verse, prose, and translation
Delfini Workshop
Pascal 『Pensées』を読む(3)
■旧暦6月29日、月曜日、、長崎忌
(写真)花火
早朝に目が覚めてしまい、仕事に入る。朝の3時半。9時に、間違って一階でデイケアを待つ叔母を連れ帰る。どうも、デイケアの曜日を覚えるのは無理なようだ。早朝に雨が降ったせいか、涼しい風が吹いている。ゴーヤに雌花が咲いた。二つ目の雌花。
☆
Qu'on ne dise pas aue je n'ai rien dit de nouveau, la disposition des matiéres est nouvelle. Quand on joue à la paum, c'est une même balle dont joue l'un et l'autre, mais l'un la place mieux.
J'aimerais autant qu'on me dît que je me suis servi des mots anciens. Et comme si les mêmes pensées ne formaient pas un autre corps de discours par une disposition différente, aussi bien que les mêmes mots forment d'autres pensées par leur différente disposition.
Pascal Pensées 590 Édition de Michel Guern folio classique Gallimard 2004
新しいことはわたしは何も言っていない、などとは言わないでほしい。話題の並べ方が新しいのである。ポーム(テニスの原型)をするとき、二人のプレイヤーが用いるのは、一つのボールだが、一方のプレイヤーの方が、他方よりも、空間を上手に利用するのである。
これと同じように、私は古い言葉を使っていると言われたい。同じ言葉でも、並べ方を変えると違った思想になるように、同じ思想でも、並べ方を変えれば違った言説にならないはずがないのである。
※メモ:代名動詞は複合時には、助動詞êtreを取る。再帰代名詞が直接補語である代名動詞は、複合時には、過去分詞が再帰代名詞の性・数(=主語の性・数)にしたがって変化する。
※疑問点:leur différente dispositionの語順。なぜ、leur disposition différenteとならないのだろうか。簡単なことかもしれないが、一応、この段階での疑問としてメモ。
■この個所は、断章そのものよりも、その並べ方こそが重要だとしたヴィトゲンシュタインを彷彿とさせる。
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Sound and Vision
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