Pro house keeper

アメリカのローカルフードを中心に、世界各国の料理レシピを自宅で気軽につくる料理日誌。

メンズシャツ製作(最終日)。

2008-05-31 15:46:46 | 服作り
シャツ制作もいよいよ最終日となりました。
4日目は山場の袖つけも終わり、本日は袖口のカフスを仕上げてボタンつけです。

カフスの開き部分(剣ボロ)はもう出来上がっているのでカフス本体の取り付けのみです。

まずは裏カフスの袖口側の縫い代をアイロン折りしておきます。

カフスは中表に合わせて袖口との合わせ部分以外を出来上がりどおりにミシン縫い。

縫い代をアイロンで割って、衿と同様に角の部分の縫い代を切り取ります。でも全体に角の部分の縫い代は短くしますが、完全に角を切り取るのは片方の表カフス布だけです。

ひっくり返してまた周囲を飾りステッチをかけてカフスは出来上がり。早速袖口に取り付けます。

袖口と中表にカフスを重ねて合わせて待ち針で仮止めして、出来上がりどおりにミシン縫い。筒状になっていますが、袖下のミシン掛けでそうとう苦労したので、これくらいは楽勝です。

カフスのアイロン折りをしておいた縫い代を袖口の縫い代にかぶせるように、ひっくり返すようにして立ち上げ、先ほど縫い合わせた位置からカフス側0.1cmに1本目のミシン掛け。

最後にカフス単体制作のときに飾りステッチをかけた端から1本目のミシンと並行して飾りステッチを表側からかけて完成です。

今回の布は伸びや縮みが少ないので、裁断後に寸法が変わらず縫いやすい。そで口も袖山も曲線ですが布同士を合わせるのがとても楽でした。

次はオプションのガジェットの取り付け。
これも耳にするのも目にするにも初めてパーツです。高級ワイシャツにはついているのか、我が家のシャツにはついているものはありません。
"ガジェット"脇の縫い目が割けないようにするための補強布のこと。形は三角や台形など様々で縫い代にはさみ込む場合もあるようですが、今回は最も簡単な裏か三角形の布を直接縫い付けました。別になくてもいいのですが、縫いが荒いので補強できるところはつけておいた方がいいと思いました。高級仕様にするためではありません。

ガジェットは原型がひし形ですので、縫い代を半分にアイロン折りして、角のはみ出た部分をカット。三角になるように横半分に折り、ミシンで縫い代部分をカリステッチして止めます。

これを表身頃と裏見ごろの接点部分の脇線の縫い止りから裾側にステッチで留めて完成です。
これでシャツ本体の縫いは終了です。

最後にボタンつけ。ボタンを付ける前にまずボタンホールを作ります。
基本的にボタンホールは外注した方が良いとパタンナーの先生はおっしゃっていたのですが、今回は布代より高くついてしまうので自分で開けることに。もちろん自分の洋服制作でボタンホールを外注したことはないのですが。。。

ボタンホールは20年近く前に買った家庭用ミシンについているもので、本格仕様ではない手芸用。直線縫いは数年前に買った職業用ミシンを使っていますので、ボタンホールと端ミシン用のジグザグステッチのためだけにこのミシンを置いています。
ボタンホールは注意しないと、基本的にやり直しがききません。さらに最後の最後に取り掛かるため、失敗すると服全体がボツになります。

家庭用ミシンの押さえ部分をボタンホール用の特別な押さえに替えて、別布で何度か練習して穴の長さとステッチの密度を調整。古いマシーンなので、布の引っ張り具合で送りの速度や場所を調整しなければならず、なかなか技が要求されるところです。

既成のダンナさんのシャツと見比べながら、ホール位置をよく確認して11個のボタンホールかがり、リッパーでボタンホールの中央を裂いてなんとか無事にできました。

最後の最後にボタンホールに合わせてボタンを取り付けて完成です。
ボタンも先日捨てたダンナさんのシャツについていたボタンを再利用。数も色も形も大きさもちょうどよいので買わずに済みました。服を捨てる時はかならずボタンは取っておきましょう。生地は破れたり汚れていても、ボタンが損傷していることは少ないですので。ボタンが取れて1個だけなくなったときなど、代用としても使えますのであると便利です。

型紙転写から始めて制作日数約5日で完成。トータル1週間でできましたのでほぼ予定通りで完成しました。私のアウター制作の半分の日数ででき、必要なときにほぼ供給できそうですね。
メンズシャツは初めて作りましたが、思ったよりしっかり縫えて、形よく仕上がりましたので、普段用には十分使用できると思います。

ダンナさんも"本物みたい!"と失礼なことを言いつつ、喜んでくれたのでよかったです。仕立ては規定どおりですし、パーツもすべてワイシャツ仕様になってます。布も安いですが、綿100%です。変な安物既製品よりずっと本物です。

次回は予定通り、イタリア製の布で作ってみたいですね。布のグレードが上がれば上がるほど手作りの安さが際立ちますので。。。
とりあえず完成してよかったです。
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チョコチップクッキー。

2008-05-30 14:20:08 | 料理
アメリカに行って驚いたことの一つは、クッキーの大きさとその見た目。
私がアメリカ生活で御用達にしていたスーパーのパンコーナーの一角にはクッキーが並んでいたのですが、初めて見たときはかなり衝撃的でした。

まずは大きさにびっくり。手のひら大のクッキーが基本サイズで売られていて、しかもバラ売り。見た目もいかにも手作り的で、子供が作ったようなお世辞にもきれいとはいえない形と色。トッピングも日本では考えられないマーブルチョコをごてごてと散らしたものやカラフルすぎるアイシングやフロスティングがかかったもので、おいしそうとはあまり思えないものばかり。
でも、どこでもそういうものが売られていることがわかり、アメリカンクッキーとは実際はこういうものだとういう認識になりました。

食感はというと、基本的にChewy。つまりサクサクではなく、かみごたえのあるねばりのある食感。簡単に言うと真ん中がちょっと湿気った感じです。もちろんしけっている訳ではありません。ロサンゼルスではポテトチップスの封を開けたまま保存していても湿気ることはない乾燥地帯ですから。日本の湿度感になれている私には食品保存ではある意味便利でした。

ちょうど先日実家に帰る予定があったので、手土産用にクッキーを作ってみることにしました。日本でクッキーを作るのは何年ぶりでしょうか。
クッキーはバターと砂糖と粉の塊で味は嫌いではないものの味は単調、カロリーはToo Much。作るのもタルト生地のようにバターが解けないように生地を冷たい状態にしてべたつかないように冷蔵庫に入れたり出したりしなければならないのが億劫でしたので、あまり作りたいと思うものではなかったからかも。

でも形崩れがしにくく、大量でも軽くて持ち運びやすく、常温保存ができ、子供ウケがよいものという点ではクッキーはすぐれた持参品かもしれません。
ということで、久しぶりに作ってみることに。

せっかくなので、いつものとおりアメリカの料理書のレシピで作ってみることにしました。今回もFull Fat仕様で、アメリカンサイズの特大チョコチップクッキーにしてみました。見た目にもインパクトがある方が子供ウケがいいでしょう。
でもレシピを訳して作ってみると、意外なことがいくつかわかりました。

現地のTVでも作っているところを何度か見かけたことはあるのですが、基本的にスタンドミキサーを使って作るのが一般的。冷凍品の生地をオーブンで焼くだけの半手作り(?)クッキーはさらに普及している作り方ですね。でも今回は日本的に手作業でつくります。

作り方は日本のものより簡単かも。
ボウルにバターを溶かして冷ましておきます。まず大きな違いの一つ。バターをクリーム状に練る必要もなく、非常に楽で手早くできる理由の一つ。冷蔵庫で固める必要もないのでいいやり方だとおもいます。

