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飴山實を読む(48)

■旧暦1月23日、金曜日、

前から石川淳に関心があって、上田秋成の雨月物語と春雨物語をベースにしたものを読んでいる。雨月物語は、溝口健二の映画でも観たし、以前、オリジナルで読んだこともあるので、新釈春雨物語から読んでいるのだが、面白いですねえ。朝廷の歴史もどこか可笑しい。

(写真)白梅の深空




らつきように籾かけをれば小鳥くる


■「らっきょう」で夏。らっきょうの育て方に詳しくないので、どういう状況なのか、よくわからないが、肥料の一種として、籾をかけたのだろうか。なにか他に意味があるのだろうか。この句に惹かれたのは、「らっきょう」も「籾」(籾米なのか籾がらなのか、わからない)も「小鳥」も小さい生き物で、ささやかであっても確かな命へのまなざしを感じたからである。こういう句を読むと、畑仕事をやってみたくなる。

※コメントをいただいて、籾がらは、寒さ避けの保温のためとわかりました。らっきょうの植え付けは、8月下旬から9月上旬ですので、冬を前にした、保温対策と思われ、季語は「小鳥くる」で秋になりますね。
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