verse, prose, and translation
Delfini Workshop
第12回銀河朗読会
2017-10-29 / 詩
■衆議院選挙は、自公連立政権の圧勝に終わりました。かつてヴァルター・ベンヤミンは文化史の研究方法を述べる中で、どんな時代にも肯定性があると言いました。否定の中の肯定に着目し、それを救い出す。そして、残された否定性の中に、さらに肯定性を見出す。さらに、その否定性の中から肯定性を…。言葉だけで述べると、抽象的ですが、具体的な一篇の詩という文化で考えてみると、テクストの読み方を教示しているように思えます。ちがった箇所で、ベンヤミンは、社会から拒絶されているもの、忌み嫌われているもの、差別されているもの、こうした存在の中にこそ、歴史が帯電しているのだという趣旨のことも述べています。これらは「希望」のありかを語っているように思います。希望は、満天の星のように誰の目にも輝かしく見えるものではなく、新月のように、暗黒の否定性の中に隠されている―希望は発掘しなければならない。そう思えるのです。
第12回銀河朗読会では、「詩人という抗い方」を引き続きテーマに掲げながら、否定生の中の肯定性、闇の中の光に、耳を澄ませてみたいと思います。
第一部 自作の朗読(俳句・自由詩・14行詩)
第二部 渡辺白泉、Paul Celan、Ives Bonnefoy、William Carlos Williamsの作品の朗読
第三部 オープンマイク・意見交換
最後の詩 ロミー・リーの詩の朗読
(衆議院選挙後の日本の現状を踏まえて、ロミーが詩を書いてくれましたので、それを朗読します)
【日時】11月4日(土曜日)14:00-16:00
【場所】恵比寿カルフール ギャラリールーム
【会費】2,000円(珈琲・紅茶付き)
【申込み・連絡先】尾内達也080-5443-8649
【email】galaxyrecitation@gmail.com
※ これまでの銀河朗読会の様子は公式FBページからご覧いただけます。ここから>>>
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 一日一句(2029) | 一日一句(2030) » |
コメント |
コメントはありません。 |
コメントを投稿する |
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません |