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猿蓑:「鳶の羽も」の巻(32)


■旧暦12月3日、月曜日、、成人の日、四天王寺どやどや

(写真)on the streets

起きたら、吹雪だったので驚いた。足元が異様に冷える。夜になって、雪は止んだ。

楸邨句集を読んでいて、春日部の小淵観音に5体の円空仏があることを知った。芭蕉も、奥の細道のときに、ここに宿泊したという説もある。ただ、調べたところ、本堂の円空仏は小さく、遠くからは判別が難しいようだ。

2006年に上野で観た円空仏展についての記事、ここから>>>

ウェブ上のドイツ語の句会に参加してみた。句はなんとか作って送ったが、選句に泣いた。36句すべてを評価するのは、かなりしんどかった。次回は、もっと、前から、作業に着手しないと。



押合て寝ては又立つかりまくら   芭蕉

たゝらの雲のまだ赤き空   去来

■「たゝら」は多々良浜。博多湾に面し、多々良川を挟んで西は箱崎、東は香椎に至る一帯の浜。安東次男の解釈は、多々良浜の歴史的な経緯を語って、倦むことがない。「フロイスをして九州でもっとも主要かつ裕福な商人町と云わしめた博多」という部分が、印象に残った。小学館の日本古典文学全集の解釈は、まったく違って、鍛冶鋳物師たちの「たたらふむ」煙炎が空に立ち上る情景としている。これだと、前句の景を受けただけで、歌仙の展開に、空間的な要素が欠けてしまう。平板な理解ではないだろうか。
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