でもバターを溶かす最大の理由は、バターは固体状態では水と脂が乳化しています。バターが解けると脂と水が分離した状態に変わり、そこへ粉を加えると粉が水分を一気に吸い、グルテンが形成されます。グルテンができると、食感がもちっとしてChewyになるということ。日本のお菓子つくりはこのグルテンを避ける作り方が多いので、できるだけサクッとふんわりが基本なのですが、アメリカでは逆が重要視される場合が結構多いです。アメリカのお菓子がおいしくないと感じる人が多いのはこのせいかもしれませんね。日本人とは食感の好みが基本的に違う部分がありますので。。。

溶かしバターに砂糖と加えて混ぜ合わせ、卵と卵黄を加えて混ぜ合わせます。
全卵だけでなく、卵黄も加えるのは、油脂量の調整のため。
バターだけから油脂分を賄おうとすると、バターの水分が多すぎて、生地がべたつきすぎてしまいます。かといって、バターを減らすと油脂量が減ってしまいますので、クッキーは冷めたときに固くなってしまいます。
他の材料での油脂の供給源は卵のみ。全卵だと水分量が増えてしまいますので、卵黄を1個追加して水分は増やさず油脂分だけ増やす調整法のようです。

クリーム状になるまで泡だて器でしっかり混ぜますが、混ぜすぎないように注意は必要です。ふんわりさせすぎると、日本人好みのサクサククッキーになり、Chewyなアメリカンクッキーにはなりません。さらに砂糖はブラウンシュガーを使った方がよいようですね。
今回は手持ちがないため、白砂糖で作りましたが、ブランウンシュガーの効能は焼き色や味の深みだけではないようですね。

チョコチップの準備。製菓用のチョコチップでもいいのですが、結構お高いので板チョコで代用。板チョコの方が味もいろいろあって意外に安くて便利かも。
ビニール袋に軽く割りいれて、麺棒で叩いて好みの大きさに細かくします。ちょっと大きめ位がいいですね。市販のチョコチップでは小さすぎるかもしれません。

別ボウルに強力粉、薄力粉、重曹、塩を加えて混ぜ合わせておきます。クリーム状にしたバター生地に粉混合物を加えて、さっくりと混ぜ合わせます。

混ぜすぎないのは日本のレシピと同じです。最後に割った板チョコを加えて軽く混ぜて生地は完成。

次は成形。クッキーの成型法はいくつかあるのですが、一般的なところでは型抜きor絞り出しと切り出しor手丸め。
アメリカのクッキーカッターは日本より種類が断然多く、安い。ウィリアム・ソノマなどは毎年新商品を季節ごとに出しているくらい。3Dの立体型など日本ではないデザインのものも多数あり、見ているだけで楽しめます。絞り出し器もガンタイプがよく売られていて、絞り出しプレートも様々な形があって、市販の大きな缶入りクッキー詰め合わせみたいなものがすぐにできそう。

でも作り方で一番見かけるのは、ドロップクッキー。1枚分の生地をどさっと天板にのせるだけ。あとはオーブンで溶けて丸く広がってムーンライトクッキーのようものにします。生地をすくう道具はアイスクリームスクープ。この道具はアメリカではかなりいろいろな場面で使われる道具で持っているとなかなか便利。
マフィンの型入れやクラブケーキの成型など等分に生地を分けたいときによく使わわれています。
サイズも大中小と3種類くらいあるといいと思うのですが。。。。まだ私は買ってない。

とりあえず1/4カップの計量カップで生地をすくい、オーブンペーパーを敷いた天板にボール状にして仮置き。ここからが日本では見たことがない成型法です。

ボール状の生地を両手の指で引っ張って半分に引きちぎります。
引きちぎった面がぎざぎざになっているので、90度回転させてギザギザの面を上にします。もともと底になっていた部分を再度押し当てて引っ付けて天板に置きます。上面を触らないようにして底側面をできるだけ均等な丸型にしてできあがり。

天板に置く際は、焼いている間に溶けて広がることを想定して5cm以上離して並べました。よって大きな天板でも5個ずつくらいしか焼けないので、2バッチ仕様となりました。
アメリカでは表面がギザギザしているものが魅力的なクッキーの外観の要素らしい。日本では平らで厚みが均一、模様がはっきりしていて形が崩れていないものがいいと思います。だから麺棒で生地をのばして表面を平らにしてから切り出したり型を抜いたり、ドロップ型でも手で最後に丸めるか、コップの底で平らにすることが多いですね。

アメリカ式でもそういうレシピもありますが、分厚いchewyなクッキーと言えば、表面がギザギザしているものが魅力的なようですね。引きちぎって成形するなんて聞いたことがなく、作っていてどうなることかと思いました。

160度のオーブンで15分ほど焼き完成。低温で焼くのもChewyクッキーの条件です。
焼きたては柔らかく、触ると崩れるので冷めるまで天板のまま放置。荒熱がとれたら、天板から外して完成です。このクッキーは暖かいものを食べるがbetter。持ちろん冷めても大丈夫ですが、もちっとしているのは暖かい焼きたての方。
冷めるとサクサクしてきてchewyさが欠けていました。ブラウンシュガーをつかわなかったことと、薄力粉を混ぜたことが原因かもしれませんね。100%強力粉の方が良かったように思います。

ごろっとしたチョコチップが大きなクッキーにさらに迫力を加えて、アメリカンな素朴さがでたクッキーになりました。表面も引きちぎったことでごつごつしていて、ギザギザというより凸凹。重曹が入っているので焼いている間に膨らみましたので、溶けて広がった分、薄くなったという感覚はないですね。
これでもまだアメリカで売られていた特大クッキーより一回りは小さい出来上がりでした。

味はやはり甘いですが、日本の市販チョコチップクッキーと同じくらい。分厚いわりにサクサクしてオリジナルの目的とはちょっと離れますが、日本人にはウケるかもしれませんね。

クッキーひとつでもアメリカと日本では作り方も見た目の良さも異なり、本場もののレシピで作るのはとても重要だなあと感じる実習でした。

作ってみたい方はこちらを参考にしてください。↓
レシピ アメリカンビッグクッキー by PCWP
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メンズシャツ製作(第4日目)。

2008-05-29 06:20:23 | 服作り
メンズシャツ製作4日目。本日が制作の山場です。
"衿"も気を使う難所でしたが、本日はさらにやっかいな"袖"。
というのもカーブが多く、縫いが目立つこと。さらに左右2か所同じ作業を繰り返さなければならないので、手間もリスクも2倍です。

今回は特にカフスを初めて作ってみるのでどうなることやら。

袖制作はまず袖口から。スリット部分の制作です。
スリット部分は"剣ボロ"と"持ち出し"という2枚の布で袖布のスリット部分にあてがうものです。

"剣ボロ"という用語も聞くのも初めて。そで口のスリット部分についてる当て布のことで、そういえば大抵のブラウスやカッターにはついていますね。見た目は単なる当て布なのですが、つけるとなると結構複雑です。

教本の書き方も図のみで解説なしの簡単図解なので読み解いて手順を理解するのは大変。ミシン掛けしたあと折り込んで最終形がどうなるのか考えてから取り付けなければなりません。知能テストの展開図テストみたい。

その上、左右袖で対称になるのでとりつけが逆になりますます混乱。慎重に取り付けをしたのですが、やはり何度もやり直しになりました。ここまでやり直しなしでこれたのですが、最後までそうはいかないようですね。

つける前に"剣ボロ"と"持ち出し"の縫い代部分をアイロンで折込んでおきます。
直線なのですが、形が特殊で布が小さいので折り込むのも厄介。何度もアイロンをかけて重なり部分がはみ出ないように気を付けました。

袖布の"剣ボロ"つけ位置の両端にアイロンで折り込んだ剣ボロ布の片端と持ち出しの片端をつけ位置をはさんで中表に縫いつけます。袖布には剣ボロの形で印をつけてあるので、そのまま袖の剣ボロ位置に剣ボロを縫い付けてしまいがち。1回目はまずそれで失敗しました。

ミシンをかけて固定してから、剣ボロと持ち出しの間の袖布に切り込みを入れます。ここからは切ってしまうので失敗は許されません。持ち出しの長さまで切り込みを入れて、持ち出し部分を内側に折り込み、ステッチをかけて持ち出し部分完成。

