崔吉城との対話

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ノーベル賞、日本人の「匠人精神」

2008年10月09日 06時28分07秒 | エッセイ
 京都産業大理学部の益川敏英教授、高エネ研の小林誠名誉教授、南部陽一郎・米シカゴ大名誉教授がノーベル物理学賞を目出たく受賞された。社会から研究が注目されるよい機会である。一般的には研究者が注目されることなく、社会が動いているが、実は研究によって社会が大きく変わる。大学がその中心的な役割を担っているが大学では教育することが強調されるようになって、国立大学の法人化、私立大学の企業化などで研究が二の次になっているのが多い。しかし日本人三人の物理学者のノーベル賞受賞が決まって日本政府が喜んでいる。南部氏は研究与件がよいアメリカへ行き、アメリカの国籍も取っているアメリカ人であっても国籍云々とはいわない。
 韓国では日本人の「匠人精神」と国家の支援政策と評価している。ある受賞者は考える時間が欲しいと言った。創造力とそれを実行する努力である。ノーベル賞は社会的評価の一部にすぎない。すべての学問を代表するわけではない。ある意味では例外かもしれない。その賞が人生の成功を意味するものでもない。賞は目的ではないように、ただ正しく生きることについてくるものである。その意味でわれわれはすべてが受賞者であろう。

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2 コメント

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Unknown (崔吉城)
2019-12-20 06:25:37
受賞は偉大なこと、その他のものへの無視とは言えないかも、深く考えます。
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違和感 (ym)
2019-12-08 13:21:16
賞は目的ではないように、ただ正しく生きることについてくるものである。その意味でわれわれはすべてが受賞者であろう。

どのような意味でも、ただ正しく生きる人と、ノーベル賞受賞者とを同質化する認識には違和感を覚えます。
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