日本でパイと言うと、アップルパイが何といっても主流。
アメリカでもアップルパイはお袋の味というような位置付けなのですが、私的にはアメリカでもっともよく見かけたパイは“パンプキンパイ”でした。食べた回数もパンプキンパイの方が圧倒的に多く、味の日本のものとはかなり違うものだったのでとても印象的なパイです。
渡米したのがちょうど秋だったこともあり、ハロウィンの季節でもあったため、この時期アメリカではパンプキンパイがあちこちに出回ります。日本ではまだリンゴのパイの方が主流ですし、ハロウィンの習慣も飾り物中心なのでパンプキンパイがあまり出回っていませんね。秋はかぼちゃというイメージよりさつまいもや栗の方が旬という感じで受け取られているからでしょうか。。。
日本のレシピをみてもかぼちゃクリームは砂糖と生クリームなどを加えたものがほとんど。日本のかぼちゃとはかぼちゃ自身の種類が違い、味も水っぽくそれ自身がホクホクと甘いものとは言いがいたいからなのかアメリカではパンプキンパイと言えばスパイスたっぷりのパイとなっていました。よってパンプキンパイはかぼちゃの味よりもスパイス風味のブランシュガークリームパイといった感が強いですね。
よってELSでもアジア人にはあまりウケがよくないパイでしたね。私も最初はあまりおいしいと思いませんでしたが、なんとなくたまに食べたくなるような味でもありました。
よって久しぶりに食べたくなったこともあり、手土産制作の必要もあったためアメリカンのレシピで一度作ってみることに。レシピは御用達洋書を参考にしてパイ生地から制作。
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アメリカン仕様なので、生地はもちろんフードプロセッサーで作ります。フードプロセッサーの専用ボウルに小麦粉、砂糖、塩、を加えて軽く攪拌します。小麦粉はオリジナルはAll-purposeですが、日本のレシピでは薄力粉のみのものが多く、それだけでもパイの味、質感がやや違うと思います。アメリカンの方がしっかりしたやや重めのパイ生地になると思うので、今回は薄力粉を多めにした日本よりの配合で作ってみました。
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凍らせたバターを角切りにして粉の上に散らし、1秒攪拌を10回細切れにかけました。まだバターの粒は小豆くらいに大きく、目に見えますがこの状態で攪拌は終了。
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ボウルに取り出して、氷水を振りかけてゴムべらで押しつけるように混ぜ合わせます。
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手順的にはオリジナルレシピの通りですが、私的にはボウルより直接ラップの上に広げて、ラップで包みこむようにして手で押し固める方が効率的。ボウルで混ぜてもひとまとめにするには難しく、最後はラップでくるむため、最初からラップの上で氷水と粉を混ぜて押し固めた方がやりやすいと思います。
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最初は粉とバターがバラバラでかなりまとまらない感じですが、思い切って握りこぶしで押し固めるとなんとかまとまってきます。どうしてもまとまらない場合は水を大さじ1程度加えてもよいですが、それ以上はご法度です。
無理やり押し固めてラップに包み、冷蔵庫で1時間以上冷やして寝かせます。
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その間にかぼちゃの種をとり、電子レンジに掛けて柔らかくして、スプーンで実をほぐして皮を取り除きます。皮はお好みで飾りするといいですね。
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今回は皮を足型のクッキー型で抜いてフィリング表面の飾りに使いました。
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休ませたパイ生地を麺棒でパイ皿より一回り大きく伸ばします。
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底をたるませながらパイ皿に広げます。指で底と側面の角にきっちり生地を張り付けるように指で押さえながら敷きこむのがポイントです。
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余った淵部分は下に折り込んで分厚くして、指でヒダを付けます。日本では切り取ってしまうのですが、アメリカ仕様では折り込んで淵を厚めにするレシピが多いですね。
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そのまままたパイ皿ごと冷蔵庫に入れて形が固まるまで30分以上冷やします。急ぐ場合は冷凍庫でもかまいません。
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冷やし固まったパイ生地の上にアルミホイルを載せ、重石を載せて180℃に予熱したオーブンで10分程度空焼きします。専用の重石(パイウェイト)を持っていないので重石の代わりに私は皿を載せました。パイウェイトは今度アメリカに行った際に買ってこようと思っています。
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10分程度焼いて軽く焼き色がついて形が固まってきたら重石とアルミホイルをとって再度5分程度空焼きします。
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焼いている間にフィリング作り。空焼きが出来上がる前にフィリングを作っておくのがこのレシピのポイントです。
先ほど加熱しておいたかぼちゃに砂糖、スパイス類、塩を混ぜ合わせます。
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鍋に移し、牛乳、生クリームを加えて混ぜながら弱火で加熱します。砂糖はブラウンシュガー系の色の濃い砂糖を使うのがアメリカ流。日本ではかぼちゃの黄色を引き立てるためグラニュー糖や白砂糖を使いますが、アメリカではスパイスに合うようにブランシュガーを使います。よってフィリングはかなり黄土色の黒っぽい仕上がりになりますね。市販されている者も焼き上がりを見ただけでもアメリカン仕様か日本的なパイかはたいていわかります。ちなみに今回は三温糖を使いました。
