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芭蕉の俳句(163)

■旧暦12月4日、金曜日、

午前中、病院、午後、カイロ。日曜日の句会に欠席メールを出した。耳鳴りと胃腸障害が重なっては、とても、長時間の句会に耐えられない。今日は、消化器科の専門医に診てもらって、胃カメラを実施することにした。ほとんど、毎日のように病院通いで、その合間に仕事をしているような感じである。胃腸の障害は、自律神経が乱れていることと、もしかしたら、関係があるのかもしれない。

(写真)
天寒くして翠柚薄し
日暮れて修竹に倚る

杜甫



許六が木曽路におもむく時
旅人のこころにも似よ椎の花


■元禄6年作。椎の花で夏。椎の花は、栗の花に似ている。芭蕉には、世の人の見付けぬ花や軒の栗がある。芭蕉は、栗の花と同じような感じ‐目立たず侘びある風情‐を椎の花に感じていたのではないかと楸邨は述べている。

「旅人のこころ」言い換えれば、「漂泊者のこころ」が、椎の花と通い合っているところに惹かれた。ただ、椎の花も栗の花も、確かに、あまり話題にはならないが、目立たないことはないように思う。花として、花らしさに欠けるところが、逆に、面白いと思う。
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