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猿蓑:「鳶の羽も」の巻(11)


■旧暦5月18日、土曜日、、小暑、七夕

(写真)無題

今日は、典型的な梅雨の雨だった。午前中、雑用、午後、スーツを買いに行く。驚いたことに、今のスーツは、洗濯機で洗える仕様なのである。しかも、2着で2万である。10年くらい前と比べてみると、色は、ダーク系が多くなった。紺でもグレイでも黒に近い。ブラウンやダークグリーンなど、一昔前にはあったスーツがまったくない。ズボンは、ノータグ(スラックス)が非常に多い。坐ったり立ったりの運動がやりにくいだろうに、ノータグが好まれるようだ。ダーク系スーツは、ネクタイを上手く選ばないと、うち沈んだ中年男が出来上がってしまって、なかなか難しい。スーツに夏仕様と冬仕様があるように、ネクタイにも、季感があると思う。

Cioranの北斎論(1)
Cioranの北斎論(2)



ほつれたる去年のねござのしたゝるく  凡兆

芙蓉のはなのはらはらとちる  史邦

■これは、どういう見定めなのか、一読してわからなかった。安東次男の解釈を見ると、素材や言葉の工夫が、前句を浄化する趣向で作られているらしい。前句が、厭離浄土とすると史邦の付けは、欣求浄土として対応するという。二句一意になる。こういう作り方もあるのか、と驚いた。
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