Pro house keeper

アメリカのローカルフードを中心に、世界各国の料理レシピを自宅で気軽につくる料理日誌。

クック・オゥ・ヴァン。

2010-01-31 09:48:46 | 料理
アメリカではイタリア料理が人気で、フランス料理をあまり見かけることはないのですが、この料理に限っては御用達書でよく特集記事に載っているフレンチ・ビストロ料理です。

アメリカでの英会話教室のポットラックパーティでも、アメリカ人のJ先生が作ってきた料理であちらでは結構人気のあるメニューなのかもしれませんね。

一度作ってみようと思っていたので、朝の1時間のレシピ翻訳タイムを使ってレシピを解読し、早速作ってみることにしました。

御用達書によれば"クック・オゥ・ヴァン"と言うと、"時間のかかる鶏の赤ワイン煮"というイメージらしく、いかに時間と手間を省くかということが課題。通常レシピでは2.5時間以上かかるものを90分で作り上げる方法を研究してありました。

ポイントとしては、鶏骨付き肉を使わないことと、2つの鍋を同時併用して、片方でワインを煮詰め、もう一方で肉と野菜の下焼きをすることで時間短縮を図るようです。

まずは野菜の準備から。
今回の御用達書が要求する野菜は小たまねぎとキノコだけなのですが、小玉ねぎは冷凍モノ。アメリカでは皮むきの下処理済みの小たまねぎが冷凍して売られているのでそれを利用するようになっているのですが、今回は生のペコロスを利用しました。

ペコロスは小さいので多量に使う場合は皮をむくのが一苦労。御用達書では生を使う場合のやり方も書いてあったので、こちらでやってみることに。小玉ねぎは皮付きのまま、根元と茎元を切り落として、沸騰した湯に1分入れて、軽く湯通しして冷水に入れます。
すると、皮がつるんとむけて下準備完成。
いつも皮を向くのに苦労していたので、この方法は使えそう。最初に茹でて皮をむいておき、冷凍しておいてもいいかも。

注意点としては、生か冷凍のペコロスは利用可能ですが、瓶詰めのもの、つまり水煮や酢漬けのものは利用不可とのこと。煮ている間に煮崩れてしまうためのようです。

御用達書のレシピではきのこはマッシュルームを使っていますが、手元にないため小さめのしいたけで代用。4つに切っておきます。

次に鍋にワイン、水、鶏がらスープの基、パセリ、タイムを加えて15分ほど煮立たせて、水分量が半分になるまで煮詰めます。

ワイン水を煮詰めている間に別鍋でベーコンを加え、カリカリになるまで炒めて取り出しておきます。

鶏もも肉は1枚を3つに切り、軽く塩コショウで味付けします。今回はもも肉が大きかったので3つに切りましたが、通常なら2つ切りになると思います。

ベーコンを炒めた鍋に鶏肉を入れ、軽く焼き色が付くまで両面を焼き、取り出します。

ベーコンと鶏の脂が残った鍋に下準備した小たまねぎとマッシュルームを加えて、軽く焼き色が付くまでいためます。

にんにくとトマトペースト、小麦粉を加えて全体に混ざるように炒めます。

煮詰めたワイン水を加えて、炒めた鍋の底をこそげて焦げをこそげ落とします。野菜と小麦粉の焦げはうまみの元でもあるので、丁寧にこそげて取っておくと、後片付けも楽で一石二鳥です。

こしょうと塩を加えて、焼いた鶏肉とベーコンを戻し、煮立たせます。煮立ったら弱火にして蓋をして鶏肉が柔らかくなるまで20分ほど煮込みます。
思ったより煮汁が少なく、鶏肉を加えてるとほとんど煮汁に浸らない。蒸し煮的なブレゼな火の通し方になるようで驚きです。

時々鍋の様子を見ながら、水分が少なすぎると焦げるので少し水を足しつつ煮汁を鶏肉にかけつつ、煮込みました。

仕上げは鶏肉を皿に盛り付け、煮汁を煮立たせて煮詰めます。ほどよいトロみが付いたらワインとバターを少量加え、塩で味を調え、鶏肉にソースとしてかければ完成。
本来は付け合せにエッグヌードル(ヌイユ)やマッシュポテトを添えるのですが、今回は時間がなく、パスタ献立にしました。

