り、冒頭にF・K・ディックの一節を引用していることから予想できるように、本作は「人間の人間たる所以はなにか?」というテーマをその根幹に据えています。
 実は本作ではすでに地球は壊滅状態となっており、海中に建造された「PATHOS-II」では人類存続のためにコンピュータ「ARK」上に人間の意識をコピーして宇宙に打ち上げるという計画が行われていました。しかしその計画も突如として起こった増殖し意識を持つ機械組織「WAU」によって頓挫。主人公であるサイモンははるか未来の2105年に壊滅状態となった「PATHOS-II」で目覚めたというわけです。
 サイモンは道中で通信してきた女性・キャサリンと協力しつつまだ発射されていないARKを宇宙に打ち上げるべく施設内を進んでいくんですが、途中で自身もキャサリンも生身の人間ではなく、元の人間から意識をコピーされた存在であることが発覚。そして最終的にARKの発射には成功するものの、「コピー元」であるサイモンは施設の中に取り残され、キャサリンとの通信も途絶。「コピー元」のサイモンはひとり孤独の中施設に取り残される一方で、ARKに転写された「コピー先」のサイモンは同じくコピーされたキャサリンと再会する……というエンド。
 「移動」ではなく「コピー」というのがミソ。そもそもゲーム中でプレイヤーの分身となっていたサイモンはすでにコピーされた存在であり、もとのサイモンはすでにとっくの昔に死んでるんですよね。そしてさらにゲーム中では、深海を直接移動するためにサイモンの意識を潜水服の中に転送し、さらに「コピー元」となったサイモンをプレイヤー自身の手で「停止」させるというシーンすらあるという。
 本作は一応ホラーゲームなんですが、一番怖かったのはラストでひとり施設の中に取り残されるシーンでした……。久しぶりにこういう根源的な怖さを味わえるゲームをプレイしました。いやーよかった……。
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