スパイスはシナモン、ナツメグ、クローブを加えましたが、オリジナルの半分程度に抑え日本人向けに。このスパイスの量がアジア人にウケが悪い理由の最大の要因だと思っていますので、初めて食べる人には量は控えめがお勧めです。
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砂糖が溶け、かるく煮たったら火から下ろし、卵を加えてゴムべらでよく混ぜ合わせます。
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アツアツの状態のフィリングを焼きたてのパイ生地に流し込んで再度オーブンで焼きます。フィリングは多少余りますが、一度9分目くらいまで流しこんでから5分ほどオーブンで焼き、軽く表面が固まったところでもう一度余ったフィリングを流し込みます。これもオリジナルレシピの指示ですが、この方法だとフィリング全部入れてしまえるところが不思議ですね。一度ではあふれてしまいそうですが、二度に分けると意外に入ってしまうものです。
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2度目のフィリングを流してから、かぼちゃの皮の飾りを並べて再度オーブンに入れて15分程度焼きます。フィリングが固まって少し膨らみ、端の部分が軽く割れてくれば焼き上がりです。このとき中央部分が少し生の状態で完全に焼き切らないのがポイント。チーズケーキと同様予熱で固まりますので焼きすぎない方がベター。
パイも寝かせるのがアメリカ流。焼きたては食べないで、2時間は最低冷ましてフィリングとパイ生地を固めます。次の日くらいの方がスパイスとかぼちゃがなじんでおしいと思います。
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食べる時は生クリームを添えるのがアメリカでは一般的。そのままでもおいしいですが、生クリームを添えるとスパイスが和らいで食べやすくなりますね。
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アメリカではフィリングのかぼちゃは缶詰を使用するのが多いためかなり水分が多いものなのですが、今回は生のかぼちゃを使いましたので、フィリングはやや硬めでかぼちゃの味がかなりしっかりしていました。スパイスも控えめなので、日本とアメリカ仕様のちょうど中間的で食べやすいスパイス系のパイになったと思います。もっととろとろ仕様にしたい場合は生クリームを増量するといいかも。
久しぶりにアメリカンな味を楽しむことができ、一足早い我が家のハロウィンでした。
このパンプキンパイを作ってみたい方はこちらを参考にしてください。↓
パンプキン・パイ。 by PCWP
アメリカでもアップルパイはお袋の味というような位置付けなのですが、私的にはアメリカでもっともよく見かけたパイは“パンプキンパイ”でした。食べた回数もパンプキンパイの方が圧倒的に多く、味の日本のものとはかなり違うものだったのでとても印象的なパイです。
渡米したのがちょうど秋だったこともあり、ハロウィンの季節でもあったため、この時期アメリカではパンプキンパイがあちこちに出回ります。日本ではまだリンゴのパイの方が主流ですし、ハロウィンの習慣も飾り物中心なのでパンプキンパイがあまり出回っていませんね。秋はかぼちゃというイメージよりさつまいもや栗の方が旬という感じで受け取られているからでしょうか。。。
日本のレシピをみてもかぼちゃクリームは砂糖と生クリームなどを加えたものがほとんど。日本のかぼちゃとはかぼちゃ自身の種類が違い、味も水っぽくそれ自身がホクホクと甘いものとは言いがいたいからなのかアメリカではパンプキンパイと言えばスパイスたっぷりのパイとなっていました。よってパンプキンパイはかぼちゃの味よりもスパイス風味のブランシュガークリームパイといった感が強いですね。
よってELSでもアジア人にはあまりウケがよくないパイでしたね。私も最初はあまりおいしいと思いませんでしたが、なんとなくたまに食べたくなるような味でもありました。
よって久しぶりに食べたくなったこともあり、手土産制作の必要もあったためアメリカンのレシピで一度作ってみることに。レシピは御用達洋書を参考にしてパイ生地から制作。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/4b/f4/00110220cd5e169200dc48e2781e133b_s.jpg)
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アメリカン仕様なので、生地はもちろんフードプロセッサーで作ります。フードプロセッサーの専用ボウルに小麦粉、砂糖、塩、を加えて軽く攪拌します。小麦粉はオリジナルはAll-purposeですが、日本のレシピでは薄力粉のみのものが多く、それだけでもパイの味、質感がやや違うと思います。アメリカンの方がしっかりしたやや重めのパイ生地になると思うので、今回は薄力粉を多めにした日本よりの配合で作ってみました。
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凍らせたバターを角切りにして粉の上に散らし、1秒攪拌を10回細切れにかけました。まだバターの粒は小豆くらいに大きく、目に見えますがこの状態で攪拌は終了。
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ボウルに取り出して、氷水を振りかけてゴムべらで押しつけるように混ぜ合わせます。
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手順的にはオリジナルレシピの通りですが、私的にはボウルより直接ラップの上に広げて、ラップで包みこむようにして手で押し固める方が効率的。ボウルで混ぜてもひとまとめにするには難しく、最後はラップでくるむため、最初からラップの上で氷水と粉を混ぜて押し固めた方がやりやすいと思います。
