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蕪村の俳句(78)


■旧暦7月12日、土曜日、

(写真)無題

午前中、叔母のところに来た往診の歯科医に立ち会う。歯医者さんまで、最近は、長く歩けない高齢者のところへ往診に来てくれる。助かる。次回は、なんと、レントゲンを撮るという。モバイルの撮影セットまであるらしい。午後、柏へ。雑用をいくつか済ませる。帰宅して、家で獲れたゴーヤを天ぷらにする。前回の経験を踏まえて、厚めに切って揚げる。市販のものよりもゴーヤ本来の苦みがあって、ビールのアテにちょうどいい。今日の夕食は、オリオンビールにパパイヤのイリチー、タコライス、もずくを加えて、沖縄尽くしとなった。



稲づまや浪もてゆへる秋津しま   (明和五年)

■蕪村を読んでいると、ときどき、こうした鳥瞰的な句にめぐり会う。蕪村の空間的な想像力に惹かれる。画家であったから、空間に関する感受性と想像力は、人一倍、研ぎ澄まされていたのだろう。蕪村がこの句を作ったとき、国土の空間的なイメージは、どうだったのだろうか。この句が作られた明和五年は、西暦1768年になる。伊能忠敬が、測量を開始するのが、1800年であるから、蕪村の国土のイメージは、現在のものとは、異なっていた可能性がある。1770年に作成された「大日本道中行程細見記」は、こんな感じである。アバウトだが、イメージは、それほど大きく異なっていない。ただ、北海道と西南諸島が、まるまる抜けている。



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