見た目は濃厚な赤黒いソースのクック・オゥ・バンで写真どおりにできました。
味の方は思ったより濃厚ではなく、甘さを入れないので意外にキレのある大人味。鶏肉は非常に柔らかくて美味でした。

ワインで20分ほどしか煮込んでないのですが、この柔らかさはかなりよくできていると思います。自分的に作るとこの手のソースはすぐに甘くしてしまいがちなのですが、セイボリーベースもソースもなかなかいいですね。

ワインの種類を変えればまた違った風味になると思います。
今回はワインも御用達書のご指南のとおり、安物ですが中辛のミディアムボディ系を使いました。重いカルベネ種やライトなボージョレーは不向きとのことですが、私的には甘めのヘビーワインで作るとおいしいかも。

今回はかなりレシピどおりに作ってみたので、ベーコンや鶏スープを使いましたが、なくてもそれほど影響ないようなので、もっと気軽に作れそうです。確かに1時間ほどでこの味と肉の食感が出せれば上出来だと思います。

こうなるとお店のものと一度食べ比べてみたいですね。
フランス行くことあるかなあ。それまで味を覚えていればいいのですが。。。

この日の献立は、クック・オゥ・ヴァン、ルッコラときのこのパスタ、トマトとキャベツのコールスローサラダでした。

このをクック・オゥ・ヴァン作ってみたい方はこちらを参考にしてください。↓
(下記のレシピは今回の試作を元にさらに単純化しています。)
Cpicon クック・オゥ・ヴァン。 by PCWP



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クイック・チーズブレッド。

2010-01-27 13:09:00 | 料理
ここのところ、仕事に行く前に1時間ほど時間が空くので、毎日レシピの翻訳が出来るようになりました。コンスタントに時間がとれると、習慣化して作業もスムーズに。
よって新しく試したいレシピも出てくるものの、今度は作る時間に余裕がなかなかできないのが難点。

仕事が夕方にしか終わらない上、またまたジム通いを始めこともあり、日中買い物にゆっくり時間をとれず、新作レシピを作るときには買い物プランからしっかりと立てなくてはならなくなりました。

それでも作ろうと思うときは作れるもので、なんだかんだと時間をやりくりして料理修行している毎日です。

ちょうどお弁当が必要ない日が続いたので、朝食用のメニューを探していたところ、新しいのクイックブレッドが目に付いたので作ってみることに。お題は"チーズ・ブレッド"です。
クイックと名の付くため、もちろんイースト発酵ではなく、ベーキングパウダーでつくるクイックブレッドなのですが、御用達書のレシピでは焼いて冷ます時間が長く、トータルで2時間程度かかってしまい、コーンブレッドのような即席ものではなさそう。

よってお弁当を作らなくていい日ですが、さらに30分ほど早起きして4時頃からごそごそ製作開始。

焼くまでの工程はクイックブレッドなのでかなり簡単。
まずボウルに強力粉、薄力粉、ベーキングパウダー、カイエンヌペッパー、塩、こしょうを加えて混ぜ合わせます。
小型のパウンドケーキ型1台分にしては粉の量が多いのが今回の特徴。イースト発酵のパン並みの小麦粉量です。

ベビーチーズを手で1cm角ぐらいにちぎって粉へ投入し、チーズに粉をまぶすようにゴムベラで混ぜ合わせます。
御用達書ではチーズはアジアゴチーズかチェダーチーズとの指定。できるだけマイルドなチーズを選ぶように指定してありました。熟成チーズは辛味がつくので、パンに刺激がありすぎるとのこと。

もちろん、アジアゴチーズは近所のスーパーでは手に入らないし、チェダーチーズも高価なのでプロセスチーズで代用です。今回は味が一番無難で安価なベビーチーズにしました。