剣ボロもアイロンがけ通りに折りたたんで持ち出し部分と重なる場所以外をステッチで止めます。一筆書き状にミシンをかける方がきれいなので、1本でつながるように始める場所をシュミレーション。ミシンかけの迷路みたいになってきました。

右側ができたら、次は左側の袖。同じ作業なのですが、左右対称になるので、つけ位置が逆になります。立体展開の知能指数が弱い私はかなり混乱しましたがなんとか無事に終了。ここだけで2時間以上もかかってしまいました。

最後に袖布のスリットの横に2本のタックを印どおりに折り込んで袖口の縫い代部分で仮止めミシンをかけておきます。

次は最大難所の袖つけ。
袖山と袖端の縫い代をアイロンで折り込んでおきます。

前日作ったヨーク付き見ごろの肩線に合わせて袖を重ね、待ち針で仮止めしていくのですが、袖山は山曲線、身頃の肩線は谷線と逆カーブになるので、合わせるのが難しい。特に袖山はイセ込が入るので、しわが寄らない程度にゆとりを持たせてとりつけなければなりません。いつもここで何度か失敗するところです。

でも予想に反して、袖山合わせはスムーズにできました。ジャケット類ほどイセが少ないのでゆとりを考えなくても普通にほぼ合わせられました。ミシンをかけて人安心です。

端処理は2枚の縫い代を巻き込んで身頃側にステッチで止めてしまうのですが、1本目のステッチと幅は均等に保って2本目をステッチしなければならないため、縫い代と言えどもきっちり巻き込みながら慎重にステッチしなければなりません。この2本目のステッチは身頃側にミシン目がでるので、かなり気を遣いました。外見上もっとも目立つステッチの一つですから。。。

こちらも左右2枚同じ作業をして、最後に袖下と脇を折り伏せ縫いします。
今までの感覚では布を合わせて直線的に縫うだけでそれほど難しいと感じなかった部位なのですが、今回ここが一番の難所となりました。

折伏せ縫いというのが厄介で、専門的にはもっと簡単な縫い方がきちんとあるのだろうと思いますが、義務教育ではそんなことまでなりませんので、知識のない私は図解どおりに縫うだけ。袖山の端処理と見た目同じ縫い方になるのですが、違うのは表側から縫わなければならないこと。

つまり裏で合わせて待ち針を打ち、ひっくり返して縫い代端が見えない状態で袖下と脇のラインをミシンをかけることになります。しかもこのラインはシャツ制作の中で最も長いラインになります。

その上、そで部分は筒状になりますので、手繰り寄せて縫っていかなければならず、ピンと布を張った状態で縫えないのでずれが起きやすい。はっきり言ってかなり1度で出来上がりどおりに完璧にステッチするのは不可能に思えました。

いろいろ縫い方を試してみましたが、やはりここでも何度かやり直しになりました。待ち針だけではずれてしまうので、"しろも"でしつけしたりアイロン折りを徹底してみました。
しかしながら事態は変わらず。とりあえずミシンをかけて、ずれた部分だけ糸をほどき、再度その部分だけミシン掛け。これを繰り返してなんとか1本目のミシンをかけられました。

縫い代の止めミシンになる2本目のステッチは1本目に比べて楽ですが、やはり縫い代の幅を一定に折り込んでぎりぎり布端でステッチをかけるのは難しい。
予想していなかった場所が難所になり、ここでも時間が数時間もかかり、体力も気力もかなり消耗しました。
予定ではこの日にカフスまでつけてしまう予定でしたが、ここでタイムアウト。

それでもなんとか山場を越したので少し気は楽になりました。シャツの形はほぼ見えてきました。なかなかいい感じです。サイズに問題がなければ、ダンナさんには外でも来てもらえそうな仕上がりになりそうです。
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イーストドーナツ。

2008-05-25 16:46:54 | 料理
本日もダンナさん昼食会議につき、お弁当なし。
よって朝食用にドーナツを製作してみることに。

以前からずっと挑戦してみたかったものなのですが、ドーナツは油で揚げる工程が入るので敬遠していました。朝からできるだけ油は触りたくはないし、カロリー的にもちょっとヘビー過ぎるかと。。。

アメリカでも一度ELPのハイキング用にオールドファッション系ドーナツを作ったことがあるのですが、その時はほとんど失敗でした。クイック系ドーナツなので発酵させずに作ったのですが、油の中でさくさくになる過ぎて崩れてしまい、形があるものは油を吸いすぎてベタベタ。
それでもなぜか台湾人には大うけした苦い経験があります。台湾にもミスドがあるらしく、相当好きなようでした。だからなのかこの失敗オールドファッションドーナツでもレシピを教えろとの催促が。。。

そんなこともあり、ダンナさん朝食用にはレシピを色々探して、事前予習を入念にしました。
今回はちょっと時間はかかるもののイースト発酵ドーナツにすることに。この方が揚げても吸油が少なくべたつきが少なくなること、やわらかい仕上がりになること。さくさくのオールドファッション系よりももちっとしたパンドーナツ系の方が我が家の好みにあうと思いました。パン作りと似ているので発酵状態である程度失敗しているかどうかが見えやすく、揚げるまで生地の状態がどうかわからないよりリスクが少ないかという公算も。

まずはボウルに薄力粉、強力粉、塩、砂糖、ドライイースト、スキムミルクを加えます。パン作りと同様水分を加えるのですが、オリジナルレシピは卵水。でも粉類100gという少量のため100%牛乳で代用しました。

牛乳にバターを入れて電子レンジで温めてバターミルク(アメリカのバターミルクとは違います。。。)にして粉類のボウルに投入。倍量くらいの製作なら機械捏ねがいいのですが、ちょっと少量過ぎるので、今回は手捏ねにしました。

ゴムベラで混ぜ合わせ、水分が行き渡れば捏ね開始。パンよりも水分が多い生地状態でべたつきぎみなので、ゴムベラで捏ねることに。先日本屋で立ち読みした捏ねないパンの作り方のやり方を参考にして捏ね方研究。

ボウルの側面いっぱいに生地を貼り付けるようにゴムベラで広げ、大きく掬うようにしてまたひとつにまとめます。これを繰り返して捏ねる代用にするやり方です。広げることで表面を張ることになり、引っ張って捏ねているのと同じ効能があるとかないとか。。。10分ほど繰り返しているとそれなりにべたつきが収まり、捏ねあがってきました。

パン生地と違いどの程度で捏ね上がりなのかわからないので、まとまりと伸びはあるけれどパンのように薄膜までは伸びないちょっと浅い捏ね上がりで終了。
次は一次発酵へ。

いつもは鍋を使って発酵させるのですが、今回は量も少なく時間も短いので、温めたオーブンにいれて発酵。30秒ほど200度でオーブンを加熱してから電源を切り、生地を入れたボウルを入れて発酵させます。二次発酵で使う手段ですが、今回は1次発酵もこの方法で。

30分ほど発酵させて、2倍弱くらい膨れました。発酵時間も短いためか、パン生地ほどは膨れていない感じ。生地のべたつきはさらに治まり、ずいぶん扱いやすくなりました。

成型できそうな生地にはなっているため、ここまでは問題なさそう。5つに分割してリング状に成型しました。
リング状への成型には大別して2種類あり、ひとつは棒状に伸ばして端をつなげて輪にする方法と平たく伸ばして円形カッターで抜く方法です。きれいな成型にはカッター抜きの方がいいのかも。ただし、中心部分の丸生地が残ってしまい、すべてをリング状にすることはできません。棒状成型の方が好きな大きさにできるので、用途や目的に応じて臨機応変に成型できます。今回は道具の要らない前筆の方法で成型しました。

要領はベーグルの成型と同じ。棒状に伸ばして端の一方をもう一方の端で包んで閉じました。思ったより小さめのドーナツになりました。4つに分割してもよかったかも。ちょっとボリュームに欠けそうです。
四角に切ったオーブンペーパーの上に一つずつ生地を乗せ、また温めたオーブンに戻して二次発酵へ。

