A Day in The Life

主に映画、ゲーム、同人誌の感想などをコンクリートミキサーにかけてブチまけた、ここはいいトシしたおっさんのブログ。

塚口サンサン劇場「帰ってきたあぶない刑事」応援上映捜査完了!

2024-08-03 21:45:09 | 映画感想
 夏コミ原稿が終わったのでわたくし人形使いは自由という名の翼を得ました。サークルチェックとお品書き作成とpixivへのサンプル投稿と紅楼夢原稿と冬コミネタまとめと例大祭新刊レビューが残っているという現実からは目を逸らしています。真実は時として人を傷つける。
 しかしまあ、毎回のことですがイベント用原稿を書くのは大変です。消費したエネルギーは回復せねばなりません。そんなとき、HPを上限値を超えて回復させてくれるのが我らが塚口サンサン劇場。
 というわけで今日見てきたのはこれ!
 
 
 1986年からテレビドラマとして放送開始した本作は、舘ひろし氏演じるタカこと鷹山敏樹と柴田恭兵氏演じるユージこと大下勇次のコンビによるそれまでの刑事ドラマの常識を覆す面白さで現在まで高い人気を誇る作品。
 そんな「あぶデカ」も、2016年公開の「さらば、あぶない刑事」にて惜しまれつつもいったんの完結となりました。
 しかし年号も変わった2024年にタカ&ユージが帰ってきた! となればやはり我らが塚口サンサン劇場で歳を重ねてさらに魅力的になった二人の姿をスクリーンで応援したいと思うのが人情というもの。
 そしてもちろんサンサン劇場は我々の望みに今回もしっかり応えてくれました。
 今日この日、サンサン劇場にはそれっぽいサングラスやそれっぽいスーツ姿やそれっぽいドレス姿の人が見られますがサンサン劇場ではこれが日常です。
 上映前のスクリーンはこんな感じ。
 
 
 「クラッカー、紙吹雪、鳴り物はNGです。使用した場合、港署までご同行願います」とありましたがこれはどう考えても逆効果なのでは。 
 場内がじわじわ温まってきて、毎度おなじみ戸村支配人、今日はネクタイとサングラスで登場だ!
 今回もまた恒例の塚口アンケートが行われます。今回が初あぶデカの方、今回が初塚口の方もやはりいて、場内からは温かい拍手が沸き起こりました。今後もどんどん塚口の沼に頭からハマっていただきたい。
 そしていよいよ上映開始。あのふたりが帰ってくる!
 
 映画というものは何回上映しても何回見ても内容自体が変わることはありません。しかし、その作品を見たときの年齢、季節、回数、環境などによって、同じ作品でもまったく違う感想を抱くもの。つまり映画の感想や印象は、その周辺状況によって大きく印象を変えるわけです。
 しかるに今回の「帰ってきたあぶない刑事」、上映時間が14:05~16:10という時間だったんですがこれが実に「効」く。
 夏休みシーズンの昼過ぎから夕方にかけてこの「あぶデカ」を見ることによって、我々観客は2024年の8月から各々の「あの頃」のお茶の間のテレビの前にタイムトラベルするわけです。
 今回の応援上映は前述の通りクラッカー、紙吹雪、鳴り物はNGとなっており、マサラ上映に比べるとそこまで「ド派手な大騒ぎ」といった感じではありませんでしたし、客席の埋まり具合も満席というわけではありませんでした。しかし、そのくらいのほうがなんというか「お茶の間」感が強くて実にこの「あぶデカ」に合うんですよね。
 塚口で開催されるイベント上映の形態は無印マサラ、応援、ハードマサラ、ソフトマサラの4つに分かれており、それぞれレギュレーションが異なります。そしてサンサン劇場では、これら4つの上映形態を作品ごとに的確に当てはめて上映を行っているのです。
 今日この日の応援上映に参加した方は分かってくれると思いますが、今回の「帰ってきたあぶない刑事」という作品に対する「応援上映」という上映形態は、まさにタカとユージのようにこれ以上ないベストの組み合わせであると言っても過言でも華厳でもないでしょう。
 わたくし人形使いの今回の応援上映の感想は、「夏休みに親戚や友達がテレビの前にみんな集まって大好きな『あぶデカ』を見ていた」これに尽きます。
 そもそも映画鑑賞とは疑似体験。誰もがヒーローやヒロインになって大冒険を疑似体験するのが映画の楽しみ。しかるにサンサン劇場では疑似体験たる映画を通してさらなる体験を我々に提供してくれるのです。我々は今日の約2時間、映画館のシートではなく「あの頃」のテレビの前にいた!
 
 今回の「あぶデカ」には日本語字幕がついていたんですが、これがまた実にいい仕事をしてました。本作では過去作のBGMが随所に使用されてるんですが、その曲名がスクリーンに表示されるたびに「あの曲だ!」となって客席大盛りあがり。特に最初の「あぶない刑事のテーマ」って表示された時点でもう客席が一気に盛り上がりましたからね。
 今回は前述の通り満席には至らなかったのでおとなしめかな?とか思ってた矢先にあの盛り上がりだったのでビビりました。
 そしてみんな大好きカオルちゃんのアレ。スクリーンに「『大都会』のイントロ」って表示された時点で笑いが起きてましたからね。「『大都会』のイントロ」で笑いが起きるのってこの作品だけだろ。しかも天丼するしなこのネタ。
 この字幕が一番いい仕事をしてくれたのがラスト、タカのショータイムでしょう。日本語字幕はセリフや曲名だけでなく「ドアを閉める音」などのキャプションも入ってるんですが、このシーンで表示される字幕が「ハーレーのエンジン音」なんですよね。「バイクのエンジン音」ではなく。
 ここ最高にアガりました。この局面で「ハーレー」と来たらもう来るのはあのシーンしかないわけです。水戸黄門の印籠ですよ。もう最高。
 
 ……とまあ、今回の応援上映、「面白い作品をみんなで見るとすごく楽しい」という実にプリミティブな発見がありました。いやーほんとに楽しかった。しかしこれで終わらないのが塚口。来週からは記念すべき最初の劇場版「あぶない刑事」が上映されるのでみんな見に行こう!
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