別ボウルに卵を軽く解きほぐし、卵、溶かしバター、サワークリーム、ヨーグルトを加えて混ぜ合わせます。

御用達書ではヨーグルトは使わず、サワークリームだけでしたが、手元にはクレームエペスが少量しかないので、ヨーグルトで大半を代用。大さじ1杯ほどだけクレームエペスを加えました。クレームエペスはサワークリームより酸味が穏やかで乳脂肪分も控えめ。生クリームに近い感じの味ですので、あわ立てた生クリームとヨーグルトの混ぜ合わせでも代用できますね。ヨーグルトだけでも大丈夫ですが、コクを出すために少し乳脂肪分の高い材料を使った方がおいしいと思います。

粉混合物に卵液を加えて全体を大きく混ぜ合わせて生地は早くも完成。

パウンドケーキ型にオーブンペーパーを敷いて、ピザ用チーズを型の底に敷き詰めます。
御用達書ではパルメザンチーズの削ったものとのご指定でしたが、粉チーズしか手元にないので、ピザ用チーズで代用です。
チーズを底に敷くことでクラストをカリッと仕上げるようで、このブレッドの特徴である厚めのチーズクラストを作るポイントです。
よくあるチーズブレッドは上面にだけチーズがのせられていますが、このブレッドは底にもチーズ、中にもチーズなのでかなりチーズ風味が効いたものになりそうですね。

粉が多い生地なので、クイックブレッドにしては水分の少なめな固めの生地になりました。この生地を型に流し込んで、ゴムベラで型の角まで生地を行き渡らせ、表面を平らにならします。

残りのチーズを表面に散らし、170度に予熱したオーブンで30分焼きます。チーズが溶けて焼き色が付き、こんもりと膨れました。小麦粉が多く、卵が少なめでベーキングパウダーで膨らませる生地なので少し重いクラムになるようで、焼き時間後半になって一気に膨れてきました。

溶けたチーズが焼き固まり、かりっとしたクラストになって仕上がりました。焼き上がりは爪楊枝で確認します。数箇所刺してみて、生の生地が付いてこなければO.K.。生地内部にはチーズの塊があるので、そこに楊枝が刺さると生焼けの生地と勘違いする可能性があるので、数箇所刺して確認するようにとのこと。

楊枝を挿すと、思ったよりクラストが固く、刺さりにくいくらいで、焼きすぎた感がありましたが、中のクラムはふんわりしてちょうどいい感じでした。

オーブンから出して、型のまま5分ほど荒熱をとり、型ごと逆さにして40分以上冷まします。焼きたてはやわらかくて切り分けにくいだけでなく、食感もやわらかすぎるようで、冷めるにつれ食感が向上してくるので、焼きたてから40分以上寝かせるのがポイントです。
焼き時間もクイックブレッドにしては長めですが、焼き上がりすぐを食べずやや寝かせ時間がかかるのもこのクイックブレッドの特徴であり、ある意味欠点。
でもオーブンから出した状態でもチーズのクラストが思ったより厚いのでしっかりしている感じ。でも中身はまだ柔らか過ぎるかもしれないので御用達書の指示どおり45分逆さにして寝かせました。

ただ逆さにして冷ますのは意味不明。取り出すために逆さにするのかと思いましたが、御用達書の写真を見るとトップ面が平らにつぶれているで、逆さにしたまま冷ましていた模様。
底側のクラストをカリッとさせるためのか、膨らみをわざと潰して食感を出しているのか、イマイチよく分かりませんね。

ほんのり暖かい状態で切り分けると、外側はカリッと、内側は柔らかく綺麗に焼きあがりました。チーズの風味もよく、ほんのり塩味が効いて美味でした。

食べてみると以前作ったケークサレにかなり似ている感じで、よく考えると材料も似ているので調べてみると、基本的には同じ材料でした。
つまりアメリカ版「ケークサレ」ということですね。ただアメリカ版ですので、柔らかさよりも食べ応え重視で、配合を比べると、小麦粉の量が格段に多く、卵と油の量がかなり少なくなっていました。味的には粉の量が多いだけにパン的要素が強く、油っぽくないので、私的にはケークサレより食べやすく、好きですね。

ただし、油分が少ないため時間がたって冷めたものは少し固めで味も薄くておいしくないのでトーストして温かい状態で食べないとダメのようです。

チーズの量も前回作った"りんごとチーズのケークサレ"の方が含有量が多いですが、今回のブレッドの方がクラストになるようチーズを入れているので、風味と香りは強くなっているように感じました。

