一般的に日本の陶芸は中国や韓国より遅れているというイメージがある。しかし昨日の「楽しい韓国文化論」で東亜大学の松尾伊知郎氏は日本の陶芸が中国や朝鮮半島から影響されたことを前置きにして、現在日本の陶芸は世界的に注目されていると語った。それは高温で焼く技術というより「楽焼」という800℃内外の低温度の施釉陶が世界的に注目されていること。主にデザインなど芸術性と実用性による調和によるものである。中国からの影響で有名になったイギリスのCHINA磁器、今は日本の磁器が世界的に注目される。
彼は言う。日本は中国や韓国に比べてその歴史が浅く400余年しかないが、大事にして持続的に発展させてきた結果だと。私はお茶文化や染めもの文化など、韓国では断絶してしまって、新しく日本から輸入して、伝統文化を復元していることなど、韓国文化財専門委員として体験したことを以て補なった。
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松尾伊知郎氏が本当に日本の陶芸の歴史は400年余りとおっしゃったのですか?
日本美術史は最近まで縄文土器を軽んじてたので、縄文土器を陶芸と考えないとしても、1000年以上の歴史があります。
http://www.ceramic.or.jp/museum/yakimono/contents/history.html
http://www.toujiki.org/histry%20of%20pottery.html
ご存知だとは思いますが、「六古窯」という用語があり、これを充たすのは、平安時代末期から少なくとも900年以上の歴史があり、現在も生産されている窯元のみとされています。
また、日本美術史上で軽視されていた縄文土器は1万年以上の歴史があり、世界で評価された為に、日本美術史で再評価された経緯があります。
もし、松尾伊知郎氏がそのような無知なことをおっしゃっているとしたら、問題がありますね。
ただ、磁器のことをおっしゃたのなら、400年位しか歴史がないというのは事実です。
ご一考いただければ、嬉しいです。