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最初は粉とバターがバラバラでかなりまとまらない感じですが、思い切って握りこぶしで押し固めるとなんとかまとまってきます。どうしてもまとまらない場合は水を大さじ1程度加えてもよいですが、それ以上はご法度です。
無理やり押し固めてラップに包み、冷蔵庫で1時間以上冷やして寝かせます。
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その間にかぼちゃの種をとり、電子レンジに掛けて柔らかくして、スプーンで実をほぐして皮を取り除きます。皮はお好みで飾りするといいですね。
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今回は皮を足型のクッキー型で抜いてフィリング表面の飾りに使いました。
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休ませたパイ生地を麺棒でパイ皿より一回り大きく伸ばします。
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底をたるませながらパイ皿に広げます。指で底と側面の角にきっちり生地を張り付けるように指で押さえながら敷きこむのがポイントです。
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余った淵部分は下に折り込んで分厚くして、指でヒダを付けます。日本では切り取ってしまうのですが、アメリカ仕様では折り込んで淵を厚めにするレシピが多いですね。
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そのまままたパイ皿ごと冷蔵庫に入れて形が固まるまで30分以上冷やします。急ぐ場合は冷凍庫でもかまいません。
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冷やし固まったパイ生地の上にアルミホイルを載せ、重石を載せて180℃に予熱したオーブンで10分程度空焼きします。専用の重石(パイウェイト)を持っていないので重石の代わりに私は皿を載せました。パイウェイトは今度アメリカに行った際に買ってこようと思っています。
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10分程度焼いて軽く焼き色がついて形が固まってきたら重石とアルミホイルをとって再度5分程度空焼きします。
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焼いている間にフィリング作り。空焼きが出来上がる前にフィリングを作っておくのがこのレシピのポイントです。
先ほど加熱しておいたかぼちゃに砂糖、スパイス類、塩を混ぜ合わせます。
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鍋に移し、牛乳、生クリームを加えて混ぜながら弱火で加熱します。砂糖はブラウンシュガー系の色の濃い砂糖を使うのがアメリカ流。日本ではかぼちゃの黄色を引き立てるためグラニュー糖や白砂糖を使いますが、アメリカではスパイスに合うようにブランシュガーを使います。よってフィリングはかなり黄土色の黒っぽい仕上がりになりますね。市販されている者も焼き上がりを見ただけでもアメリカン仕様か日本的なパイかはたいていわかります。ちなみに今回は三温糖を使いました。
スパイスはシナモン、ナツメグ、クローブを加えましたが、オリジナルの半分程度に抑え日本人向けに。このスパイスの量がアジア人にウケが悪い理由の最大の要因だと思っていますので、初めて食べる人には量は控えめがお勧めです。
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砂糖が溶け、かるく煮たったら火から下ろし、卵を加えてゴムべらでよく混ぜ合わせます。
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アツアツの状態のフィリングを焼きたてのパイ生地に流し込んで再度オーブンで焼きます。フィリングは多少余りますが、一度9分目くらいまで流しこんでから5分ほどオーブンで焼き、軽く表面が固まったところでもう一度余ったフィリングを流し込みます。これもオリジナルレシピの指示ですが、この方法だとフィリング全部入れてしまえるところが不思議ですね。一度ではあふれてしまいそうですが、二度に分けると意外に入ってしまうものです。
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2度目のフィリングを流してから、かぼちゃの皮の飾りを並べて再度オーブンに入れて15分程度焼きます。フィリングが固まって少し膨らみ、端の部分が軽く割れてくれば焼き上がりです。このとき中央部分が少し生の状態で完全に焼き切らないのがポイント。チーズケーキと同様予熱で固まりますので焼きすぎない方がベター。
パイも寝かせるのがアメリカ流。焼きたては食べないで、2時間は最低冷ましてフィリングとパイ生地を固めます。次の日くらいの方がスパイスとかぼちゃがなじんでおしいと思います。
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食べる時は生クリームを添えるのがアメリカでは一般的。そのままでもおいしいですが、生クリームを添えるとスパイスが和らいで食べやすくなりますね。
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アメリカではフィリングのかぼちゃは缶詰を使用するのが多いためかなり水分が多いものなのですが、今回は生のかぼちゃを使いましたので、フィリングはやや硬めでかぼちゃの味がかなりしっかりしていました。スパイスも控えめなので、日本とアメリカ仕様のちょうど中間的で食べやすいスパイス系のパイになったと思います。もっととろとろ仕様にしたい場合は生クリームを増量するといいかも。
久しぶりにアメリカンな味を楽しむことができ、一足早い我が家のハロウィンでした。
このパンプキンパイを作ってみたい方はこちらを参考にしてください。↓
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