チーズによってクラストが全面に渡りしっかりしているので、切り分けやすく、時間がたってもふにゃふにゃしないので、持ち運びにも向いているかも。
温めて食べることができるなら、ケイタリング用にも使えそうです。

次回は応用編のベーコンや野菜を入れたチーズブレッドも試してみたいですね。

このチーズブレッドを作ってみたい方はこちらを参考にしてください。↓
Cpicon クイック・チーズブレッド。 by PCWP



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スキレット・コーンブレッド。

2010-01-22 19:46:31 | 料理

11月に結婚式の引き出物でもらったスキレットで料理を開拓しようと思っていたのですが、なかなかこちらも時間がとれずにのびのびになっていました。

年も改まり、またモチベーションが復活してきたので久々に作ってみることにしました。
今回は朝食用のコーンブレッド。
コーンブレッドは以前から御用達書を参考に良く作っていましたが、最近はご無沙汰していました。ちょうどマーサのレシピの中にスキレットを使ったコーンブレッドが紹介されているのを見つけたので、これを参考にして作ってみることに。

小麦粉とコーンミールの混合粉を使ったノースタイプを作ることが多かったのですが、今回はコーンミール100%で小麦粉不使用のサウススタイルのコーンブレッドになりました。

コーンブレッドなので作り方は簡単。
型で焼くタイプと手順が大きく違うのはスキレットを予熱するところでしょうか。

オーブンを180度に予熱し始めます。スキレットにバターをいれて予熱中のオーブンに入れて、スキレットも同時に予熱しておきます。バターが溶けるまで5分オーブンに入れておき、その間に生地の準備を始めます。

ボウルにコーンミール、砂糖、重曹、塩を加え混ぜ合わせておきます。

別ボウルに卵と牛乳、ヨーグルトを加えて混ぜ合わせておきます。
マーサのレシピではバターミルクを使うのですが、今回は牛乳とヨーグルトで代用。比率は1:1にしました。

粉材料のボウルに卵液を加えてゴムベラで混ぜ合わせ、ハーブを加えてさわやか風味をプラスしました。今回はセージを加えました。

スキレットで溶かしたバターを加えて全体を大きく混ぜて生地完成。
スキレットに付いたバターはスキレット表面に塗り伸ばして、生地を戻し入れます。

淵一杯に生地が入り、あふれないかとやや心配しながら予熱したオーブンへ。
15分ほど焼いてキツネ色に表面がこんがり焼ければ完成です。
膨張剤は重曹だけだったので、ほとんど膨れずにやや盛り上がる程度。冷めてもしぼむこともないのでボリューム調整はしやすいですね。

焼きあがるとスキレットから簡単に外れてそのまま切り分けることもでき、テフロン製フライパンよりも使い勝手がいい感じ。卓上にそのまま出しても見栄えのする出来でした。

スキレットで浅く焼くので外側はパリッと焼けて、中はふんわりとしてコーンのほのかな甘みと香ばしいコーンの香りがすごくいいですね。以前作った御用達書のサウスコーンブレッドは香りはいいものの、パサツキが目立ち、味がイマイチだったためノース派になってしまったのですが、これならサウスタイプでもいいですね。
マーサのレシピは御用達書よりも油分リッチなのものが多いので、これが功を奏したのかも。セイボリーで作る方がお勧めですが、今度は甘めのものを作ってみたいですね。

それにしても南部鉄器のスキレット、ステンレス製のフライパンよりも引っ付きが少なく、手入れも簡単でなかなか優れものですね。熱周りは申し分ないので、メイン料理のスキレット料理早々に開拓したくなりました。
パエリアなど米料理も試してみたいですね。

このコーンブレッドを試してみたい方はこちらを参考にしてください。↓
Cpicon スキレット・コーンブレッド。 by PCWP



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煮込みベジバーグ。

2010-01-19 12:58:32 | 料理
煮込みハンバーグモニター試作第2弾。
前回はライスコロッケを作りましたが、規定外で宿題とはならないので、今回はレシピモニターの規定どおり、煮込みハンバーグを作りました。