通常は40分ほど発酵させるようですが、途中でダンナさんが起きてきてしまったので20分弱の発酵となりました。ダンナさんの起床が予定より1時間早かったのはちょっと計算外でした。30分早めには起きてきても大丈夫なように対応していたのですが。4時に起きてもだめか。。。

ちょっと発酵不足ですが、間に合わないのですぐに揚げにかかりました。
180度の油に生地を乗せたペーパーごと入れて揚げます。片面1分程度でやってみましたが、思ったより色付きが良すぎて片面30秒強の加熱でO.K.。ひっくり返して同様に全体で1分くらいでも良い感じ。砂糖がちょっと多かったでしょうか。
ちょっとこげ色気味になりました。

油を切って、最後に砂糖をまぶして完成。急いでいたので、手元にあった白砂糖をさっとまぶして仕上げました。粉砂糖やグラニュー糖の方が仕上がりが良かったかもしれませんね。バタバタでしたのでしかたないでしょう。

なんとかダンナさんを待たせずに朝食用に仕上がりました。
食感は外側はかりっとしていて、中はもちっとしたパンドーナツになりました。小さかったのでクラム部分が少なくふんわり感は少ないですが、クイック系ドーナツのさくさく感はなく、前回よりはかなりいい仕上がりです。味はほんのり甘みが利いてこちらはO.K.。想像していたより吸油量が少なく、油っぽくない仕上がりになったのは満足です。食べても軽い感じで前回と大きく違うところですね。

次回の課題は倍量にして機械捏ねにし、成型はもう少し大きくする。砂糖の量も減らして揚げ色を薄くすれば、市販のパンドーナツにもう少し近づくのでは。

レシピはクリスピードーナツをまねて作ったものらしいので、お手本はどんなものか食べてみたいですね。ニューヨークに行ったときに探して食べればよかった。ロサンゼルスにもお店でているのでしょうか。日本では東京にしかまだないみたいなので、来年のLA再々訪問の際でも探してみたいですね。

油で揚げるので焼き時間がパンよりも短く、総製作時間としてはパンを作るよりも手軽かも。吸油が少なければ、ハードルが低くなりますね。ダンナさんにもかなり好評だったため、また作ってみたいと思います。
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メンズシャツ製作(第3日目)。

2008-05-24 07:04:01 | 服作り
メンズシャツ製作3日目。
ここからシャツ作りも佳境に入ります。

この日の作業はまずポケット付けから。ポケットはこのスタンダードシャツにはついていないのですが、ダンナさんのシャツにはポケットは必須。仕事柄ペンを携帯しているので、ペンを指すためのポケットは必需なのです。これがないとあっちこっちにペンを置いてなくしてしまいますので。。。

ポケットのパターンは同じ本内の別モデルから取り出しました。
まずはポケット口から製作開始。ポケット口を半分折ってアイロンをかけ、両端の縫い代部分をカットして三つ折りにしてステッチをかけます。

次にアイロン定規を使ってポケット周囲を出来上がり形に縫い代を折ります。
ポケットの付け位置を決め、上前身頃にマチ針で止め、一筆書きの要領でステッチをかけます。

このステッチはポケットを止めるだけでなく、デザインにもなりますので、きっちりまっすぐにステッチをかけ、ポケットがゆがんだり浮いたりしないようにするのが重要。目立つ場所でもありますので、難しくはないのですが、集中力は必要です。

オリジナルの工程に戻り、ヨーク作り。買うと気にも留めないのがこのヨーク。作るとこういう部分があるのかと思うところがちらほらあるのですが、ヨークもそのひとつ。肩部分だけ切り替えてあるのですが、デザインだけでなく、肩部分を伸びやすくするので機動性がよくなります。布も身頃とは逆の布目で付いているのが輪見た目にもわかるのですが、当たり前すぎてデザインの一部になっていますね。
ダーツやヨーク、カフスなどあるべくして付いているもので、服は良く見るとよく考えられていますね。

今回のヨークはさらに表裏の二重構造で中心部分でさらに切り替えてあるので4枚取りになっています。ちょっと複雑。
まず中心部分を縫い、表、裏でそれぞれ1枚のヨークにします。

後身頃をはさんでヨークをミシンでつけ、表ヨークに肩線で前身頃を中表で縫い合わせます。

ヨークの縫いに入ると難関はステッチ。縫い合わせるミシンがけとは別にデザインとしてのステッチがはいってきます。デザインなので、見える側からかけるのが前提になるので、縫い合わせミシンがけとは逆側からかけることが多く、表は良くても裏の縫い代にステッチがきっちりかかるか見えないので、難しい。裏は見えないと言えども、ぐちゃぐちゃでは困るので。。。さらに自分用ではないので、失敗ではないかと疑いをかけられかねない。

ヨークと前身ごろを肩で縫い合わせたら裏ヨークを重ねて縫いつけ。このときも表ヨーク側からステッチを直接かけないと駄目なので、マチ針は裏ヨーク側からつけ、ミシンがけは表側からというミスマッチでなんとか縫い付けました。最後に襟ぐり部分に簡単に止めミシンをかけておきます。

ちょっとワイシャツの形が見えてきました。

次に最大難関の第一ポイント"衿製作"です。
今回は標準的なカラーなので作り方は特別ではないのですが、角が多く、目立つところでもあるので失敗が表面化しやすいところです。

表衿に芯を張っておき、中表に重ねて台衿側端以外の"コ"の字型に周囲をミシンがけ。

衿の角の縫い代を切り落としておきますが、かなりぎりぎりに切っておくのがポイント。

ひっくり返して角をきっちり引っ張り出しておいてから形をアイロンで整えて表側からデザインステッチをかけます。

台衿側は折り返しのゆとりをいれて0.3cmだけ口部分を前後にずらして止めミシンをかけるのですが、芯が固めなのかずれた分、表衿がブヨッとなってしまいました。"0.3cmも必要なのか?大丈夫かなあ"と思いつつ、理論上は仕上がりで衿を折ればこの緩み分が吸収されるはず。とりあえずは続行です。

次は台衿の製作。台衿は芯を張った側が裏台衿になります。折って見える側が表となる衿とは製作時には逆になるためで表と裏の表記がややこしい部位ですね。
先ほど作った衿と表台衿を仮止めしてから、衿を挟んで裏台衿と表台衿をぬい合わせます。

ひっくり返して、衿のデザインステッチとつなげて衿側台衿部分にもデザインステッチをかけて、衿部分単体として完成。

今度は後ろ身頃と台衿を縫い合わせます。表台衿と身頃を中表にして縫い合わせます。ひっくり返すように裏台衿を身頃と表衿の縫い代にかぶせてステッチをかけるので、今縫い合わせた部分の縫い代を半分にカットしてから裏衿をかぶせて再度ミシンがけ。

このステッチもけっこう厄介。身頃の前端部分は台衿に包まれる形になるのですが、ステッチはデザインステッチを兼ねているので、これも逆側からのミシンがけとなります。アイロンで事前に折ってあるとはいえ、裏台衿の縫い代がきっちり巻き込まれているか見ながら縫えません。台衿と身頃の端が両端ともツライチに合せるのも難しい。しかも台衿は非常に長いので縫っているとちょっとずつずれやすいく、デザインステッチでもあるので途中で位置をずらした修正をかけにくい。
さらに両端の台衿の縫い代はかなり分厚くなっているので、縫い始めのミシンがけがとてもやりにくく、縫い目から縫い代がはみ出てやすいのです。いつもここで見栄えをやや損なっているので、かなり注意して作りました。

最後にもう一本台衿側にデザインステッチをかけ、衿付け完了です。
仕上がりは完璧ではないものの、今までよりはうまくできたように思います。まずは一安心。
本日はここまで。一気に衿付けまで終了してシャツの形が見えてきました。今のところ、ステッチかけなおしはないので上出来です。

次は第二の難関袖付けです。カフスと剣ボロは初めて作ります。シャツ作り最大の難所日になるかも。
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メンズシャツ製作(第2日目)。

