goo

一日一句(386)






ひと怒らせる名人ぞ泥鰌鍋





コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

猿蓑:「鳶の羽も」の巻(11)


■旧暦5月18日、土曜日、、小暑、七夕

(写真)無題

今日は、典型的な梅雨の雨だった。午前中、雑用、午後、スーツを買いに行く。驚いたことに、今のスーツは、洗濯機で洗える仕様なのである。しかも、2着で2万である。10年くらい前と比べてみると、色は、ダーク系が多くなった。紺でもグレイでも黒に近い。ブラウンやダークグリーンなど、一昔前にはあったスーツがまったくない。ズボンは、ノータグ(スラックス)が非常に多い。坐ったり立ったりの運動がやりにくいだろうに、ノータグが好まれるようだ。ダーク系スーツは、ネクタイを上手く選ばないと、うち沈んだ中年男が出来上がってしまって、なかなか難しい。スーツに夏仕様と冬仕様があるように、ネクタイにも、季感があると思う。

Cioranの北斎論(1)
Cioranの北斎論(2)



ほつれたる去年のねござのしたゝるく  凡兆

芙蓉のはなのはらはらとちる  史邦

■これは、どういう見定めなのか、一読してわからなかった。安東次男の解釈を見ると、素材や言葉の工夫が、前句を浄化する趣向で作られているらしい。前句が、厭離浄土とすると史邦の付けは、欣求浄土として対応するという。二句一意になる。こういう作り方もあるのか、と驚いた。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

一日一句(385)






呼び込みの黒服揃つて更衣





コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

一日一句(384)






ふぐりから力抜けゆく梅雨の月





コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

一日一句(383)






慰安婦の写真の中の夏日かな





コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

猿蓑:「鳶の羽も」の巻(10)


■旧暦5月13日、月曜日、

(写真)夏の花

今日も早朝から体操+筋トレ。なぜか、最近痩せてきて、3年前に買ったスーツのズボンがだぶだぶに。深蒸茶とオールブランが効いているのか。

Charles Simic(2)を更新しました。ここから>>>

夕方、新宿のニコンプラザで、従軍慰安婦を撮った安世鴻さんの写真展へ。いったんは、中止になったが、裁判所の仮処分命令で展示が可能になったもの。「表現の自由」に関わるメーカーとして、意識が低すぎないだろうか、ニコンさん。中国に渡った朝鮮半島の元慰安婦の写真には、笑いがほとんどない。展示数は、少なかったが、見ているうちに、なんとも言えず、厳粛な気分になってきた。日本が「植民地」を持ったという現実を、いろいろなレベルで、もっと掘り下げてゆく必要があるように思う。たとえば、朝鮮半島の植民地経営は、北海道の植民地経営がモデルになった、という柄谷行人の指摘。

帰りに、ビールを一杯。みやげに、焼鳥を適当に包んでもらう。



里見え初て午の貝ふく  芭蕉

ほつれたる去年のねござのしたゝるく  凡兆

■「したたるし」は、言葉遣いや態度の甘えやべたつきを形容する言葉。ここでは、寝茣蓙の垢じみてべとつくさまを言う。ここの解釈を安東次男は、行者が携えて下山する寝茣蓙と解するのは、芸がない、と言っている。つまり、その見定めでは、前の芭蕉の世界と同じ世界に留まるからだろうと思う。安東の解釈は、岩屋で満願成就し即身成仏した上人と理解している。そうなると、下山する修験者の世界から、新しい世界への展開が見出されてくる。







コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
   次ページ »