ただハンバーグを作っても面白くないので、ベジバーグにすることに。
日本でも最近はベジタリアンが増えていますが、まだまだ一般化していないのも事実。
たいていマクロビ系の人たちが多く、宗教的にベジをやっている人はほとんどいませんから、流行程度の広まりに具合ですね。日本では僧侶でも肉を食べる人は多いですから。。。
アレルギーや糖尿病など特定の病気系で食事制限をしている人の方が多いのでは。。。

アメリカで生活してびっくりしたことがベジタリアンが多いこと。宗教的にベジをやっている人が多く、ベジではなくても、宗教的に食べられないものがある人が非常に多かったです。
よって、ポットラックや手土産も相手の食性を考慮しないと失敗することがあり、最初のころはよく戸惑いました。ちなみに初めてアメリカで作った手土産のマフィンは食べてもらえなかった経験が。。。

よってベジタリアン用の食材やレシピはアメリカでは発達していて、目にする機会も多く、とても勉強になりました。日本でもマクロビやローフードが広まりつつあるので、ずいぶん環境は改善しましたが、一般スーパーではまだまだベジ食材は手に入りにくいし、レストランなどでもベジ用のメニューはほとんど見かけませんね。

精進料理が日本のベジメニューの主流ですので、和食としてはまだベジメニューは展開しやすいですが、欧洋食系はほとんど知られていないのではないでしょうか。

ということで、今回のベジバーグは日本の精進料理でよく使われる大豆系代用品ではなく、ちょっと違った材料を使って欧米風なベジバーグを作ってみました。
前回に書いたように、アメリカではハンバーガーが主流で、ベジパテを使ったベジバーガーもたいてい肉バーガーと共に売られています。今回はこのベジパテのレシピを応用して煮込みハンバーグにしてみました。

アメリカのベジパテも豆腐やテンペ、セイタンなどの大豆製品で代用されているものがおおいですが、、素材自身の味が薄く、酸味があったり食感が弾力的なのが問題のよう。
うまみのある材料で作るのが今回のベジバーグの一番の特徴ですね。

まず普通のハンバーグと同じようにみじん切りにした香味野菜をフライパンで炒めます。
今回使用した香味野菜はたまねぎ、長ネギ、セロリ。

できるだけ省力化するためにをフードプロセッサーでみじん切りにして油少々で炒めました。

焼色が付いたら皿に移して荒熱をとります。

さらにフードプロセッサーにマッシュルームを加えて粗みじん切りにしておきます。
かなりの量のマッシュルームが入りますが、炒めるのでかなりカサが減るので大丈夫。
一度焼き色が付いた野菜を取り出して、今度はマッシュルームをじっくりと炒めます。
これも皿にとり、荒熱を取っておきます。

野菜ときのこを炒めるのは水分を飛ばす目的が一番。よってマッシュルームなど水分の多い野菜はしっかり炒めておきます。このパテは水分コントロールが一番の要です。

きのこを炒めて、同様に取り出して冷ましている間に、鍋に湯を沸かし、塩と軽く水洗いした大麦を入れます。

今回はイタリアで購入してきた"Orzo"を使いました。日本的材料なら高きびや押し麦でもいいかも。

大麦を入れたら火を止めて蓋をして20分ほど放置。大麦を吸水させて柔らかくしておきます。

柔らかくなり一回り大きくなったらざるにとり、ゴムベラで大麦をざるに押し付けて水気をよく切ります。

さらに鍋に水と水洗いをしたレンズ豆、塩を入れて柔らかくなるまで15分ほど茹でます。レンズ豆は浸水しなくてもすぐに柔らかくなるので、手軽に使える豆の一つ。大豆の代わりに使う蛋白源です。
レンズ豆も柔らかく煮えたら水気をしっかり切っておきます。

フードプロセッサーにカシューナッツを加えて細かく砕いておきます。
カシューナッツを加えるのがうまみのポイントの1つ。ローフードではおなじみの食材ですが、カシューナッツは油分が多く、すりつぶすとクリーム化し、味も濃厚で乳製品の代用としてかなり使えます。
本来は生のカシューナッツを使うのですが、手に入らないため無塩のローストカシューを使いました。