2008-05-23 17:16:34 | 服作り
メンズシャツ製作二日目。本日は印つけから。

印つけというと、義務教育で習ったのは一番にチャコペーパー(複写紙)での印つけ。ルーラーで出来上がり線や合印を型紙の上からごろごろやってつけるやり方ですが、結構手間と時間がかかり面倒な作業です。

ソーイングを本やテレビなどで独学していると、切りこみで印つけをする方が多いようです。型紙を縫い代つきにすると切り込みを合印に切り込みを入れておくだけで、仕上がり線は基本的につけない。ミシンで縫う時に縫い代の幅から出来上がり線を割り出すので、線をつける必要がないということ。

利点としては、手間がかからず、出来上がり印線に惑わされないこと。へたに出来上がり線をつけると、その線をなぞってミシンをかけるので、2枚重ねの場合ちょっとでもずれると非常に気になる。布を切るので途中でこすれて線が消えたということはないので、印はほぼ確実につく。
逆に切り印で縫うと出来上がり線とずれていても瞬時にはわかりにくく、出来上がりで誤差が出る可能性が高い。切り込みから布がほつれやすく、印によってはわかりにくいところもある。

長所短所は色々ですが、切り印で縫う方をマスターした方が早いし、ミシン技術があればきれいに仕上げやすいように思います。"縫い代付きパターン+切り印+ステッチ定規ソーイング"で作っていくのが最近の家庭ソーイングの主流のようですね。義務教育ではどうなっているんでしょうか。

印つけの前に芯張り。
今回は、カフスと襟、台衿の3枚に必要です。芯地に型紙をのせて切り出し、布に張っておきます。
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糊つきの接着芯なので布と芯を重ねて、霧吹いて薄紙を載せてアイロンで押さえます。普段のアイロンがけのように布の上でアイロンを滑らせないことがポイントです。
芯地はその硬さで選択をいつも迷うところ。ちゃんとしたシャツを縫うのははじめてなので、触ってみても芯の硬さはどれを選べばよいかわからず、出たとこ勝負です。ワイシャツ用のものよりは柔らかく、普通より少し硬めのものを選びました。

印付けは合印と型紙の角部分、前後中心や止め位置など重要線にいれ、襟ぐりや袖つけ部分だけは仕上がりの形に大きく影響するので、チャコで出来上がり線を入れました。教本の"男のシャツ本"に書かれていたので、一部チャコを取り入れることに。

印つけが終わると、早速ミシンがけ開始。まずは前身ごろの前端と裾の始末から。
前端を三つ折りにして下前身頃はステッチをかけて止めます。

上前身頃はしつけをかけて仮止め。前端の三つ折り部分の裾は縫い代を一部切り取って三つ折りにしてミシンがけにします。

今回のシャツは布端の処理は基本的に三つ折り縫いで巻き込んでしまいます。ロックミシンをかけるやり方もありますが、私はロックミシンを持っていないし、ジグザグミシンは長期的には解けてくるので、手間がかかるものの出来るだけ巻き込んで作っています。教本でも巻き込みになっているので助かりました。
久しぶりのミシンがけで細い部分のステッチはちょっと緊張。

今回は自分向けではないので、まずは教本に忠実に作業をはしょらず、縫う前の織り上げなどアイロンがけはしっかりとかけ、見た目第一にステッチに細心の注意を払ってゆっくりと針を進めました。

ミシンがけの前の織り上げはとても重要ですね。いつもは裾処理では直接ミシンの上で折りながらステッチすることが多いのですが、教本はほとんどのところで事前にアイロン折りを指示しています。ちょっと手間がかかるのですが、仕上がりは断然きれいですね。ミシンもかけやすいので結局失敗が少ないし、あとで解くこともない分、たいていの部分でアイロン折りは必要な作業ですね。

アイロン折り幅も出来上がり線ではない指示が多いので、自家製のアイロン定規を使って指示幅に忠実に折りました。

前身頃の始末ができたら、後ろ身頃のダーツ製作。最近の流行なのかメンズシャツに大きなダーツが入っているものがあるんですね。先日買ったダンナさんのちょっとお高いシャツにも腰部分にダーツがはいっていました。ウエストを絞った細身でビタッと体に合せて着るのがオシャレらしい。おなかが出た中年以降では着れない若者向けデザインですね。幸い食事管理を徹底しているので、しまった体ではないダンナさんでもなんとか細身シャツがまだ着れます。

ダーツもちゃんとした縫い方があるのかも知れませんが、義務教育ではスカートのダーツレベルしか習わなかったので、自己流。ダーツ部分の布を半分に折ってダーツの両端と中心部分の印に向かって直線縫いをして出来上がりです。

二日目はここまで。次はヨークを作り、第一難関の衿製作、衿つけがあります。
その前にオプションでポケットをつけなければ。。。。
まだまだ先は長いです。
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コーンブレッド。

2008-05-21 09:10:21 | 料理
本日はダンナさんのお弁当なしの日。
最近はダンナさんの昼食付き会議が増えたため、週に1-2回はお弁当を作らなくてよい日がでてきました。
お弁当用に朝ご飯を炊く必要がないため、お弁当なしの日はパン食にするようにしています。今までは日曜だけだったので、弁当をサンドイッチ系にして朝パン食系にする日をわざわざ作っているくらいでしたが、今はその必要なし。

パン食にする日はできるだけ、新規粉ものを試してみることにしています。
ということで、本日は"コーンブレッド"にしました。

先日イングリッシュマフィンに使ったコーンミールがまだまだ残っていますので、これを使ってクイックブレッドをいくつか試してみることに。今回はその第一弾で一番シンプルな"コーンブレッド"になりました。

日本で"コーンブレッド"というと、粒とうもろこしの入った食パンや丸パンのことを指すことが多いですが、アメリカではコーンブレッドというと、コーンミールで作ったクイックブレッドのこと。南部料理の代表的なもので、主食として夕食用にも甘く作って朝食用にもなり、レシピも様々です。

感覚的には日本のホットケーキと同じでたいていは市販のミックス粉で作るのが定番。日本のホットケーキも小麦粉とベーキングパウダーと砂糖がはいっているだけなのですが、なぜかイチから作る人は少ないですね。ミックス粉の方が膨らみは良いのかもしれませんが、けっこう割高だと思うのですが。。。

今回のレシピは"American Testkitchen"の"Light Recipe"から。標準的なコーンブレッドのレシピと言えども、種類もありすぎてどれが標準かわからないくらいですね。コーンミール100%でつくるものや小麦粉を混合してあるもの、バターやラード、サラダ油など油の種類も違えば、パウンド型で焼くもの、スクエア型のものなど味も形も様々です。

基本的レシピにも南スタイルと北スタイルがあるようで、大きな違いは使うコーンミールの種類が違うらしい。コーンミールも小麦粉のように粗引きや細引きが段階によって数種類あり、粒の大きさや色など、アメリカでは色々売られています。どのコーン粉を選ぶかによって、味も食感も全く違うものになってしまいます。さらにスイートとセイボリーと味が両極端に分かれていくので、今回は南スタイルのセイボリーと一番簡単でライトなレシピを慎重に選びました。

日本の巷スーパーでみかけるコーンミールは、黄色いものだけで、種類としてはコーンミールかコーンフラワーの2種類程度ですね。使用用途によって作り変えるブレッドのようですが、それぞれの味や食感の違いを知っておく必要がありますね。
日本では市販品はほとんどないので、作ってみて確かめるしかありません。
アメリカでもミックス粉も含め、いくつか市販品を食べましたが、どれもかなり違いが大きく、ばらつきの大きな食べ物ですね。コーンブレッドという範囲が幅広すぎるのかもしれませんが、ある意味変わった食べ物です。どれを食べても基本的にはやみつきになる味。いわゆる私の好みです。

今回は朝食用ですので、塩味系で薄く四角に焼く100%コーンミールのブレッドとなりました。
作り方は、コーンブレッドの中でも簡単なものを選んだこともありすが、クイックブレッドの中でも最も簡単なもののひとつかも。

