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ドイツ語の俳人たち:Sabine Balzer(22)

■旧暦1月26日、月曜日、

(写真)廃スクーター、いい味。

生協で毎週オーダーしているが、さっそく、各種食品の値上がりが家計を直撃。

人は誰でもがいつもよい大人になるとは限らないのだ。美しかつたすべてを花びらに埋めつくして、霧に溶けて。   さやうなら。
   立原道造「天の誘ひ」部分

仕事が難航している。ポルトガルの障害者社会運動の分析という興味深いものだが、文体が複雑で日本語にしにくい。日本語の散文として自然なのは、翻訳としては前提条件になり、ここも苦しいのだが、問題はさらに先にある。どこまで、原文のニュアンスを残せるか、という問題である。




(Original)
ein Luftballon hängt
im Baum fest...die Schrift auf dem
Zettel ist verwischt



気球が木の中に
すっぽりはまっている…
広告の文字は消えている


■気球には広告が付いていたのだろう。その文字が消えて見えなくなっている。気球が広告媒体になるというのは理屈ではわかるが、日本ではあまりないので、その情景を具体的に描くことができない。そのため、この句の情緒が今ひとつピンと来ない。正直言って、あまりいい句だとは思えない。ドイツ人が、この句を読むと、ある種のノスタルジーを感じるのだろうか。



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