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往還日誌(53)







■珈琲のドリップポットというのを調達して使っている。これを使う目的は、沸騰したお湯をいったん85℃くらいまで落とすことと、ペーパーフィルターにお湯が直接かからずに注ぐことができるから。

京都の往還生活で一番驚いているのが、体調の変化で、珈琲が飲めるようになった。

往還以前は、一杯の珈琲でもおなかを壊し、老化だろうと、諦観の心境だった。しかし、往還生活を開始してからは、これがなくなった。体調が変わった理由はよくわからない。

往還は、ちょうど、そのタイミングだっただけで、原因はおそらく他にある。京都で16時間の断食をかなりの頻度で実行できていることと関係があるかもしれない。

きのう、ようやくルカーチの第14回目の翻訳原稿を送った。不満足な進捗度だが、当初は、忙しくて断念していたことを思えば、上出来であろう。内容的に、極めて面白いのに、時間切れで断念というのは、「念」が残る。京都へテクストを持ち込んで、時間を作って進めることにした。

30年前に、今の自分の姿を想像できたかというと、まったくできていなかった。淡々と、日常が続いているように見えながら、その内実は、常に変化している。30年という時間は人間にとって、想像できないような大きな変化をもたらすのだろう。

今後の30年は、これまでの30年に比べて、遥かに、困難だろう、個人的にも、社会的にも。

他方で、その変化を楽しむ気分もある。30年後は、90歳を超えている。元気に生きているつもりである。


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