コーンミールの1/3量をボウルにいれ、熱湯を入れて混ぜ合わせます。すぐにコーンミールが水分を吸って膨れますが、小麦粉のようにべたべたにはなりません。

次にバターミルクを少しずつ加えて溶き伸ばしていくのですが、バターミルクは手に入らないので、ヨーグルトの乳清と生クリーム少々、牛乳を合せて代用しました。比率は乳清が6割程度にしてみました。

今度はしゃばしゃばになり、卵を解きほぐして投入。さらに溶かしバターを加えるのですが、小さじ2程度と量が少ないので、サラダオイルで代用しました。

別ボウルにのこりのコーンミール2/3量とベーキングパウダー、ベーキングソーダ、塩、砂糖を混ぜ合わせておきます。ここで塩を減らして砂糖を増やせばスイート系になるのかも。

卵液のボウルに合せた粉類を入れて混ぜ合わせ、生地は完成。ゴムベラひとつで10分で終了。あとは型に流して焼くだけ。

型は15cmの角セルクルにオーブンシートを敷きこんでおきました。底が付いているものであれば、油を引くだけでもいいですし、マフィン型でカップケーキみたいに焼いてもかまいません。ただし、マフィンほどふくれないと思いますが。。。なぜかコーンブレッドは四角い大皿で焼いてあるのが定番。それをさらにナイフで四角に切って盛り付けてあるものが多いですね。荒いものだと、スプーンですくうという時もある。甘いものはマフィン型になっているものもよく見かけました。
パンというより、ポテトサラダ的付け合せ感覚のようでした。

型に入れても1/3程度の深さにしかならず、生地も水分の多いしゃばしゃば系なのでうまくいくかちょっと不安でしたが、とりあえずオーブンへ。
220度のオーブンで10分焼きました。焼き始めると少し膨らんで、香りは甘くてケーキ的。卵は1/2個しか入っていないのに卵の焼ける香ばしいにおいがかなりしましたね。この香りでダンナさんが起きてきたくらい。

焼き上がり後、型から出すと見た目は卵焼き。四角に切って盛り付けて、早速朝食になりました。このブレッドは冷めるとだいなしになってしまうのでご注意を。もちろん温めなおしはできます。

味は思ったより塩味が利いていて、ふんわりとしていました。コーンミール100%なので、クラムはぼそっと荒めですが、ざらつくほどではないので、スープとに浸して食べるとちょうど良い。

コーヒーとこのブレッドという組み合わせより、クラムチャウダーのような具沢山スープとの組み合わせが合いますね。今回はミルク野菜チャウダーと組み合わせました。

香りは甘いので食べると塩味なところにギャップがあり、初めて食べると味と食感にが意外かも。初心者はスイート系から始めた方が抵抗が少なく、日本人向きかもしれません。
思ったよりかなり手早く出来上がるので、夕食用にも使えそうですね。
次回はスイーツ系を作るか、コーンマフィンを試してみたいですね。

作ってみたい方はこちらを参考にしてください。↓
レシピ サウス・ライトコーンブレッド by PCWP

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メンズシャツ製作(第1日目)。

2008-05-19 20:24:01 | 服作り
先日やっと本を購入しました。
先月からずっとどのジャンルにしようか迷っていたのですが、当初の予定とは全く違ったインド料理の本とソーイングの本になってしまいました。

ソーイングの本は、ちょっと衝動的買い物になったのですが、ここ数年来の懸案事項であるダンナさんの服試作のため、思い切って購入しました。
自分の服は編み物を含めて年にいくつかは作っているのですが、ダンナさんのものはお弁当小物など雑貨系以外の服などはほとんど作ったことがありません。10年前くらいに作ったセーターくらいでしょうか。自分服のように妥協で着てもらいないため、どうしても製作は億劫になってしまいます。作らなければうまくならないのですが、着る側は既製品的な感覚で待ち構えているので、そのギャップを埋めるのは大変。
というのも、自分の技術はパターンは6年前に習いに行ったものの、ソーイングは義務教育のみ。あとは経験でやっていますので、かなり適当。。。
でも義務教育も捨てたものではなく、それなりの服は縫うことが出来ます。家庭科の実技レベルでも自家用であればたいていの服は作れると思います。要は経験と機転がものをいう。
ダンナさん用はズボンとワイシャツが作れるようになるのが一応の目標です。自分用はコートやジャケットの高ものアウターがきっちり作りこめるようになりたいところですが。。。。

買った本は最近出たばかりの"男のシャツの本"。シャツだけが20種類程度載っている本で写真が非常にきれい。モデルが着ていないので現実感がなく、さらにきれいに見えるように思います。作り方の記載は丁寧ではないので、ソーイング初めてでは他の部分縫いの本が必要かもしれませんね。カウスの部分などは初めて縫うので、私も図書館で部分縫いの本を別途探してこなければならないかも。

でも非常に見栄えの良い本で、この本のおかげで作るモチベーションが一気にアップしたようなものです。型紙も付いているので、自分服のようにパターン製作からせず、標準のM寸でシンプルなシャツをとりあえず試作してみることにしました。できるだけ気負わないようにして、作ってみてうまくできなくても、もう一回作ってみるくらいの余力を残しておくようにしています。

昨日にシャツの生地を探しに御用達の布地屋さんへ。たいていの布地はある大きな専門店なのですが、男性用のワイシャツ生地というものは特にないとのこと。私的には百貨店の紳士Yシャツの仕立て売り場のようにシャツ生地みたいなものが売られていると思っていたので、ちょっとびっくり。普通の服地は女性ものがほとんどで、柄も花柄などどうしてもフェミニン系が多く、男性用にはちょっと難しいものばかり。無地になると薄手のものが多く、ストライプ系の男性用服生地というのは意外にない。。。やっと見つけたのはイタリア製のもの2点のみ。これも女性用の特選服地で売られていました。さすがに試作にはちょっと値段が高め。

やはりダンナさん用になかなか服を作る人はいないのでしょうか。自分用や子供用には作る人は多いようですが、紳士ものとなると出来栄えによって着ないし、喜ばないからなのでしょうか。。。問題はいずこも同じなのかも。

とりあえずということで、綿のムラ染めの細かなストライプの生地を何とか見つけて買いました。こちらは1m300円ほど。これで試作してうまくできればイタリア製で作ってみたいと思います。うまく出来れば、Yシャツのコストダウンが相当できるということにもなりますね。

本日は型紙製作から。パターンは本に別紙でついているのですが、他のパターンと重なっているのでそのまま切って使うわけにはいきません。

M寸パターンをトレーシングペーパーに写し取って部分パターンを作ります。
一般にはハトロン紙を使うのですが、わざわざ買わなくていいように、薄手の紙で作ります。今回はトレース用に昔に買ったトレーシングペーパーと代用。ハトロン紙のように大きな紙ではないので、セロテープでつぎはぎして適当な大きさにし、鉛筆でパターンをなぞり、写し取っていきます。自分服のパターン製作の時は透けなくていいので、包装紙の裏やカレンダーで作るのが定番です。

写し取ったパターンに縫い代をつけます。いつもはパターンを作ったら出来上がり線のまま切り取って、布に貼り付けてから裁断時に縫い代をつけていたのですが、今回は縫い代つきパターンで作る方法にしました。パターンを習いに行った時の先生はソーイングする際は縫い代付きパターンで作る方法を推奨していました。今回の本も縫い代付きで作るように記載されていました。どっちが楽かは作ってみてのお楽しみですね。一長一短があるとは思いますが。。。

できたパターンを縫い代線で切り取って、パターンは完成。

次は布の地直しです。義務教育の家庭科でソーイングの基本でよく習うものですが、今回はかなり簡単にしました。霧をふいてアイロンで布目を整えるだけ。
本来は水に数時間漬けて脱水し、アイロンで補正するのですが、お試し製作ということなので、省力できるところは省力で。イタリア製の生地を買ったら本格的にするということにしましょう。

