goo

L・Wノート:Bemerkungen über die Grundlagen der Mathematik(10)


■旧暦8月13日、土曜日、

(写真)午後の秋の光

午前中、雑用、午後、昼寝、夕方から運動へ。一時間の筋トレだが、終わるとかなり気分いい。先日の9月3日の柏市でのデモ様子をアップしたので、ご覧ください。>>>ここから。明日は、全国で1000万人動員をめざすデモが各地で予定されている。千葉では、葭川公園で午後3時から行われる予定。



スーザン・ソンタグは、servileという言葉が好きでよく使ったという。昼食を一緒に取っていた友人が、ああ、もう職場に戻らなきゃ、遅れちゃう、と言ったとき、スーザンは、こう言ったという。「Don't be so servile.」(そう卑屈にならないでよ)友人は、組織の規律を重んじて、早く帰社しようとしたのだが、スーザンは組織に忠誠をつくすことを、servile(卑屈な)という言葉で表した。

servileをロングマンはこう定義している。eager to obey someone because you want to please them- used to show disapproval

法や規律やルールといったものは、無秩序状態と比べると、弱肉強食や血縁支配、コネ社会を防ぐ重要な意味はあると思うが、他方、法律には洗練された支配という面があり、よくよく注意していないと、見事にやられる。当該の法で一番利益を蒙る者は誰なのか。法治国家がだれのための国家だったのか、原発問題でよく見えたのではなかろうか。東電が法的に幾重にも守られているのは周知の事実である。こうしたdemocracy controlに対する一つの異議申し立てとして、スーザン・ソンタグの「Don't be so servile.」はあるのだろう。



127. Die unverstandene Verwendung des Wortes wird als Ausdruck eines seltsamen Vorgangs gedeutet.(Wie man sich die Zeit als seltsames Medium, die Seele als seltsames Wesen denkt.)
Die Schwierigkeit aber entsteht hier in allen Fällen durch die Vermischung von ist und heißt.

Ludwig Wittgenstein Bemerkungen über die Grundlagen der Mathematik p. 88 Werkausgabe Band 6 Suhrkamp 1984

言葉の使い方がわからないと、一つの奇妙な過程として、それを理解してしまう。(時間を奇妙な媒体と考えたり、魂を奇妙な本質と考えるように)
だが、どんな場合でも、この困難さは、「である」と「と意味する」を混同することにある。


■ist(である)の世界は、数学命題の世界で、非時間的で、内的関連が存立し、その結合は文法による。heißt(と意味する)の世界は、経験命題の世界で、因果関係が成立し、したがって、時間が存在する。この断章に至って、ヴィトゲンシュタインが、数学基礎論を探求した趣旨がわかったような気がする。言葉の使用法の混乱は、数学命題と経験命題の混同にあるため、数学命題と経験命題の違いを問題にしたのだろう。言葉の使用法は、時間の発生や原因-結果の発生に関連していることがわかる。言葉の使用法が、歴史を作り経験科学を生んだとも言えそうである。



Sound and Vision






コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 一日一句(222) Pascal 『Pens... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。