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飴山實を読む(7)

旧暦4月25日、日曜日。

なんどか目が覚めるが睡眠を7時間確保した。朝、江戸川に散策。午前中は、調子良く、図書館で本を少し読む。本屋で、新書を2冊購う。雨が降り出したので、急いで帰宅。朝食後、新聞を読むが、やはり長い間、読めない。キーンと頭痛がしてくる。午後、調子は下降気味。やはり眠るのが遅かったためか。今日は、もう何もしないでボーっとすることにする。



鰐口を一打して出るしぐれかな   『次の花』

足利氏の本拠地だった足利市には、尊氏の6代前の祖、義兼が開いた古刹、鑁阿寺(ばんなじ)がある。地元では、大日様と呼んでいる。本堂には、大きな鰐口がかかり、人々は、これを一打してから、参詣をするのだが、ときどき、小学生くらいの近所の子どもたちが、鰐口のボーンという音を面白がって、次々に一打していく。殊勝なことに、その後、本尊に向って手を合わせる。飛んだり撥ねたりしながら次々に。いったい、この小さな子たちは、何をお願いしたのだろう。

掲句は、鰐口を一打して、しぐれの中を帰るところだろう。大人の願いには、切実で深刻なものもあるだろう。だが、この句は、「しぐれ」という季語で、印象が明るいものになっている。いっとき降り、からっと上がって、また、太陽が出る。仏に向ってお願いした後は、また、日々を「しぐれ」として。
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