アイロンをかけた生地に切り出したパターンを載せて裁断。普通は全部のパターンを載せて配置を決めてから裁断するのですが、パターンを各パーツ1枚しか製作していないので1枚取りから4枚取りまでさまざまなとり方をパーツによってしなければならないため、パターン1枚では非常に難しい。布地の量は足りている自信はあったので、切り出しながら配置していくことに。

思いつきでやったこのやり方も初めてでしたが、かえって布地の節約になりました。細かく部分的に生地を折りたたんでパーツを並べられるので、生地の無駄なスペースがなくできました。布はしぎりぎりまでパターンを寄せられる縫い代付きパターンのおかげでもあるんですが。。。

布を裁断したこところで、本日の作業終了。1日で型紙おこしから裁断までできました。なかなかいい進度です。明日は印を切り仕付けでつけ、早速縫いに入る予定です。今週中の仕上がるといいですね。
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イングリッシュ・マフィン。

2008-05-17 20:09:55 | 料理
お弁当用サンドイッチパン試作研究第三弾。
今回はイングリッシュマフィンです。
サンドイッチ用のパンとして食パン、ベーグルに続くもので、時間がたってもやわらかいものが出来ないかと研究中。ベーグルは冷めるとやはりちょっと弾力があり、食パンは乾燥しやすく、ぱさつきがやはり気になるところ。具を挟んでみっつぷすると今度は水分を吸ってべたべたになるのも問題です。

ダンナさん的には、サンドイッチはやや苦手で、なぜかハンバーガーが好きなのです。具を挟んだパンという点ではどちらも同じようなものなのですが。。。
よって形状はハンバーガータイプのものの方がよく、イングリッシュマフィンはハンバーガーバンズとしてベーグルよりよさそうな感じ。

ただし、コーングリッツが特別な材料として必要です。アメリカで買ったコーングリッツはかなり粗引きだったため、あまりおいしくなかった印象が強く、他の料理に使いまわすのがやや難しいため、なかなか購入しなかったのですが、今回は思い切って購入。今回の残りで先日から解読中の本の"コーンブレッド"のレシピを試してみたいと思っています。グリッツは見た目の問題なので、なくても作れるのですが。。。

イングリッシュマフィンはまず扁平な形が特徴。よってお菓子ではあまり使わないちょっと大きめのセルクルが必要なのですが、私は小さいセルクルしか持っていないので、紙コップで代用することに。太鼓焼きではそのまま紙コップの径で使えましたが、今回は10cm径のため紙コップの口径では小さく二つの紙コップを組み合わせて径を大きくすることにしました。

オリジナルのレシピではケント紙をつかってセルクルを製作していたのですが、油を塗る必要があり、ケント紙をわざわざ購入しなければならないため、身近にある紙コップで試してみました。紙コップの場合は内側に加工がしてあるため、油を引く手間が省けます。使ったらそのまま捨てられますし、大きさも自由自在です。

紙コップの底を切り取り、側面に1箇所切り込みをいれ、3cm幅の帯を切り出します。

2つの帯をつないで好みの直径にしてホッチキスで止めてセルクルを作ります。これを5つ製作。

次は生地作り。スタンドミキサーのボウルに強力粉、ドライイースト、砂糖、食塩、スキムミルク、サワーミルクを加え混ぜ合わせます。
オリジナルレシピは、油脂としてショートニングを少量加えてありましたが、水分に酢を加えることもあって、今回はショートニングの代わりにサワーミルクで酢とショートニングの代用にしました。

投入する水分は、オリジナルは酢水を入れるところが、他のパンとは決定的に違うところ。酸を加えてイーストが発酵してくれるかちょっと心配でした。
サワーミルクを粉に混ぜたので、酢水の代わりにヨーグルトと水を混ぜたものにしてみました。ヨーグルト水を温めるとヨーグルトがやや分離してもろもろの液体になりましたが、気にせずに投入。

水分投入直後は水分が足りない感じでぱさぱさな生地でしたので、少しだけ水をたしました。すると数分で今度は生地がぼろぼろになりまとまらない感じに。スタンドミキサーのフックに生地が引っかからず、フックに引っかかって伸びるとすぐ切れてしまうのでフックが空回り状態。
水分を入れすぎたかと思ったのですが、酸を加えた影響のようですね。オリジナルのレシピの注意書きにも生地の伸びがわるくぼそぼそになると書いてあったので、とりあえずゴムベラで生地を寄せながらフックに引っかかるように補助して捏ねること10分。

すると生地はようやくまとまり始め、10分程度でいつものよりやわらかめですが、まとまった生地に捏ねあがりました。見た目はいい感じですが、伸びはやはり悪い状態。ここで1次発酵へもちこみました。

発酵時間も短いのがイングリッシュマフィンの特徴。軽い独特の食感のパンを作るため未熟性な生地にするのがいいらしいのですが、このため生地がアルカリ性になるようで、焼き色が付かず、釜伸びも悪く、風味も欠け、日持ちも悪くなるそうです。その改善のために酢(酸)を入れるようです。

とりあえず一次発酵40分で生地が1.7倍程度といつもより浅く膨らんだ状態で成型に入りました。

ベーグルとは違い、成型は非常に楽。発酵した生地をボウルから取り出して、棒状にまとめ、5つに分割。ベンチタイムも必要なく、すぐに成型できます。成型といっても分割したものを手で平たく押しつぶして薄めに円盤形にするだけ。

いつもよりべたつく生地なので、打ち粉が必要ですが、成型の最後にコーングリッツを表面にまぶしつけるため、打ち粉はできるだけ使わないようにしたほうがいいでしょう。ベタつき気味の方がグリッツがよく付きます。

オーブンシートを引いた天板の上に、最初に作ったセルクルをのせ、その中に成型した生地を入れて2次発酵へ。2次発酵も40分ほど取って型の八分目くらいまで発酵。捏ねている時の生地状態はかなり不安でしたが、発酵はいつもどおり順調でした。

焼成は高温短時間。240度のオーブンで10分焼きました。焼く際はセルクルの上にオーブンシートをさらにのせ、別の天板を乗せて型以上の高さにならないように蓋をしたような状態での焼成となりました。これにより太鼓焼き形の膨らみが抑えられた平たいものが出来ます。ただ焼いている間は中が見えないので、焼き加減の調整はやりにくい。初回は出たこと勝負になりました。

天板がおもったより熱を持ったためか上火が強くなったようで、10分で蓋を開けてみるとやや焦げ気味。焼き色はつけない焼き加減というのがオリジナルなのですが、かなりかりっと焼けてしまいました。その分水分が飛んでいる可能性が高いので、荒熱を取る際にもビニール袋に入れて冷めるときに蒸気をパンに戻すようにして保湿を心がけました。

保湿効果で冷めてもぱさつきは抑えられ、独特のイングリッシュマフィン的食感を出すことに成功。味も酸味はほとんど感じられず、もちっとした食感と上下のクラストはカリッとしていて基本的には成功です。

セルクルは3cm高さでしたが、オリジナルより径がやや大きめに作ったため、私的には4cmくらいの高さがあったほうがバランスがよく、やわらかさが出たように思います。薄いとやはりパリッとした食感が勝ってしまいますね。焦げやすくなる原因にもなるようですが。。。
バーガーバンズのように膨らませないのですが厚みはある程度ある方が食べ応えとモチモチ感が楽しめるように思います。

翌朝に早速バーガーに仕立てました。フィリングは2種類で肉系とフルーツ系。
肉系は先日作った豚の角煮を挟んだ角煮サンド。ボリュームがでて中華バンズに挟んで食べるような感じになりました。

フルーツ系はリンゴとクリームチーズを挟んだベーグルサンドチックにしました。
ベーグルほど食感が重くなく、食パンよりは厚みがあるためハンバーガー的な食べ応えがでました。味はハンバーガーバンズより軽くて、小麦の味は薄く、具材の味を活かせると思います。
またサンドイッチにして時間がたっても具材の水分でマフィンを保湿するためお弁当に仕立ててちょうど良い感じです。トーストして熱々のカリカリにバターを乗せて食べるのがイングリッシュマフィンの食べ方の王道ですが、サンドイッチにして全く逆の冷めてしっとりを歯ごたえのある具とともに食べるのも悪くないようです。

