どるち & えこう の 『美術館・博物館めぐり』 & 『美味しいもの』日記なのだ

プレーリードッグのぬいぐるみの『どるち』と 飼い主?の『えこう』が書く 美術館・博物館や 飲食店の感想なのだ

『フランス絵画の宝庫 ランス美術館展@東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館』なのだ

2017年06月17日 | アート【展覧会 & 常設】(~2022年)

ぼくらわ 東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館で 6月25日まで開催中<フランス絵画の宝庫 ランス美術館展 ダヴィッド、ドラクロワ、ピサロ、ゴーギャン、フジタ…>を見たのだ



ぼくが気になった作品なのだ

シャルル・ランデルが描いた<タンジールのユダヤ人の女>なのだ


オリエント?の民族衣装を着たブルネットでユダヤ人の美しい女性で ぼくらわ 女神のように思えたのだ・・・

額のかかる部分の影が赤系の色が塗られていて 近くで見るとちょっと違和感があるんだけど 遠目から見ると その赤が ちょうどいい感じになっていたのだ


フジタが描いた<授乳の聖母 なのだ


幼子のイエスに お乳を与える聖母なのだ

解説によると 『聖母の胸は豊満で妖艶なエロティシズムが横溢し、古代インドやアンコールワットなどの女神像をほうふつとさせる。』って書いてあって そう言われれば 西洋と東洋が合体したような?聖母って思ったのだ

あと 聖母の周りにわ 子育てをする動物たちが描かれているのも あまり見たことがないし 面白いのだ


アルフレッド・シスレーが描いた<カーディフの停泊地>なのだ
 

陽光が明るくて 澄んだ空気感のある風景画なのだ

海の色 草や葉の緑が 見ていて気持ち良い色をしていて ずっと見たくなるのだ


あと 所蔵品コーナーで展示していた 東郷青児<笛>わ 後ろにある満月が 光背のようになっていたし 笛を吹いている観音様のようで 美しかったのだ


ぼくらの今回の収穫わ シャルル・ランデルという人を知ることが出来たのだ 載せた画像より もっと色が美しくて ずっと見ていられる作品だったのだ

あと フジタの聖母わ フジタだから描けたのかなぁ? って思ったし 正直 見に行こうか迷っていたけど 見に行って正解だったし 良い展覧会だったのだ



ここから先わ えこうの感想を載せるのだ

東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館 <フランス絵画の宝庫 ランス美術館展 ダヴィッド、ドラクロワ、ピサロ、ゴーギャン、フジタ…> 6月25日(日)まで

http://www.sjnk-museum.org/program/4652.html

作品リスト
http://www.sjnk-museum.org/wp/wp-content/uploads/2017/02/20170422_list.pdf




展示構成

1.国王たちの時代

2.近代の幕開けを告げる革命の中から

3.モデルニテをめぐって

4.フジタ、ランスの特別コレクション

17世紀から20世紀のフランス絵画、約70点を展示しており、レオナール・フジタ(藤田嗣治)の作品は、素描なども含め25点ほど展示してました。


気になった作品

7.ヤーコプ・ヨルダーンス(と思われる) サテュロス

サテュロスは、古代神話の森や山の精で、酒の神バッコス(バッカス)の従者とされた半獣半人。洞窟?闇の中から出てきたかのようなサテュロスは、バッコスに捧げる果物を入った籠を持ち、鑑賞者に微笑んでいる。

画面が暗くて分かりづらいが、頭にブドウの蔦の冠を被っているそうです。


10.作者不明(フランス) ルイ15世の娘、アデライード夫人の肖像(と思われる)



16.ジャック=ルイ・ダヴィッド(および工房) マラーの死


記憶がうろ覚えだが、どこの所蔵か忘れてしまったが、以前、今回展示していた作品より、かなり大きな作品を見たことがある。

描かれたのは、マラーが暗殺された場面で、暗殺者な描かれてなくマラーのみ。マラーは、重い皮膚病にかかったそうですが、肌がきれいで美化されているそうです。木箱の文章には、「私を貶められぬが故に、彼らは私を暗殺した。」と書かれている。

なんとなくですが、暗殺されたのに、マラーの死に顔が安らかな感じに思えた。


38.ポール・ゴーギャン バラと彫像



48.レオナール・フジタ(藤田嗣治) 猫


いろんな猫が各々リラックスしていて見ていて和む。細い筆で描いたであろう猫の毛並みがいい。


49.レオナール・フジタ(藤田嗣治) マドンナ


黒い肌をしたマリアは、アフリカ系アメリカ人の俳優のマルペッサ・ドーンがモデルで、「黒いオルフェ」に主演し、一躍有名になった女優だそうです。

マリアは少女のように幼さが残る。


S1.レオナール・フジタ(藤田嗣治) 十字架降下

日本画のように、金箔を格子状に貼った上に描かれた十字架降下。

キリストなどの人物が独自の乳白色だか、西洋と東洋がミックスされたかのように見え、人物がインド系のよう思えてくる。

あと、キリストの傷の血の色が赤でなく、青黒系の色だったのが気になった。


他にも、平和の聖母礼拝堂のパネルや、その素描も良かった。


もともとフジタの作品が好きでしたし、フジタの未見の作品が多く、満足する展覧会でした。

フジタ以外にも、惹かれる作品がありましたし、あと、1週間ほどで終了しますが、オススメだと思いますよ。


この後わ 北参道駅に移動して ぼくらのお気に入りのお店<ボガマリ・クチーナ・マリナーラ>でランチをしたんだけど そのことわ また 今度書くのだ