そこへレンズ豆、大麦、豆乳ヨーグルト、塩、炒めた野菜、マッシュルームを加えます。

ガッガッと細切れに20回程度フードプロセッサーで切り混ぜます。全体に少し粘りが出て、混ざってきたらO.K.。まだ大麦やナッツの粒が残っている状態でかまいません。

御用達書でのベジパテはマヨネーズ使用。一応ビーガン対応もできるよう自家製のおから豆乳ヨーグルトで代用してみました。今回はソースを市販の煮込みハンバーグソースを使うので、仕上がりはビーガン仕様とはなりませんが。。。。

ボウルにタネを移し、パン粉を加えてつなぎと水分吸収材とします。全体を混ぜ合わせて、ハンバーグ状に成型してパテ完成。

そのままでも食べられる状態のパテですので焼くのは簡単。
このままフライパンで焼いてパンに挟めば、ベジバーガーに。
今回は煮込みハンバーグにするので、フライパンに頂いた煮込みハンバーグソースと同量の水を加えて煮立たせ、ベジバーグを入れて煮込んでいきます。

ベジバーグの中身が温まれよいので、基本的に数分の加熱でO.K.。蓋をしてソースをかけながら煮込むと煮崩れせず、ひっくり返さずに綺麗に仕上げられます。
後はソースを煮詰めてお好みのトロみにして、盛り付けます。

豆腐を使ったハンバーグはよく作るのですが、こちらは少々手間がかかっている分、かなりおいしい。御用達書の指摘どおり、豆腐のパテはかなり水っぽく、味気ないことがよくわかりました。あっさりしたものが好みであればこれもいいのですが、一度このバーグの味を知ると豆腐バーグでは物足りなくなるかも。

今回のベジバーグも肉と同じ味にはなりませんが、素のバーグだけでもきのことナッツのうまみが濃厚で野菜だけとは思えない食べ応えがあり美味でした。ソースとも相性がよく、ソースが肉系のデミグラスなので、かなり肉バーグに近い仕上がりになりました。

フードプロセッサーを使うので、ほとんど包丁も使わず、フライパンだけで仕上げられるので思ったより手間もかからず、作りやすかったです。

先日作ったマクロビ的なキッシュもおいしかったですが、あっさりとしていましたね。やはり日本のレシピでは和の要素が強く、濃厚さはベジ料理と言えども敵いませんね。
ベジ料理を欧米レシピで勉強するのは味も材料も作り方も斬新なので、面白いですね。

この日の献立は、煮込みベジバーグ、ホタテのコキーユ、水菜と織部トマトのサラダ、冬野菜のスープ煮でした。

このベジバーグを作ってみたい方はこちらを参考にしてください。↓
Cpicon 煮込みベジバーグ。 by PCWP

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デミグラス・ライスコロッケ。

2010-01-18 19:13:25 | 料理
今年初めてのブログ更新。

今年のおせちの写真でも公開しようかと思っていたのですが、のびのびとなっておりました。
ちょうどモニタープレゼントに当たったので、やっとブログを強制的に更新できました。

今年初めてのモニターは、日本食研さんの"煮込んでおいしいハンバーグソース"。
我が家に着たのは"デミグラス味"のボトルでした。
調理ソースはめったに買うことがないので、今まで知らなかった商品が多いのですが、煮込みハンバーグ用のソースがあるとは知りませんでしたね、ハンバーグの調理補助品としてはヘルパーぐらいしか知らなかった私。
子供のころよく食べたハンバーグのソースはスパゲッティミートソース用の粉ソースを使っていましたね。ちなみにダンナさんの実家では、ケチャップととんかつソースを混ぜたもの
でした。

煮込みハンバーグ自体がちょっとブームになっているのか、スーパーのソース棚には他社の同じような商品がいくつかありました。ハンバーグソースではなく、"煮込み"に限定しているのがおもしろいですね。最初に焼付けないで済むから調理の手間が一つ省けるせいか、生焼けが防げるからなのか。。。。

ハンバーグはアメリカンな料理的印象がありますが、アメリカではハンバーグというものをみたことは基本的にはなかったです。
"ハンバーガー"はいたるところで食べられますが、ハンバーグなるものはアメリカのレストランではなかなか難しい。ファミレス限定なのでしょうか?(私が入ったアメリカのファミレスではみかけませんでしたが。。。)

