夏休み、盆休みの中でも研究室で読書会は休まず行った。グァムに北朝鮮ミサイルの脅威、トランプ大統領の応対Fire and Furyの中で我々は平然と集まっていた。政治と学問、佐野真一氏の本から宮本常一氏の「絵引き」、拓本と版画の技術に関する映像鑑賞、そして着色絵葉書に関する本格的は共同研究に入った感がした。写真はドイツミュンヘンで1915年、版画式印刷の写真である。カーラー写真ではない。本当の色は不明である。「本色が分からない」。
続いて林楽青氏の満州映画からみる日満語通訳の分析に関する発表があった。ノンバーバルとバーバル(nonverbal and verbal)、インフォーマルとフォーマル(informal and formal)のコミュニケーションの言語的文化的レベルと現場が分かる貴重な分析であった。言葉が通じない時にはジェスチャーを使うがそれも異なり不通になることもある。例えば日本人のお風呂の仕草は中国人には通じない。ジェスチャーは言語の一種であることは分かる。ジェスチャーランゲージ、ノンバーバルランゲージという言語の一種と言える。学位論文に接近していることを初めて直感した。熱中症ではなく、「熱中正」の勉強会であった。