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主に映画、ゲーム、同人誌の感想などをコンクリートミキサーにかけてブチまけた、ここはいいトシしたおっさんのブログ。

塚口サンサン劇場「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」「悪魔のいけにえ」見てきました!

2024-08-27 23:37:16 | 映画感想
 いよいよ台風が近づいてきたので、行けるうちに行っておこうということで久しぶりの稽古&映画に行ってきました。
 というわけで今日見てきた1本目はこれ!
 
 
 もはやどのジャンルを見ても必ず存在する「ゾンビもの」というカテゴリをこの世に生み出したジョージ・ロメロ監督の伝説的作品。
 そういやこの作品ちゃんと見たことなかったのでいち映画好きとしては見ておかねばということで見てきました。というかこの作品、wikiによれば2022年の4Kリマスター版の公開まで劇場未公開だったのか。
 そしてモノクロ映画時代の作品なんですよねこれ。1968年……。この時点で、なおかつこの1作で2024年現在まで伝わる「頭部及び脳を破壊することで撃退できる」「火に弱い」「一度死んでいるので動きは鈍い」といったゾンビ像を完成させているという衝撃を身を以て体験できました。
 いやーシンプルに面白いですこの作品。そりゃあビジュアル面は時代的にド迫力のCGバリバリと言った方向性の作品ではないんですが、それでも「蘇った死体が周囲にあふれる一軒家での恐怖の一夜」というシチュエーションだけでこれだけ飽きないのはまあ素直にすごいとしか言いようがありません。
 そしてその内容も、「墓場で突然ゾンビに襲われる」「一軒家で籠城」「すでに噛まれてしまった家族」「生存者のあいだでの軋轢」「ラジオやテレビから伝えられる絶望的状況」といったゾンビもののお約束が全部入り! 要するに本作はロボット系SFにおける「我はロボット」なんですね。
 「原点にして頂点」という言葉がありますが本作はまさにその言葉がふさわしい作品だと言えるでしょう。
 そして本作で非常に衝撃的だったのが、明白な食人描写があったこと。「人間を食い殺す」ではなくて明確に「人肉を食べている」ってシーンが描かれているんですよね。これはかなりの衝撃でした。本作はいろんなタブーに挑戦した作品だそうですが、実はここが最大のタブーだったのでは。
 次はこの作品!
 
 
 みんな大好きエド・ゲイン事件をモデルにしたという、いわゆるスラッシャー映画の魁となった名作です。でも今さっきwiki見てたらエド・ゲイン事件はあとから本作と結び付けられていて、モデルとしたって話はあくまで通説だそうですね。
 この作品も過去に見たような見てないような……って感じだったのでこの機会に見てみることに。少なくともスクリーンでは見てないからな。
 わたくし人形使いはいわゆるスプラッター映画に対しては人間がポンポン景気よく死んでいくアッパー系の印象を強く持っているんですが、本作はどちらかと言うと人骨で作ったオブジェやどんどん逃げ場がない場所に追い詰められていくじっとり感、生存者たちの関係がどんどんギスギスしていく居心地の悪さが強い印象でしたね。
 こないだ覚えたての単語なんですが、死体や人骨で作るオブジェって「エフィジー」っていうらしいですね。醜悪かつある種の美をも感じさせる各種オブジェはとてもよかった。
 レザーフェイスをはじめとする殺人鬼ソーヤー一家もなかなかイカれてて好き。このソーヤー一家も殺人鬼的な強さって言うよりは情緒不安定で何考えてるかわからない厭さがあって割と意外でしたね。特に次男のヒッチハイカーの支離滅裂な言動は怖いというより気持ち悪い。
 そしてスラッシャー映画の醍醐味のひとつが「だれが生き残るか」と「ラストガールの悲鳴」なわけですが、わりと生き残りそうだったフランクリンがチェーンソーで真っ二つになったのはけっこう意外でした。そしてマリリン・バーンズ演じるサリーの悲鳴は見事。
 直接的なゴア描写は実はそんなに多くありませんでしたが、前述の通り本作はどちらかと言うと雰囲気や空気感で厭さを出してくる作品だったので、意外に傾向的にはジャパニーズホラー的な味わいを感じましたね。
 
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