崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

上京

2016年12月03日 05時17分05秒 | 旅行

 今、朝の5時過ぎ、これから新幹線で東京へ一人旅になる。手術以来家内が同行しないで一人での出張は初めてのこと不安もある。家内は午後2時半から4時まで行われるワンアジア財団支援講座10回目松原孝俊先生の「東アジアの国際交易ネットワーク」に助力しなければならない。講義の司会は同僚の西沢先生にお願いしている。東京の東洋大学では科研4年間の総合結果の研究会である。「帝国日本における人とモノの移動に関する文化人類学的研究」という大きいプロジェックトである。その4年間の総合討論のパネルディスカントでたった10分ほどの時間を話すために上京する。コメントなどで話すことが多い私に初めて正式に発表時間をいただき、ありがたくちょっと長目のレジュメを用意した。評価と反省をすべきある。
 私が代表とする3年間の科研は研究費は使い切ってしまったが先週韓国調査に行ってきた。自分の研究と科研などのプロジェックトの研究とはどう照合すべきか、考えている。表題の問題意識を持って研究メンバーたちは問題に集中すべきであろう。日本に来てこのような研究費に恵まれて研究を続けていることは感謝である。私の研究は日本の植民地から世界へ広がっていった。フランス植民地圏とイギリス植民地圏の対照点、先進国となった旧イギリス植民地の南アフリカ共和国では多くのことを考えた。日本の植民地でも南北の対照点がある。どう評価すべきであろうか。

*写真は2年前台湾国立博物館の後藤新平像