崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

暦と美

2016年12月22日 05時36分41秒 | 講義

 明後日土曜日12月24日2時半から東亜大学で金田晉教授がアジアの美―暦による美意識のアイデンティティ-」について講義が行われ、同大学川野裕一郎教授がコメンテーターを勤める。金田氏は美学が専門で「美的体験と時間」を以て「アジアは一つ」であると暦について語る。岡倉天心(1863 -1913)が『東洋の理想』から「脱亜入欧」暦の西欧化を主張した。日本は1873年、韓国は1895年、中国は1912年、それぞれグレゴリオ暦にした。世界共通の時間の尺度をもつことは便利である。交通機関の発達、情報機器の発達に対応することができる。
 金田先生は「旧暦」という呼称の誤解/東アジア共同体の提唱/彼我異なる「正月」への違和感がある。韓国や中国やベトナムでは、一緒に正月のお祝いで賑わっている。これからアジアの時代。アジアの一員であることを政治、経済の側での発言が最近盛んであるが、そうであれば、お正月ぐらいはいっしょに祝ってもよいのではないかと語る。私の考え方とは少し異なり、良い議論に発展することを期待する。