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飴山實を読む(142)

■旧暦1月10日、火曜日、

(写真)無題

塾の方が、一段落したので、翻訳に集中する体制ができた。3月は、端境期になるので、1月、2月よりも、時間的な余裕ができる。それはすなわち、金がないということでもあるのだが…。だから、というわけでもないが、山之口貘の詩をよく読む。しかし、何もない清々しさというものはあるなあ。われもまた、いやはやの人生! 




夜景              山之口獏 



あの浮浪人の寝様ときたら

まるで地球に抱きついて ゐるかのやうだとおもつたら

僕の足首が痛み出した

みると、地球がぶらさがつてゐる





したゝかに夕鶯に啼かれたる
   「花浴び」

■この余韻に惹かれた。散文的に自分を説明したがる俳句が多い中で、余計なことは何も言わないが、必要にして十分な句。この余白にこそ、人生がトータルで存在するとぼくは思うのである。



Sound and Vision

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