アメリカではハンバーグみたいにパテを焼いたものを"バーガー"と言いますがはグリル調理が基本。つまり網焼きが主流でパーティ料理にはよく使われます。ハンバーグと同じようなパテを網焼きしてパンにはさんで食べるのがアメリカ流。バーガーそのままステーキ的にソースをかけて食べるやり方を料理番組でも見たことはないですね。バーガーをグリル調理し、パンにはさんで食べるものはよくテレビでも紹介されていましたが。。。

つまり巷のハンバーグは洋食であり、欧風でも米風でもないので日本料理なのでしょうね。
欧風ならハンブルグステーキがそれに近いかも。

とりあえず、試作第一弾はハンバーグソースを使ったライスコロッケ。
ソースがハンバーグ味で肉風味があるので、ライスコロッケは肉なしで作りました。

まずフライパンで野菜を炒めます。今回使用した野菜はたまねぎと人参とマッシュルーム。
さらに肉代わりのたんぱく質としてレンズ豆を投入。

レンズ豆はさっと洗って、フライパンに加え、軽く炒めたあと、柔らかくするために水とハンバーグソースを加えて水気がなくなるまで煮ました。

豆が柔らかくなったら、ご飯を加え、全体を混ぜ合わせて炒めます。ハンバーグソースを足して味を調えて、皿に移し、しばし冷却。

冷めたソースライスを4等分にし、チーズを中にいれてそれぞれをボール状に成型。
少し冷蔵庫に入れて冷やして固めてから、パン粉をつけました。

パン粉をつける際は普通、小麦粉、卵をつけるのですが、そのかわりにヨーグルトとマヨネーズを混ぜたものをバッター液にして使用。

油で揚げるのではなく、オーブンで焼くので衣は軽めでO.K.です。

焼く前に油をライスボールに軽く塗りつけて、スキレットに並べて180度のオーブンで10分間、外側全体に焼き色がつくまで焼きました。

最後にハンバーグソースをスキレットに流し込んで完成です。

ライスコロッケはケチャップでの味付けが定番ですが、ドミグラスソースだと肉なしでもコクがあり、ハンバーグ的な味になりますね。ソースが濃いので焼きコロッケで油分少な目でも食べ応えがあり、おいしかったです。

ソースは思ったより甘くなく、セイボリー的だったのが日本食研さん的なのかも。ちょっと大人味ですね。焼肉のたれなど他の商品でも他社さんに比べて日本食研さんのものはセイボリー的ですから。。。

この日の献立は、煮込みハンバーグ風ライスコロッケ、豆腐と山芋のキッシュ、かぶのポタージュ、ホタルイカとオレンジのサラダでした。

豆腐と山芋のキッシュは、図書館で借りてきたマクロビ系料理本「野菜と玄米」(月森紀子著)のものをつくってみました。以前から一度作ってみたいものでしたが、なかなか時間と材料がそろわずに断念していました。
今年初のレシピ本試作で張り切って作ってみると、予想した味ではなく、ちょっとびっくり。見た目はキッシュですが、山芋たっぷりなのでお好み焼き的味でした。やはりマクロビ料理なので、肉や乳製品を一切使わないので味とコクはやや貧弱。見栄えはする料理なので、味を少し改良すれば、かなり使えそう。

そうこうしているうちにモラタメさんから荷物が。。。
てっきり次のモニター商品かと思って開封すると、なんと入選プレゼントでした。
以前、共立食品さんのクリスマス企画で応募したフォトコンテストに入選。フォトコンテストのつもりではなく、ただ商品の感想のつもりでだしたので、入選作品中、自分のケーキ写真がかなり地味。デコもしてない作りっぱなしのケーキでしたので。。。ちと恥ずかしい。

プレゼント商品はおつまみナッツやマフィンミックス、クッキーミックス、デコペン、チョコチップなど色々入っていました。バレンタイン菓子の材料にしようかなと思っています。

フォトコンテストの様子は以下のURLに載っていますので、時間のある方は覗いてみてください。↓
共立食品クリスマスフォトコンテスト

このライスコロッケを作ってみたい方はこちらを参考にしてください。↓
Cpicon デミグラス・ライスコロッケ。 by PCWP

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