友人に電話して私が泊っているホテルを伝えると彼も同じホテルにいるという。偶然であろうか、どういう訳かと聞いたらこのホテルに常住しているという。高級なワンルームを購入したという。このようにホテル式のサーヴィスを受けながら老後を過ごすというのである。若い時の友人から聞かれた。なぜ昔のような性格が今のように変わったのかと。おそらく真面目な日本人になりたくて日本化されたからであろうと返事をした。しかし本性はそれほど変わっていない。
アメリカに移民してから20年ぶりに韓国に帰ってきたという女性が私にくっついて親しく話をしてくれた。韓国があまりも西洋化されたので面白くないという。彼女は20年前から私の本を2冊も読んで写真などを見ながら想像した私に直接会ってみるとあまりも変わった印象だという(写真)。実に私は変わったのであろう。
講演のために集まった人々の中にはシャーマンが多く混じっているという。演壇から降りたとたん近づいて質問する人々がいて変わり順番で写真を撮り、名刺を交わした。中には泣きながら私の講演を聞いたという人、講演時間が短い過ぎという人などが多かった。或る人はホテルに向かって歩いていく時にも質問をした。結局ホテルまで行き、また夕食も一緒にした。彼は電波商店を経営しながら祈っているという。3年前に神を迎えてシャーマンになっている。彼の入巫に関する調査を兼ねて夕食をご馳走してあげた。