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冬の日:狂句こがらしの巻(4)


■旧暦2月6日、日曜日、、彼岸入り

(写真)無題

「もっとも悪い行いとは、簡単に騙されること」(マルクス)

今日は、千葉県知事選挙の日だった。この選挙、実に奇妙なのである。候補者は、3人いる。森田健作63歳、千葉大名誉教授の三輪定宣さん75歳、横浜市に住所のあるシェアハウス経営、佐藤雄介氏31歳。この第三の男、佐藤雄介31歳氏の動きが実に奇妙なのである。ポスターを作成しない、政見放送をやらない、選挙公報に主張や政策を載せない。取材は拒否する。なにもしないのだ。顔さえわからない。こんなのが候補者と言えるだろうか。つまり、やりたいことは何もないのに、立候補だけしているのである。当然裏があろう。街には、森田健作のうすっぺらい笑い顔のポスターと三輪さんのポスターの二枚しか貼っていない。投票所へ行くと、3人の候補者がいる。森田健作を間違える人はまずいないだろうが、三輪さんは、第三の正体不明の佐藤氏に票が取られるだろう。なにもやる気のない人にである。これは、だれにとって、好都合なのか、一目瞭然であろう。

佐藤氏のような無為の選挙活動は適法なのかどうか、市の選挙管理委員会に問い合わせてみたところ、ポスターも、政見放送も、公報も、出す出さないは、候補者の意思に任されているので、違法ではないという。つまり、供託金300万積めば、こんな選挙妨害のような活動も合法的にできてしまうのである。制度的な欠陥と言えるのではないか。ちなみに、投票率は31.96%だった。民意も低く制度的にも欠陥があるのでは、金や権力のあるもののやりたい放題になるのではないだろうか。



Facebookやtwitterではつとに話題になっているが、維新の会の西田穣議員の国会質疑を観ていない方もいると思うので、観ていただきたい。こういう人間を国会に送る罪深さは、まさに、「騙される罪」ではなかろうか。戦争もそうだった。原発もそうだったのである。

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TPPに関しては、よくわからない。ただ、非常に危険な匂いがする。まず、事前協議なるものが存在し、しかも、まったくそれが不透明であり、いったいなにがどう協議されているのか、オープンになってないことだ。やましいことが協議されているからだろう。透明にしたら、つぶれるようなブラックなことが協議されていると見るべきだろう。第二に、再交渉権や拒否権は、先発協議国にしかない、というのは、幕末の不平等条約を思い出させる。こんなアンフェアな初期条件で交渉と言えるのだろうか。アメリカがグローバリゼーションをコントロールするためのカードではないか。1%が地球を支配してきた歴史を、1%内にも階層をつけることで、グローバリゼーションを特定の資本系列の利益に誘導したいということではないのか。ただのサラリーマンでしかない経団連のみなさんと与党政治家のみなさんが、資本家階級になったつもりで、世界の1%に仲間入りのつもりが、その中はすでに階層化されていたということではないのか。第三に、安倍内閣は、TPPに参加した場合のGDPを試算し、参加根拠にしているが、数字はいくらでも操作できる。原発のシビアアクシデントの確率計算のいかがわしさと、それがイデオロギーとして使用された現実を思い出せば十分である。TPPに関しては、次の動画と記事が参考になる。

動画、ここから>>>
記事、ここから>>>



かしらの露をふるふあかむま   重五

朝鮮のほそりすゝきのにほひなき   杜国

■杜国の付けは、よくわからない。ただ、季節が晩秋に移ったということはわかる。それほどの感興は起きない。




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一日一句(667)







春の影われより先に動きたる






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