そういえば、マクドナルドの朝メニューはバンズがマフィンでしたね。食べたことはないのですが、見た目はかなりやわらかいマフィンバンズのようで、厚みもかなりあるように写真からは思えます。一度食べてみると比較検討してみたいと思います。

自家製作品の仕上がり具合の研究には市販品を食べて比較するのが、一番わかりやすい。最近は自分用に購入して食するパン、菓子などはほとんど比較検討用を兼ねることができるものを選ぶことが多くなっていますね。おなかを膨らますためだけのものは駄目。何かの役に立たなければ、お金はだせません。
有名店のものや超定番ものなどおいしいとされる市販品を食べて、自分なりの正解を知っておくことは自家製品作りにはとても大事だと痛感しています。

何気なく食べている市販品が多いと思いますが、作ってみるとその食感や味を出すのが難しいものって結構ありますね。作ることは多角的に物事を見られて、面白いと思う今日この頃でした。
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バナナブレッド。

2008-05-15 16:29:29 | 料理
最近クイックブレッドにどっぷりはまっているらしい。
というのも、ダンナさんの出勤が以前より早いから。

7時くらいにはもう出て行ってしまうことが多く、私も相変わらず4時すぎから起きているので掃除、洗濯など基本的家事と投資関係は一通り終わってしまいます。スーパーが開く前までの3時間ほどが暇になるわけで、他の店も図書館も開かないので外に出ても仕方がない。本屋に早朝出勤することもあるのですが、そう毎日というわけにも行かないので。。。。アメリカのようにスーパーは朝6時くらいから開店して欲しいものですね。

この余った時間にうってつけなのが、粉もの修行。パンなど発酵させるものを作っても3時間あれば10時までには完了できることが多い。
それでも三食の基本はご飯食の我が家なので、こちらも毎日修行しているわけではないのですが。。。。大半は料理本の和訳に時間を使っていることが多いかも。

和訳すればするほど、また試しに作りたくなる訳で、ちょうどただいまクイックブレッドの章を解読中につき、試作が多くなる要因のひとつ。先日作ったマフィンがやたらおいしかったのも大きな原因ですが。。。

イーストを使わない発酵させずに膨張剤で膨らませ、短時間で仕上げるのがクイックブレッドの特徴。マフィンやソーダブレッド、コーンブレッドがこの類です。
パンは手捏ねを辞めて以来、それほど労力は要らないはずなのに、なぜか作るのに気合がいる。いわゆる腰が重い状態。その点、クイックブレッドは目下作ってみたいもの多数の状態。作れる機会待ちのメニューが続いています。

今回は試作消化待ちのトップとして"バナナブレッド"を作ってみました。ちょうどダンナさん朝食用に作るチャンスが生まれましたので。。。

今回のレシピは"Full-Fat"系で"Baking Illustrated"から。先日のライトマフィンと同様のシリーズの本で焼き菓子系ばかりが載っているアメリカの料理本。今はこの本の解読のはまっています。アメリカの菓子の定番メニューが"Full-Fatレシピ"で掲載されいるのですが、解説がかなり勉強になる。日本の家庭料理書では絶対書いていない基本のことが理由ともに細かく書かれているので、読んでいると"目からうろこ状態"になります。料理番組といい、料理書といい、独学で料理を学ぶにはアメリカの方が断然よく出来ていると思います。

この本の一番最初に載っているのが"バナナブレッド"。日本でもよく知られているお菓子ですが、あまりぱっとしないお菓子なので売っているのはあまり見かけませんね。日本でも朝食用によくレシピが載っているのですが、ホットケーキやマフィンに比べると人気薄のような気がします。私も作るのは初めてです。味に新鮮味がなかったからかもしれません。

作り方は非常に簡単。でもあまりに簡単な割にあまりおいしいと思うものにならないものでもある。
この疑問にこの料理本がかなり詳しく解説していたので、そのとおりになるのか検証してみました。

作り方の基本はクイックブレッド法。粉系材料と液系材料を別々に混ぜ合わせて最後にこれらを合せる方法。日本のレシピではほとんどが"クリーミング法"。バターケーキの手法でバターと砂糖をクリーム状に泡立ててから卵と粉系材料を混ぜる方法です。この手法の違いが食感の違いが大きく分かれるところのようです。日本の菓子レシピはたいていフランスよりのためか、ふわふわで軽いものが良いとされる傾向が強いと思います。よって何でも泡立てて膨らませて仕上げるものが多いですね。
アメリカ菓子の場合、イタリアよりのためか食べ応え重視。あまりふわふわ軽いだけだと敬遠されるようです。ある程度の重みが必要。しかしたいていは重すぎもものになってしまう傾向が強いですね。この本はいかに軽すぎず、重すぎずにするかに重点が置かれいます。

まずは下ごしらえから。

バナナはよく熟したものをよくマッシュしておきます。フープロまでかけてピュレにすると膨らみが悪くなるので手でよく潰しておくのがポイントの一つ。塊はない方がよいらしい。日本ではチャンクの方が好まれる傾向があるようですが。。。

ナッツをローストして荒く刻んでおきます。日本のものよりかなり多量に加えるレシピになっています。アメリカレシピはナッツを入れるのが大好きですので。。。

バターは溶かして荒熱をとっておきます。少量なので電子レンジで溶かしました。

ボウルに小麦粉と砂糖、ベーキングソーダ(重曹)、塩、ナッツを入れて軽く混ぜ合わせておきます。

別ボウルにマッシュしたバナナ、ヨーグルト、卵、溶かしバターを加えてゴムベラでよく混ぜ合わせます。

粉系材料のボウルにバナナヨーグルト混合液を加えて水分が行き渡るまで大きく混ぜ合わせます。混ぜすぎないようにするのが大きなポイント。

これをオーブンペーパーを敷いたパウンド型に流して180度に予熱したオーブンで30分焼きました。焼き上がり後に5分ほど型のまま荒熱を取って、型から出して完成です。焼きたてでも食べられますが、ある程度冷めたらラップに包んで室温で寝かせるとさらにおいしくなります。カステラとは違い、3日間が限度のですが。。。

作り始めてから焼く1時間で出来上がり、バターや卵の泡立ても必要がないため常に簡単にできます。日本のレシピと違ってヨーグルトと重曹を使うのが興味深いところでした。今回はベーキングパウダーを一切使わず重曹のみ。アメリカではベーキングソーダとして重曹はよく膨張剤として使われるのですが、なぜか日本はあまり使いませんね。

焼きたて食べてみるとちょっと甘いかなという感じ。今回もダンナさん仕様で砂糖は甜菜糖なので1/5の甘さですが、量は規定量いれました。ヨーグルトの酸と重曹を反応させて膨らませているので、どっしり感は思ったよりなく、たしかに軽くもなく重くもなく、市販のものより目が詰まっていない感じ。でもケーキほどふわふわではないので、面白い。一晩寝かせると甘さのトゲが抜けて、非常に良い味。初日は多少のどが渇く甘さでしたが、二日目はくどさがなく、甘みも少し抑えられた感じになりました。生地も重くならず、初日と同じ状態でした。ナッツが入っているので甘みがナッツの塩味とコクで抑えられているのかもしれません。バナナの風味は市販のものより薄い感じですが、くどくないので、これくらいがいいかも。
日本のレシピよりもバターが少ないので後味が軽く、食べたあとにおなかにもたれないのがいいですね。

たしかに今まで食べたバナナブレッドの中では最良でした。巷ではヒルトンホテルのバナナブレッドがかなり人気のようですが、どんな味なのでしょうか。1本600円強らしいのですが、バターケーキlikeな味の気はしますが。。。

次はコーンブレッドかボストンブラウンブレッド。ズッキーニブレッドもどんな味なのか食べてみたい。作りたいものは目白押しですね。
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